ホテルアーバンポート花椿とは?絶品海の幸&オーシャンビュー大浴場が最高!【小浜市】

ホテルアーバンポート花椿とは?絶品海の幸&オーシャンビュー大浴場が最高!【小浜市】
この記事のテーマ
海の幸が美味しい小浜市に行ったので、白鳥海水浴場の目の前にあるホテルアーバンポートに宿泊してきました!
海の幸づくしの夕食やお風呂からの眺めが最高だったので、詳しくレポートします。

ホテルアーバンポートとは

ホテルアーバンポートの画像

ホテルアーバンポートは、小浜市の白鳥海水浴場の目の前にあるホテルです。
シングル、ツイン、和室があり、どのお部屋も素泊まり、朝食付き、朝夕食付きから選ぶことができます。

透き通った美しい海が目の前にあるので、エレベーターで部屋に上がるときは、とっても綺麗な景色を見ることができるんです。
お部屋によっては、部屋から海をのぞむこともできますよ。

ホテルアーバンポートの画像

お風呂は客室についていますが、お隣の建物、花椿の最上階にある展望風呂の利用がおすすめ!
展望風呂では、この絶景を眺めながらお風呂に浸かることができます。
おすすめの入浴時間は朝か夕方。

夜だと暗くて海が見えなくなってしまうので、明るいうちがおすすめ!
特に夕方は、日本海にしずむ夕日を眺めることもできるんです。

脱衣所に、飲料水として平成の名水百選「雲城水」が用意されている心配りも嬉しかったです。

左隣に建っている四季彩の宿 花椿は、2部屋がツインのベッドルーム、8部屋が和室となっています。
若狭小浜湾を一望できるオーシャンビューのバンケットホールもあり、パーティーや結婚式にも利用されているとか。

ホテルアーバンポート 花椿の芸術へのこだわり

ホテルアーバンポートの画像

花椿の入り口を入ると、まず目に入ってくるのが椿と海岸の絵。
こちらは、お隣のおおい町在住の画家・渡辺淳(すなお)さんが描いたものです。

小浜には『八百姫(やおひめ)さん』という民話があります。

ひょんなことから、人魚の肉を食べてしまった娘がいたのですが、その娘は美しい姿のまま、800歳まで長生きしたそうです。
その娘は尼さんになって日本全国を巡り、行く先々で椿の木を植えました。
しかし、故郷に帰ると兄弟や友達はとっくの昔になくなっていました。
寂しくなった娘は、海の近くのお寺のそばにある洞穴に入り、その入り口に白椿の木を一本植えました。
娘は「椿の木がかれたら、私が死んだと思ってください」と言い残し、以来この場所は白玉椿と呼ばれ、長生きの神様として、八百姫さんがまつられた。
というお話。

さらに、小浜にある国指定の名勝・萬徳寺庭園には、樹齢300年以上の椿があります。
この椿は1本の木に様々な色の花をつける五色ツバキと呼ばれ、全国的にも珍しいものだそう。

そんな、小浜との縁が深い椿が描かれているわけです。

そして、こちらは夕食をいただいた花椿の一室にあった掛け軸。

ホテルアーバンポートの画像

上は福井を代表する書家の千葉半厓(ちばはんがい)さん、下も福井の書家の岸本一筆さんが書かれたものだそうです。

このように、ホテルアーバンポート 花椿の中にはいたるところに福井ゆかりの芸術家の作品が展示されているので、じっくり見て回るのも楽しいですよ!

ホテルアーバンポート 花椿の夕食全部見せます!

