make.fメークファイト!!! 関東予選まとめ vol.2 〜 一乗谷朝倉氏遺跡編 〜

make.fメークファイト!!! 関東予選まとめ vol.2 〜 一乗谷朝倉氏遺跡編 〜

福井市が実施している「未来につなぐふくい魅える化プロジェクト『make.f』」で2016年に開催された「福井発!東西対抗学生アイデアソン メークファイト!!!」。この記事では、関東予選の1テーマ「一乗谷朝倉氏遺跡」について取り上げます。

make.fのメイン企画「XSCHOOL」は2016年以来毎年開催されています。2018年は「XSCHOOL / XSTUDIO」として開催されます。概要はこちらから↓

今年もやります「XSCHOOL」!未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト make.fとは?第1回「メークファイト!!!」とは?

メークファイト!!!予選の概要はこちらから↓

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メークファイト!!!関東予選 テーマ②一乗谷朝倉氏遺跡

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

「福井発!東西対抗学生アイデアソン メークファイト!!!」は、福井大学生側から出された3つのテーマから好きなものを選び、付加価値をつけるべくさまざまなビジネスプランを出す、いわゆるビジネスプランコンテストです。

3つのうち、唯一の観光系テーマが「一乗谷朝倉氏遺跡」。一乗谷朝倉氏遺跡は、福井市の東南にある、戦国時代の城下町、館跡、背後の山城を含めた中世最大の遺跡で、「日本のポンペイ」とも呼ばれているんです。

遺跡全体が国の特別史跡で、中にある4つの庭園は国の特別名勝、出土品は重要文化財の指定を受けています。これら3つの指定を受けているのは、金閣寺や銀閣寺といった有名なものばかり。

あのソフトバンクCMのお父さん犬、かいくんの出身地は一乗谷という設定で、CMで一乗谷朝倉氏遺跡が使われたこともあるんです。

現在も日本最古の花壇、寺院、建物の跡など、歴史を感じられるものが多く残っており、武家屋敷の部分は当時の様子が忠実に復原されています。

また、着付け体験や福井大学生による演劇が行われるなど、観光地として盛り上げようという取り組みも盛んに行われています。しかし、その歴史的価値や魅力に反して、観光地としての地名度はイマイチ。(というよりも、当たり前すぎて、地元の方がその価値を正当に評価していないよう。)

そのため、今後福井県内の主要観光スポットとして広く認知されるのかが気になるところです。

一乗谷朝倉氏遺跡の遠見遮断方式がすごい!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころの一つ、「遠見遮断方式」。

遠見遮断方式とは、道を湾曲させることで、侵入してきた敵は先が見えづらいのに反して、こちらからは敵の姿がよく見えるという、城下町によく見られた防護策のこと。一乗谷城の戦いの際に攻めてきた織田軍も、この遠見遮断方式に苦戦したと言われています。

現在日本で遠見遮断方式を見ることができるのは、ここ一乗谷朝倉氏遺跡ただ一つというとてもレアなスポットなんです。

ジンジャーエールに将棋の駒!?

メークファイト!!!の画像

他にも一乗谷朝倉氏遺跡には見どころがたくさん。例えば、現在とは異なる戦国時代の将棋の駒が出土したり、壮大な景色が楽しめる一乗谷の滝もあったり。

一乗谷の滝は、佐々木小次郎が燕返しを身につけた場所と言われているため、佐々木小次郎の像がたっています。

そして、広大な敷地を散策して疲れた体にぴったりなのが、地元で採れた生姜を使った「一乗谷ジンジャーエール」。

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

新名物として売り出して居るので、ぜひ試してみてください。

さらに詳しく一乗谷朝倉氏遺跡について知りたい方はこちらの記事へ!↓

一乗谷朝倉氏遺跡は日本のポンペイ!?隠れた魅力と見どころ16選【福井市】

一乗谷朝倉氏遺跡の課題は?

福井一乗谷朝倉氏遺跡の画像

そんな見どころ満載の一乗谷朝倉氏遺跡ですが、課題もたくさんあります。

  • 若い世代の誘致に力を入れたい
  • 海外の観光客向けのPRやおもてなしと景観維持とのバランス
  • 駐車場はどうする?
  • 観光客の増加に対応できる?

