勝山左義長ばやし保存会の皆様に勝山左義長ばやしをご披露いただきました【Welcome to our wedding】

勝山左義長ばやし保存会の皆様に勝山左義長ばやしをご披露いただきました【Welcome to our wedding】

先日、福井市内で挙式、披露宴を行い、会場装飾や演出など、いたるところに福井ゆかりのものを登場させました。

披露宴の後半には、新郎も所属する勝山左義長ばやし保存会の皆様に「勝山左義長ばやし」をご披露いただきました。

勝山左義長は、福井県勝山市で行われる伝統的なお祭りで、その歴史はなんと300年以上!福井県の無形民俗文化財にも指定されています。

毎年2月末の2日間に渡って行われる勝山左義長まつりでは、街のいたるところに櫓がたち、その上で地区ごとに左義長ばやしが披露されます。

ただ、今回は櫓の上と比べてステージが広いこともあり、躍動感あふれる左義長を拝見することができました!保存会の皆さまの表現力にも感動!可愛さとかっこよさ、両方が味わえる最高のステージでした。

こちらの記事では、勝山左義長まつりの歴史やお祭りの様子を詳しく紹介します。

勝山左義長まつりは300年以上の歴史を誇る伝統行事

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像

勝山左義長は、福井県の無形民俗文化財に指定されている伝統行事で奥越に春を呼ぶ奇祭と呼ばれています。(奥越=勝山市、お隣大野市周辺の地域)。

その歴史は大変古く、300年以上前から行われていたと言われています。

正月十四日郡町両所之左義てう(長)はやし所之義、去々寅之春迄十王堂之後下ノ段二てはやし候へ共、立石町続二成故十王堂前二て去卯春よりはやし申候

ある史料には、このように「去々寅」=延享3年(1746年)にはすでに左義長(「左義てう」)が行われていたことが記されていますが、始まった時期について、本当のところはわかっていません。

というのも、勝山では明治29年に大きな火災があったため、その際に文献の多くが焼失してしまったそうです。そのため、左義長まつりがいつから行われていたのかも定かになっていないそうです。

色短冊

左義長まつりは、勝山市街地周辺で広域的に行われているお祭りなので、駅を出て少し歩くと、あっという間にお祭りの空気に包まれてしまいます。

最初に目に入って来るのは、上の方にかかっているカラフルなピラピラ。

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像

このピラピラは単なる飾りではなく、きちんと意味のあるもの。ピラピラではなく、「色短冊」という正式な名前もちゃんとあるんです。

左義長は、鎮火祭(火事が起こらないよう祈る神事)とも関係が深く藩から拝領した飾り纏の色に倣った色短冊を明治の終わり頃から飾るようになりました

区ごとに飾り纏の色も違かったようで、1本違う道に入ると、色短冊の色の組み合わせが違うことも。(現在は、飾り纏と同じ色短冊を飾っている地区は少なくなっているそうです。)

絵行燈

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像

色短冊だけでなく、このような個性豊かな飾りもそこかしこで見ることができます。

これは絵行燈といい、その年の世相風刺を絵と川柳で、ユーモアとシャレを交えて表すものです。

江戸時代より始まり、藩主が「無礼講」として庶民の気持ちを、古川柳や狂歌(滑稽を詠んだ卑俗な短歌)に託すことを許しました。
出典:奇祭「勝山左義長」と勝山市文化財のご紹介 – 勝山市役所

他にも、作り物や書き流しなど、何気ない展示や催し物にも、勝山左義長の伝統が垣間見られます。

浮き太鼓が珍しい!勝山左義長まつりのお囃子

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像

赤い長襦袢は一人前の証

勝山左義長まつりの会場を歩くと、そこかしこに組まれた櫓が目に入ってきます。櫓は地区ごとにあり、現在は12基あります

大正時代頃までは三町芸と言って、歌舞伎や踊り、漫才も櫓の上で行われ、娯楽の少ない時代の住民の大きな楽しみになっていましたが、現在櫓の上で行われるのは、左義長ばやしがメインとなっています。

勝山左義長まつりが奇祭と呼ばれる理由は、何と言ってもこのお囃子の独特さにあると言えます。

実は「左義長」とは、1月中旬に全国的に行われている火祭りのことで、一般的には「その年のお正月飾りを持ち寄って焼く行事」と捉えられています。しかし勝山市では、それとともに左義長ばやしが披露されるのが大きな特徴となっています。

左義長まつり初日のお昼過ぎに一番太鼓で祭り開始の合図があると、各地区の櫓では次々にお囃子が始まります

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像

大人だけでなく、子供たちも、櫓の上で左義長ばやしならではの”おどけ仕草”で浮かれます

そして、櫓の上で特に目を引くのが、太鼓をたたく人の姿。

左の男性が地打ち方、奥の背を向けている女性が座り方、右の女性が浮き方

これを浮き太鼓といい、座り方、地打ち方、浮き方の3人1組で”浮かれながら”叩くのが特徴です。

座り方の人の役割は、名前の通り、太鼓に座ること!

