キャンドル風の越前和蝋燭を皆様のテーブルとメインテーブルに置きました【Welcome to our wedding】

キャンドル風の越前和蝋燭を皆様のテーブルとメインテーブルに置きました【Welcome to our wedding】

皆様のテーブルとメインテーブルに置いてあるキャンドルには、福井県の郷土工芸品・越前和蝋燭(えちぜんわろうそく)を使いました。

こちらの記事では、福井の風土とも関連のある越前和蝋燭の特徴・歴史と、会場に置かせていただいた「灯之香(ほのか)」を紹介します。

越前和蝋燭とは

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

平成6年10月14日に福井県の郷土工芸品に指定された越前和蝋燭。その定義とはどのようなものなのでしょうか。

和ろうそくの定義

今回お話を伺った小大黒屋さんが考える和蝋燭の定義とは、主に

  • ロウの材料が植物
  • 芯が和紙

という2つのポイントがあります。

和ろうそくの「ロウ」

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

昔ながらの和ろうそくだと、ろうにはハゼの実から抽出した油を使うことが多かったそうです。ハゼの種の皮の部分に油があり、蒸して絞ることにより抽出された油脂を、型に流し込んで形成します。

和ろうそくの芯

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

芯は、薄い和紙を棒に巻きつけ、さらにイ草の芯(髄)を巻いて蝋で固めて作ります

お話をしてくださった小大黒屋の定兼さんは「和蝋燭を使うことが出来なかった位(身分)の人はイグサの芯(髄)に油を浸して灯りしていました」ともおっしゃっていました。

ちなみにキャンドルの芯は糸でできています。

越前和蝋燭の形

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

和ろうそくというと、このように真ん中のくびれたろうそくをイメージするかもしれませんが、宗派によって形や色が違います。(※和ろうそくはお寺など、仏教がからむ場面で使われることが多いです)

洋風のキャンドルは、火をつけるとどんどんろうが垂れていきますよね。しかし、和ろうそくは上にたまりがあるため、ろうが垂れることが少ないです。

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

小大黒屋の和ろうそくも、芯の周りにくぼみがあるため、このように真ん中だけが溶けて沈んでいきます

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

小大黒屋では、全て手作業でこれらの形を作り出しています。

越前和蝋燭の色

小大黒屋の店頭には、朱色と生成り色の越前和蝋燭が並んでいました。

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

朱ろうそくは浄土真宗で好んで使われ、お正月、秋の報恩講、年忌法要などの慶事の時に使う慣わしです。

出典:小大黒屋

福井では主に生成り色の和蝋燭が使用されていますが、地域によっては色や形が違ったものが使用されています

福井から加賀へ向けてだんだん色が薄くなり、小松の一部のエリアでは麻木(おがら)を使ったろうそくが使用されるなど、地域ごとにさまざま。一方、福井から遠く離れた北海道でも同じ生成り色が使われています

かつての福井県には北前船(北海道から日本海を通って大阪などへ荷物を運んだ船)の寄港地がいくつもあり、越前和蝋燭も、北前船で北海道に運ばれていました

そのため、現在でも北海道から越前和蝋燭の注文を受けることもあるそうです。

越前和蝋燭の特徴

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

越前和蝋燭(和ろうそく)のろうは植物性、芯は和紙、という大きな特徴がわかりましたが、それによってさまざまなメリットがあるんです。

金箔の仏壇を傷めない

福井県で今でも越前和蝋燭が盛んに使われているのは、仏教が他の地域よりも身近だからかもしれません。実は福井県は人口当たりの寺院数が日本一。かつては浄土真宗の布教拠点でもありました。

浄土真宗の仏壇は金箔が貼られた豪華なものが一般的ですが、洋風キャンドルは石油でできているため、すすで金箔の貼られた仏壇が傷んでしまいます。一方越前和蝋燭は植物油脂を使用しておりほとんどすすが出ないため、金箔の貼られた仏壇を傷めないという特長があります。

ちなみに、福井県北部(嶺北、福井市も嶺北です)は浄土真宗が70%以上を占めるのに対し、南部(嶺南)は30%以下。そのため、嶺南よりは嶺北で多く使用されているようです。

リラックス効果もある!?