2015年の観光客は108万人と、決して少なくない数の人が一乗谷朝倉氏遺跡を訪れています。しかし、その多くは家族連れや年配の方。若い世代にも来てほしいとの思いがあるそうです。

また、外国人観光客向けのPRやおもてなしも推進していきたいものの、現状では景観維持のために英語表記の看板等は取り付けておらず、そのバランスが難しいという点。

さらに、遺跡の発掘のために砂利のままになっている駐車場はどうする?観光客が増加した場合に対応できる?その他、個人所有のために発掘できない場所がある、遺跡がイノシシに荒らされるなどの問題をはらんだ近隣の山々など、課題はたくさんあります。

そんな一乗谷朝倉氏遺跡の課題を受けて、メークファイト!!!参加者の学生たちは、それぞれにビジネスプランを考えます。

地元民も巻き込め!一乗谷朝倉氏遺跡で「第三次FUKUI対戦」!

メークファイト!!!

最初のチームのアイデアは、一乗谷朝倉氏遺跡を使った陣取りゲーム

一乗谷朝倉氏遺跡の中には見どころポイントが点在しているので、中を歩き回らなくてはいけません。そこで、歩くことによって家来を獲得、戦闘力が高まる仕組みを作り、地元民の敵陣と陣地を取り合うリアル陣取りゲームのアイデアを出してくれました。

歩き回ることによって遺跡の良さを知ることができ、さらに地元の人と対話をすることによって、訪れただけではわからない福井や遺跡の魅力を知ることができます。観光客だけでなく、地元の方も一乗谷朝倉氏遺跡に愛着や誇りを持つことができるのもポイント。

また、1,000歩で鯖江のメガネ、10,000歩で恐竜といった家来を獲得できるなど、福井の文化に触れるポイントも押さえています。

さらに、GPSを利用したアプリを使ってゲームをすることで、他言語対応することが可能になり、景観を壊さずにさまざまな国の方に一乗谷朝倉氏遺跡を楽しんでもらうことができるようにもなります。

レビュアーの方からは、「地元に最強のラスボスを作ったりするのも面白いかもね」との意見が出ていました。

昼と夜の違いを魅力に!一乗谷朝倉氏遺跡で演舞&プロジェクションマッピング

メークファイト!!!

一乗谷朝倉氏遺跡は、どこに何があるのか分かりづらい!ということで、「見えないものを見えるようにする」ことをテーマに、昼と夜の部それぞれの一乗谷朝倉氏遺跡の表情の違いを楽しむことができるアイデアを出してくれました。

遠見遮断方式や武家屋敷の中で地元大学生が演舞を行い、当時の生活や戦いの様子を再現する、まさに見えないものを見せる取り組みを行いたいとのこと。一方、夜の部では、思わず写真を撮りたくなるようなフォトジェニックなプロジェクションマッピングを行い、若い世代を積極的に呼び込みます。

また、お祭りを開催して地域の子供に織田信長を演じてもらうことで、一乗谷朝倉氏遺跡の魅力を感じられていない地元の人に関心を持ってもらうという提案も。

交通アクセスが悪いことを武器に!最寄り駅から一乗谷朝倉氏遺跡まで歩こう!

メークファイト!!!

最寄駅の一乗谷駅から朝倉館跡(一乗谷朝倉氏遺跡内)までの所要時間は徒歩30分ほど。そのため、車で訪れる観光客が多いようです。

しかし、続いてのチームはそんなアクセスの悪さを逆手に取り、一乗谷駅から一乗谷朝倉氏遺跡まで歩くことを楽しむアイデアを出してくれました。

女性はお姫さまの格好をし、歩いている途中には敵が襲ってくるなど、リアルな体験として一乗谷朝倉氏遺跡までの道のりを楽しみます。

また、遠見遮断方式の場所では、観光客自身がその場で戦うことによって、遠見遮断方式のすごさを体感してもらうといったアイデアも出てきました。一乗谷朝倉氏遺跡が歴史を体感できるスポットになったら、確かに楽しそうですよね。

トレイルラン&プロジェクションマッピングで一乗谷朝倉氏遺跡の歴史を体感!

