【ヤグラドラゴンがすごい!】キャンドルライトと大迫力の水中花火が楽しめる!若狭たかはま漁火想【高浜町】
福井県最西端の街、高浜町の若宮海水浴場にて毎年開催される「若狭たかはま漁火想(いさりびそう)」。白い砂浜に輝くキャンドルライトと、大迫力の水中花火が間近で楽しめる高浜町の夏の一大イベントです。
実は、この中で行われる「やぐらドラゴン(櫓龍)」がすごいと話題!8/30に放送された日本テレビ系列の「沸騰ワード10」に、「市販花火を30万発ぶっ放す衝撃祭り」として紹介されました。
こちらの記事では、やぐらドラゴンはもちろん、「若狭たかはま漁火想」の見どころをたっぷり紹介します!(この記事は2018年のイベントレポートです。)
若狭たかはま漁火想とは
2003年に誕生した、高浜の夏を代表するイベント「若狭たかはま漁火想」。
漁火(いさりび)とは夜間、魚を集めるために漁船でたく火のこと。夜になると水平線に浮かぶ灯は、若狭の夏の風物詩であり、その灯を見た人は、大漁・漁の安全を願っていました。
そして、沢山の漁船が造りだす海のイルミネーションは、昔から若狭の人にとって特別なものがあります。
漁火想とはこのような人の”想い”から生まれたお祭りです。
地元住民によって創られた手づくりのイベントは、キャンドル1つ1つにもその想いが込められています。出典:漁火想
漁船の「漁火」を海に浮かぶイルミネーションととらえ、大漁・漁の安全を願う高浜町の人々の「想い」から始まったイベントなんですね。
そんな想いが込められた「若狭たかはま漁火想」に行ってきました。
「若狭たかはま漁火想」をまるごと楽しもう!
今回は少し早めに会場に到着しましたが、すでにいたるところに人混みがあり、メインイベントを待たずして盛り上がっている様子でした。
夕方から楽しめる漁火想。行ったらぜひおさえておきたい見どころを8つ紹介します。
漁火想の見どころ① 地元食材がいっぱい!「漁火想屋台村」
地元や町内グループのお店が手作りでもてなすこだわりの屋台村「漁火想屋台村」は16時スタート。今年は高浜町内から15店舗が集結し、地元の素材にこだわったメニューで、訪れた人たちのおなかと心を満たしていました。
さっそく私も屋台村に突入!どんな高浜グルメが待っているのでしょうか。たくさんのお店の中でも気になったグルメを2つ紹介します。
屋台の定番グルメがまさかの合体!「タコ焼きそば」
地元で飲食業を営む「えがみ」が提供する「タコ焼きそば」は、屋台料理の定番であるたこ焼きと焼きそばがまさかの合体!
ありそうでなかったこの組み合わせ。屋台村の中で一番長蛇の列ができていたかもしれません。
使用しているタコは地元、若狭湾でとれたタコを使用しているというこだわりっぷり。
ボリューム満点で食べごたえ十分でした。
地元愛に溢れた曙食堂の「曙バーガー」
とれたて野菜、平飼い玉子、若狭牛100%パティ、秘伝照り焼き・タルタルソースなど、全てに地元産の素材を使った地元愛に溢れるバーガーでした。
価格は600円!ちょっと高級な気もしますが、これだけのこだわりがあるので、むしろ安いくらいかも!大行列にもひかれて買っちゃいました。
さてお味は……
うまい!
まず感じるのは新鮮さがわかるシャキシャキの野菜。そして肉肉しさあふれる若狭牛のパティ、それらすべてを挟み込むバンズの柔らかさ。
本当に最高の一品でした。これは行列に並んででも買いたくなります。
私が並んだ時には、ハーフサイズ(300円)はもう売切れ。人気の高さが伺えました。
漁火想の見どころ② 砂浜に光の絨毯が広がる「キャンドルライト」
街中と砂浜に並べられたキャンドルの数は、合わせてなんと約11,000個。
16時までにインフォメーションブースに集まれば、砂浜キャンドルボランティアとして一緒に火を点けてまわることができるんです。光の帯が浮かび上がった時の感動が倍増すること間違いなし。
7時ごろ、日没を過ぎると、キャンドルの灯りがだんだんと際立ってきます。
真っ暗になると、砂浜の上にやさしい光の絨毯が広がり、ロマンチックな雰囲気が漂います。
漁火想の見どころ③ ハート型キャンドルの中で記念フォト「愛の記念」
漁火想人気スポットの一つ「愛の記念」。ハート型に並ぶキャンドルの中心で、夏の思い出に記念撮影はいかがでしょうか。
カップル・ファミリー・グループなど、大切な人と一緒にどうぞ!インスタ映えすること間違いなしですね。
夕暮れ時は、夕焼けの赤い色がキャンドルライトの幻想的なムードをさらに倍増させていました。
漁火想の見どころ④ 夕焼けに照らされながらの「漁火想サンセットライブ」
16時半からは夕暮れの海と青葉山(あおばやま)を背景に、「漁火想サンセットライブ」が開催されました。沈みゆく夕日とキャンドルライトに照らされ、幻想的で落ち着いた雰囲気のなかでのライブは、心落ち着く時間でした。
ライブスケジュールを見てみると、この日はギターやレゲエなどアコースティックな音楽が中心だったようです。
私が会場に訪れた時には、大迫力のファイヤーパフォーマンスが行われていました。
火のついた球を回したり、
「漁火想」の文字が浮き出る棒を使ったパフォーマンスなど、見ている人たちを楽しませるパフォーマンスでした。