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

越前和蝋燭はキャンドルに比べて芯が太いため、火ダネが大きく火力も強いです。そのため、炎が淡いオレンジ色をしているのも特徴。

さらに、芯がこより状で空洞があるため、風がなくても炎が揺らめき、リラックス効果もあるんだとか。

小大黒屋にはおしゃれ和ろうそくも

今回お話を伺った小大黒屋さんは、福井市の2ヶ所にお店を構え、和ろうそく・薫香等の製造、販売をしています。

創業から150年以上経つ老舗で、福井県にある曹洞宗の大本山・永平寺をはじめ、多くの寺院の御用達となっています。

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

福井市中心部にある本店は、お店に入ると目の前に大きな大黒天が!小大黒屋のロゴにも大黒天があしらわれているんですよ!

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

越前和蝋燭はもちろん、

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

お線香なども販売されています。

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

灯之香(ほのか)

小大黒屋では、インテリアやアロマとして使えるおしゃれな越前和蝋燭も手がけています。

それが、今回会場に置かせていただいた「灯之香(ほのか)」。

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

これまでの和ろうそくの形を継承しつつも、デザインはかなり現代風。フローラル系(凛)、森林系(爽)など、香りつきのものもあるので、アロマキャンドルとしても使えます。

私も実際に使ってみましたが、とても上品な香りなので、キツイ匂いが苦手な方でも使いやすいと思います。(今回は無香の物を置いています)

時間が経つと中心だけが溶けていくので、周りのロウ越しに見える柔らかな炎の光が綺麗だと思います。ぜひ楽しんでください。

さらに、福井の伝統工芸品である越前和紙を巻いた大きなろうそくも。(2013年グッドデザイン賞受賞福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

こちらはメインテーブルに置いてあるので、ぜひ見にきてください!

灯之香ブランド立ち上げの経緯

実は灯之香が作られたのは東日本大震災がきっかけ。計画停電もあったため、非常用照明としてキャンドルより明るい和ろうそくの需要が増えたそうです。

しかし、和ろうそくを使うにはろうそくたてが必須。ところが「問い合わせをしてきたお客さんの多くがろうそくたてを持っておらず、安全な使用方法の理解が少ないことがわかり、より一層安全に使用できる和蝋燭を製造したいという気持ちになりました。」

そこで、「ろうそくたてがなくても使える和ろうそくを作りたい」との思いから、デザイナーの影山直恵さんの協力を得て、灯之香が誕生したのです。

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

「仏事関係の行事が少なくなり、寺院の数も減っているため、和ろうそくの需要は右肩下がりです。でも、この伝統を守るために、普通の場所でも使っていただけるような新しい和ろうそくを生み出していきたい」とのこと。

数に限りがありますが、ご希望の方はお持ち帰りいただいて大丈夫です。ぜひお家でも和蝋燭の灯りを楽しんでください。

絵ならべろうそく

福井郷土工芸品越前和蝋燭小大黒屋

また、最近はこちらの「絵ならべろうそく」もおすすめとのこと。春夏秋冬の4種類があり、それぞれ7本セットになっています。全てを並べると大きな一つの風景が出来上がります

1本ずつ使っても、7本並べて飾っておいても可愛い!福井市内にお店があるので、お土産にもおすすめです。

店名 小大黒屋
住所 福井県福井市順化2-15-9
電話番号 0776-22-0986
営業時間 9:00~18:00
定休日 土・日・祝日
交通アクセス 福井鉄道福井城址大名町駅から徒歩7分
JR福井駅から徒歩15分
福井ICから車で12分
駐車場 あり
SNS instagram https://www.instagram.com/explore/locations/694089/
Twitter @kodaikokuya
Facebook @warousoku
WEBサイト https://www.rousokuya.com/

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