メークファイト!!!

森や山中、自然公園など、未舗装の道を走るトレイルラン。最後のにプレゼンした水野大二郎チームの皆さんは、このトレイルランを主軸にプロジェクションマッピングを取り入れたアイデアを提案してくれました。

大学ではデザイン分野をテーマにした研究室に所属していることから、アイデアのそこかしこにデザインを意識したポイントが。

例えば、ハーバード大学の研究の中で、段差にプロジェクションマッピングを投影するなど、その場所が持つ特有の地形を利用することで、都市を理解し有効なメディアを作るといったことが行われています。遠見遮断方式でも、同じ考え方によって有効なプロジェクションマッピングを作り上げることができるとのこと。

こちらもやはり、「若い人がinstagramに載せたくなるようなプロジェクションマッピングをやりたい」との意見が出ていましたが、先ほどのチームとの違いは、歩くとストーリーが進むような仕組みを作るというもの。

昼夜にわたってプロジェクションマッピングを行い、歩きながら歴史を学び、写真を撮って楽しむことができます。

また、福井大学の学生にも映像に参加してもらうなど、地元との連携も活発に行っていきたいとのことでした。

「プロジェクションマッピングは滝にも投影できるため、滝では洗濯をしている女性や遊んでいる子供達の映像など、日常的な生活風景を投影したい」など、実際に一乗谷朝倉氏遺跡内の地図を示しながら、この場所にはこんなプロジェクションマッピングを映し出す…と、具体的なアイデアを出しているところが印象的でした。

一乗谷朝倉氏遺跡をテーマに選択したどのチームのアイデアも素晴らしかったですが、決勝戦に勝ち進んだのはこちらの水野大二郎チーム。

決勝では、初日に福井を実際に歩いてフィールドワークをするため、テーマやアイデアが大きく変わる可能性もあります。こちらのチームの皆さんのアイデアがどんな風に進化していくのかはとても気になりますね。

地元を巻き込んで一乗谷朝倉氏遺跡を、福井を盛り上げたい!

メークファイト!‼︎の画像

地区予選を終えて、4チームの参加者に共通していたことは、「地元の人を巻き込む!」という意見。県外の人から見れば、一乗谷朝倉氏遺跡の存在価値を非常に高く感じるのに、地元の方にとってはその意識があまりないことがもったいないと、参加者は口をそろえて言います。

まずは地元の方が地元の観光資源に関心を持つことから地域が盛り上がると思うので、積極的に地元を巻き込んでいきたいですね。特に最初のチームの「第三次FUKUI対戦」は、地元の方との対話をアイデアに組み込んでいました。

「福井の良さはどこ?」と聞くと、多くの県外の人は「人が温かいところ」と答えます。地元の方との対話は、その魅力を最大限感じられることにもつながるので、こういった取り組みがどんどん実現していくといいなと思いました。

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関西予選のテーマは一乗谷朝倉氏遺跡、木田地租、和ろうそくでした。

情報学の専門性を生かして、AR(拡張現実)による朝倉遺跡案内を提案した京都情報大学院大学のチームをはじめ、強豪が決勝に進出することが決定!関東と関西、どのチームも、決勝戦でのアイデアがとても楽しみです。

【2018.1追記】

最終的に決勝で優勝したのは「越前金時」のテーマを選択し、関東予選を勝ち抜いたチームエロイモでした。

決勝では内容を変更し、越前金時を使った防災グッズの提案をしたチームエロイモ。

素晴らしいアイデアに満場一致で優勝が決まり、その後、福井市主催で行われた「福井発!ビジネスプランコンテスト2017でもグランプリ、会場賞、福井信金賞を受賞しました。
また、福井大学院生も加わってプロジェクトがさらに進み、2017年夏に商品化されました。

福井メークファイト福がこいの画像越前海岸の天然塩、サバの缶詰、和ろうそくなど、福井にちなんだ素材が使われた防災グッズ「福がこい」

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