漁火想の見どころ⑤ キャンドルライトと花火のコラボが美しい「水中花火」
水面で花火が開花することから、半円形の美しい姿を見せてくれる「水中花火」。海水浴場から沖に出る、一番狭くなっている部分で花火が打ちあがるので、砂浜との距離が近く、迫力と振動が身体に伝わってきました。
しかし、水中だけに注目していてはいけません。ドキドキしながら待っていると、今度は空高く舞い上がる花火が。
何発も連続して上がり、オレンジ色の線が幾重にも重なる大迫力の花火を見ることが出来ました。
「今度は水中花火かな?」と思いきや
横から花火が弧を描きながら飛んできました。
8時に花火がスタートしてから30分間。飽きることのない素晴らしい花火を楽しむことができました
漁火想の見どころ⑥ 玩具花火だけで人々を魅了する「櫓龍(やぐらドラゴン)」
櫓龍とは、コンビニなどで市販されている玩具花火だけを駆使して創作花火大会を行っている花火師集団です。
その正体は、2003年に結成された地元の若者有志たち。毎年この「漁火想」で花火を披露し続けているんだそう。その数なんと30万発!?玩具花火とは思えないド迫力の光と音の演出が見逃せません。
そして今年は、太鼓集団「名田庄太鼓勇粋連」さんとのコラボレーションが実現。「櫓龍」さんのパフォーマンスの前に、太鼓の迫力ある音と重低音が海水浴場に響き渡ります。
名田庄太鼓勇粋連さんの太鼓の演奏が終わると、「櫓龍」のオープニング音楽が流れ始めました。
皆が固唾を飲んでその時を待ちます……
そして、
点火!
大迫力の音と光、一糸乱れぬ流れるようなメンバーたちの動きに度肝を抜かれました。
花火の種類が豊富なのはもちろんのこと、動かし方や見せ方も非常に凝っていて、目が離せませんでした。
なんども言いますがこの花火、市販されている花火です!私たちも普段遊ぶことがあるあの花火がこんなに大迫力なものになるなんて、実際に目にした今でも信じられません。本当に圧巻のパフォーマンスでした。
漁火想の見どころ⑦子どもたちが手染めした、世界にひとつだけの「Tシャツ展」
高浜町内の保育所の年長さんたちによって作られた、世界で一つだけのオリジナルのしぼり染めTシャツ。メインゲートをくぐってすぐのところに展示されていました。
カラフルに染められた小さなTシャツたちがライトアップされ、潮風に揺られながらなびいている姿がとてもかわいらしく、ほっこりしました。
漁火想の見どころ⑧色とりどりにきらめく「創作キャンドル」
地元アーティストの手によって制作された竹灯りと色とりどりのキャンドルが、ステージ周辺に並んでいました。
色鮮やかなキャンドルも目を引きましたが、何よりもいい香り過ぎる!潮の香りが消し飛ぶくらいいい匂いが辺りに漂っていました。
漁火想の交通アクセスについて
会場周辺には多数の臨時駐車場がありますし、少し離れたところからは無料のシャトルバスが出ています。花火の時間が近づくと混み合うので、余裕を持って行くことをおすすめします!
公共交通機関で漁火想に行くなら
最寄りの駅はJR若狭高浜駅です。駅から会場までは徒歩15分ほど。2018年は15時半から10~15分間隔で会場までのシャトルバスが出ていました。
車で行くなら臨時駐車場からシャトルバスがおすすめ
イベント用の臨時駐車場がたくさん用意されています。夕方より早めにくるのなら、会場周辺の「高浜地区駐車場」、敦賀方面から来る場合は「和田地区駐車場」、舞鶴方面から来る場合は「青郷地区駐車場」がおすすめ。
事前に調べて停めたい駐車場を決めておくのが吉。離れた駐車場からは、15時半から無料のシャトルバスが30~45分間隔で運行していました。
私は会場まで徒歩15分程の「JA若狭高浜店」を利用しました。
googleで「若狭若宮海水浴場」を調べると遠回りになってしまうので、「若狭高浜海釣り公園」でルートを検索するといいかもしれません。
次回も絶対見逃せない!「若狭たかはま漁火想」
福井県の最西端のまち、高浜町で行われていた夏の一大イベント「若狭たかはま漁火想」は、住民の想いとこだわり、熱意がたくさんこもった素晴らしいイベントでした。
写真映えするところも、ごはんがおいしかったところも、地域の若者たちが中心となってイベントを作り上げている姿もすべてが魅力的なイベントでした。
福井県民でも行ったことのある人は少ないのではないでしょうか。
次回はぜひこの幻想的な「若狭たかはま漁火想」に参加してみてください。
※2020年は開催中止が決定しています。
若狭たかはま漁火想の基本情報・マップ
イベント名 | 若狭たかはま漁火想 |
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住所 | 福井県大飯郡高浜町若宮 |
電話番号 | 070-2646-9864(若狭たかはま漁火想実行委員会) |
交通アクセス・駐車場 | 2019年の詳細はこちら→http://www.isaribisou.com/?p=1013 |
WEBサイト | http://www.isaribisou.com/ |
会場自体は「若宮海水浴場」ですが、googleが示す位置を目指すと遠回りになってしまうので、「若狭高浜海釣り公園」の地図を掲載しています。