太鼓に座る姿が見られるお囃子は本当に珍しいですよね。太鼓座るようになった理由は諸説あるそうですが、これによって音を変えて浮かれ感を出しているんだとか。

最も目立つのが浮き方で、“楽しさ、面白さ、滑稽さを表現”しながら自由に太鼓を叩きます浮き手が次々と変わっていくのも見所。観客の間からは、時折拍手も沸き起こります。

屋台も楽しめます!

左義長まつりは、無形民俗文化財に指定されているほどの伝統行事。厳粛な雰囲気で、お囃子以外に楽しみどころがないのかなあと思うかもしれませんが、そんなことはありません!櫓の周りには屋台がずらり。福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像 チョコバナナやじゃがバタなど、定番の屋台はもちろんのこと、特に関東圏の方にとっては、珍しい屋台も多くあります。はしまきはその代表格。

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像

福井のお祭りでは必ず見かける関西圏のグルメで、はしにまきついたお好み焼きという感じ。

それ以外にも、たこせんや「名古屋発祥!」みたいな屋台など、関東ではあまり見かけない屋台が多いです。

勝山左義長まつりそのものを楽しむのはもちろんですが、遠くから来た方は、屋台の違いを探してみるのも楽しみ方の一つです。

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像

個人的には、初めて見たスマートボールの屋台に感動!

本物のメインはこれ!フィナーレのどんど焼き

photo by instagram @nix411

勝山左義長まつりではどうしてもお囃子に目がいきがちですが、左義長といえば、本当のメインはどんど焼きです。これを見ずして帰ることはできません。

どんど焼きは2日目の夜にフィナーレとして行われるので、お囃子と屋台を十分堪能してから見に行きましょう。市役所周辺に暖房のきいた休憩所もあるので、どんど焼きまでの時間を潰す場所にも困りません。

どんど焼きとは、その年のお正月飾りを持ち寄って焼く行事のことを言い、勝山左義長まつりでは、松飾り(ご神体)に正月飾りを取り付けて燃やします。

全国的には1月中旬の小正月に行われることが多いですが、勝山市では左義長まつりが毎年2月の最終土日に行われるため、それまでお正月飾りを飾っている家も珍しくありません。

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりの画像勝山左義長まつりの前日に用意されていた上袋田区のご神体

どんど焼き開始の15分ほど前には、神明神社で御神火送りが行われ、松明を持った人々がどんど焼き会場の弁天緑地に向かって練り歩きます。

火がともされると、ご神体が一気に燃え上がります。

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりどんど焼きの画像橋の上から見るもよし、ギリギリまで近くによって見るもよし。どこから見ても迫力満点です。

20分程度して火が小さくなると、ご神体に近づくことができます。地区によってはお餅を手にして焼く人々の姿も。

福井伝統行事奇祭勝山左義長まつりどんど焼きの画像

これは後燃やしという伝統にのっとったもので、昔はどんど焼きの翌朝に残り火でおかゆを炊いたり、餅を炙ったり、灰を体に塗って無病息災を願ったりしていたそうです。

どんど焼きについては以下の記事でより詳しく紹介しています。↓

点火の瞬間を見逃した私が教える!勝山左義長どんど焼きの写真撮影のポイント

奥越に春を呼ぶ奇祭「勝山左義長まつり」。毎年2月の終わりに開催されるので、興味のある方はぜひ遊びにきてください。

名称 勝山左義長まつり
開催場所 福井県勝山市市街地、弁天緑地公園周辺
電話番号 0779-88-8117(勝山左義長まつり実行委員会)
開催日 2月の最終土日
勝山市へのアクセス ■電車
JR大阪駅→ 特急(約1時間45分)→JR福井駅→えちぜん鉄道(52分)-勝山駅
JR名古屋駅→ 特急(約2時間)→JR福井駅→えちぜん鉄道(52分)-勝山駅
JR東京駅→新幹線(2時間15分)→米原乗継ぎ→特急(約1時間)→JR福井駅→えちぜん鉄道(52分)-勝山駅
※えちぜん鉄道勝山駅から各主要施設にバスが運行しています
■自動車
北陸自動車道/福井北JCT・ICから中部縦貫自動車道勝山IC経由で約20分
東海北陸自動車道/白鳥ICから油坂峠道路を通って国道158号線→157号線経由で約60分
WEBサイト http://www.city.katsuyama.fukui.jp/kankou/sagityo/(勝山市商工観光部観光政策課)
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