ホテルアーバンポートの画像

夕食は花椿のお部屋でいただきました。

ということで、冬のある日の花椿の夕食、全部見せます!
(いくつかコースがあるので、他にも色々なメニューがあります。)

前菜

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左下から時計回りに、鴨燻製オレンジ 木の芽味噌炙り、烏賊黄金焼き、子持ち昆布、子持ち鮎、小鯛笹漬け酢味噌掛け、法蓮草胡麻和え黄金キャビアと刻み湯葉のせ、なれ鯖黒豆添え

右下は食前酒の梅酒です。
こちらは、アーバンポートの女将・山岸さんが所属している『若狭路女将の会 わかさ会』が、若狭町、エコファームみかたとコラボして作っている『紅姫』という梅酒。
濃厚でとっても美味しかったです。

ホテルアーバンポートの画像一番右の『なれ鯖黒豆添え』ですが、鯖のなれずしは小浜市の沿岸部に伝わる郷土料理で、冬場、特にお正月には欠かせないものです。

なれずしは、魚介類を塩と米を混ぜて乳酸発酵させた保存食品で、全国各地に同じようなものがありますが、小浜のなれずしはへしこを使ったもの。

へしことは、鯖を塩漬けしてから糠漬けにし、約1年間熟成させた若狭の名物。
それを一晩かけて塩抜きし、樽に漬け込むことで、小浜のなれ鯖はやっと完成するのです。
ものすごく手間がかかっていますよね。

また、「なれずしにするには昔ながらのへしこでないと美味しくない」と女将。

最近のなれずしはみりん等が入ってまろやかになりすぎてしまい、なれずしには合わないため、昔ながらの塩辛いへしこを使っているそうです。

さらに、前菜にはおぼろ昆布もついていました。
昆布といえばやはり北海道ですが、小浜はかつて北前船(大阪と北海道を結んだ商船)の寄港地でした。
そのため、北前船で運ばれた昆布は、おぼろ昆布に加工されて関西に運ばれていたのです。

そのせいか、現在でも福井県は昆布消費量が全国トップ3に入る年があるほど。
また、同じ嶺南地域の敦賀市には、昆布館もあるんです。

温物

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蟹の玉地蒸し みぞれ餡かけ 天山葵

冬の海の幸、蟹の入ったあんかけ。
こちらもお出汁がきいていて上品で美味しかったです。

向附

ホテルアーバンポートの画像鯛、ブリ、横輪(本マグロの幼魚)、サーモン、赤烏賊のお造り

海の幸が美味しい小浜では、やっぱりお刺身が食べたいですよね。

焚合

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鰆梅煮付けに菜種、カブ、穂付筍が添えられています。

焼物

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若狭ぐじ幽庵焼き

若狭ぐじとは、若狭湾で獲れるアカアマダイのこと。

小浜周辺は御食国(みけつくに)といって、平安時代までは朝廷などに食料を献上している国でした。
さまざまな魚が京都に運ばれていましたが、中でも鯖が多かったことから、その時に通った道を『鯖街道』と呼んでいます。

若狭ぐじは鯖街道を通って京都に運ばれていた和の最高級食材で、京都では『若狭もん』として、京料理に欠かすことができない食材だったそうです。

幽庵焼きは新鮮なお魚でないと美味しくないので、新鮮なうちに一晩つけてから焼き上げるんだそう。
これも、つけすぎると美味しくなくなってしまうなど、とても繊細なんだとか。

小鍋物

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冬の福井といえば越前がに!はもちろんですが、若狭ふぐも忘れてはいけません。
これも若狭もんです。

若狭ふぐはてっちり鍋でいただきます。

まずは野菜と骨のついた部分を入れて待ちます。
先に骨がついている部分を入れておくと、出汁がよく出るんだそうです。

ある程度したらフグの身も全部入れて…

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プリップリのフグをポン酢と薬味につけていただきます。

若狭は、全国のフグ養殖の地では最北に位置するため、他の場所のフグより水温が低いところで育ちます。
さらに、日本海の荒波にもまれるため、身がしまってぷりぷりの食感が楽しめると言われています。

花椿ではフグ尽くしの若狭ふぐコースの用意もあるので、フグ好きな方はこちらのコースもおすすめです。

洋皿

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甘鯛と帆立貝柱のムース ソースバルサミコ

ここまでずっと和食でしたが、最後に洋皿が出てきました。
お魚は和食でも美味しいですが、洋風にアレンジされたものも、また違った美味しさがありますよね。

食事

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締めは海鮮丼と粕汁。
お魚たっぷりの海鮮丼ですが、ちょっと小ぶりで、食事の最後にちょうどいい量でした。

ご飯は美浜にある田んぼで作った花椿米を使っています。

水物

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最後はフルーツと、冬の福井にふさわしく、水ようかんでした。
(福井では水ようかんは冬に食べるものなんです!詳しくはこちら

地元の旬の食材がたくさん出てきましたが、食事を終えての感想は、美味しかったのはもちろん、「ちょうどいい!」んです。

旅館やホテルでのご飯って、ボリュームがありすぎて最後はお腹がいっぱいでつらくなりがちですよね。
しかし、アーバンポート 花椿のお食事は、食べ終わった後お腹はいっぱいで大満足なんだけど、つらくない!という絶妙な量。

幸せな気分で食事を終えることができて、大満足でした。

ホテルアーバンポートの朝食

ホテルアーバンポートの画像

一晩ゆっくり寝て、朝食へ。

ホテルアーバンポートでは、1階にあるラウンジのようなスペースで朝食をとります。
洋食と和食があるので、今回は和食をチョイス!

ホテルアーバンポートの画像

焼き鯖や卵焼きなど、ご飯のお供にぴったりのものがたっぷりでした。

ホテルアーバンポートの画像

気になったのがこちらの『うに椎茸』。
アーバンポート名物で、名前の通り椎茸とうにを混ぜたもの。
あまじょっぱくて、ご飯のお供として最高!

帰りには、若狭・小浜の食材をふんだんに使った若狭牛カレー、ポークカレー、鯖カレーの3種類のカレー(御食国カレー)をお土産にゲット!

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アーバンポートの総料理長と料理長監修のもと、地元の学生や企業ともコラボして作られた、小浜の魅力がたっぷり詰まったカレーです。

レポートはこちら>>お土産におすすめ!若狭牛や鯖を使った御食国カレーがおいしすぎ!

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とっても素敵!アーバンポート 花椿の女将・山岸和恵さん

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今回、一緒に夕食を食べてくださったり、様々なお話をしてくださった女将の山岸さん。
とってもお綺麗でパワフルで、楽しい時間を過ごさせていただきました。

女将は、前述した『若狭女将の会 わかさ会』にも入っており、梅酒づくりの他に、外国人向けにメニューを英語表記にするアイデアや、梅の枝で箸置きを作るなど、常にいろいろな案を出して小浜の活性化のために活動しているそうです。

他にも、小浜市出身の明治の歌人・山川登美子さんの歌を駅前などにかけられないかと思いついて働きかけをしたり、若狭高校書道部の学生に短歌を書いてもらったり、様々な活動をされているとか。

「地元の人、特に若い世代に登美子の歌を知ってほしい。」と女将。

常に小浜、福井の歴史やいいところを観光客や若い世代に伝えようとされる姿勢が本当にかっこいいなと思いました。
料理も雰囲気も、お風呂から見える景色も素晴らしい、そしてパワフルで素敵な女将がいるホテルアーバンポート 花椿。
小浜にお越しの際は、ぜひ泊まってみてください。

ホテルアーバンポート 花椿の基本情報・アクセス・マップ

名称 ホテルアーバンポート 花椿
住所 福井県小浜市小浜白鳥72-1
電話番号 0770-53-2001
アクセス JR小浜駅から徒歩約15分
舞鶴若狭自動車道 小浜西ICから車で約15分
駐車場 あり(屋外)
wi-fi/コンセント 不明/客室にあり
SNS instagram @hotel_urbanport_hanatsubaki
Twitter ー
Facebook @urbanport
WEBサイト http://www.urban-port.jp/

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