絶景パワースポット?心霊スポット?美しすぎる神の島・雄島(おしま)に行こう【坂井市】
坂井市三国町安島にある雄島(おしま)。
雄大な越前海岸と島の間には真っ赤な橋がかかり、天気のいい日はまさに絶景!…なんですが、なにやら心霊スポットとの噂もある不思議な場所なんです。
今回は、雄島の見どころや心霊スポットと言われている理由についてご紹介します。
雄島とは
雄島は坂井市三国町安島にある岩石島です。
1,200万年前に噴出した輝石安山岩でできていて、標高は27m、周囲は2kmという、越前海岸で一番大きな島。
越前加賀海岸国定公園にも含まれています。
雄島には全長224mの朱塗りの橋がかかっており、晴れている日は越前海岸と空の美しい青に朱色の橋が映えて、本当に綺麗。
しかし、近くに福井の有名観光地『東尋坊』はあるものの、ここまで来る観光客は少ないので、ゆっくり景色を楽しみたい人にとっては最高の穴場スポットになっています。
見どころいっぱい!雄島を歩いてみよう!
雄島の中は遊歩道が整備されているので、ぐるっと回りながら自然を堪能することができます。
雄島は越前加賀海岸国定公園の特別保護区に指定されているため、動植物の採集は法律違反となってしまいます。
美しい景色や豊かな自然は思い出と写真にしっかりおさめて、マナーを守って雄島を楽しみましょう!
ヤブニッケイの純林
画像は別の場所のヤブニッケイです
雄島には手つかずの自然がいっぱい!
雄島の入り口からすぐのところに生い茂るヤブニッケイの純林は、全国的にも珍しいものです。
また、雄島のヤブニッケイは、幹が細めで曲がりくねっているのが特徴的。
ちょっと不気味な感じもしますが、あの岡本太郎が「女性の足」と表現したことにも頷けるほど、神秘的にも見えます。
磁石岩
東尋坊遊覧船から見た雄島の磁石岩
雄島では、いたるところで板状に突き出した岩を見ることができます。
この岩を磁石岩といい、磁石の方向を狂わせてしまう場所なんです。
雄島は遊歩道が整備されているので方位磁針は必要ありませんが、少し怖いですよね。
雷に打たれたせいで磁界ができたという説もありますが、詳しい原因は分かっていないようです。
流紋岩の流理構造や柱状節理
雄島は島全体が『流紋岩』でできています。
流紋岩は火山岩の一種で、マグマの流動時にできる斑晶の配列などによる流れ模様が見られるものがあることから、この名前がついています。
また、マグマの冷却面と垂直に発達し、柱状になった岩『柱状節理』の断面も迫力があります。
近くにある東尋坊もこの柱状節理が崩れ落ちて断崖絶壁が形成されたものです。
美しい縞模様や迫力ある岩々から、雄島の成り立ちを感じることができますよ!
雄島灯台
雄島には灯台もあるんです。
こちらは1954(昭和29)年に初点灯した灯台です。
ちなみに右に見える小屋は、海上保安庁所有の密入国者監視小屋なんだとか。
灯台は歩いていれば見ることができますが、小屋は遊歩道からは見えません。
見ることができるのは、東尋坊の遊覧船からだけのようです。
瓜割の水
雄島には『瓜割の水』という湧き水があります。
海に近い場所に湧いていますが、雄島に降った雨が流れ出た地下水なので、塩水ではなく真水です。
福井で『瓜割』といえば、福井県若狭町にある、名水百選にも認定されてる瓜割の滝が有名。
ですが、福井県内には『瓜割』と名前のついた湧水地がいくつかあり、その名前の由来は「瓜を入れると割れてしまうほど冷たい」ことから、出そう。
大湊神社
雄島は、島全体が大湊神社の鎮守の森として信仰されてきました。
地元の人には『神の島』とあがめられていたり、「地球のエネルギーがぶつかって、ものすごいパワースポットになっている違いない!」と言われていたりもします。
源義経が落ち延びる際に立ち寄って家臣の兜を奉納したとか、社が朝倉義景の後援を受けていた際に明智光秀が訪れて漢詩を詠んだという話もある。
かつての社殿は織田信長の兵によって焼き払われており、21世紀に残る社は棟札によると元和7年(1621年)に造立されたものである。本殿・拝殿ともに福井県の文化財に指定されている。
出典:Wikipedia
このように、歴史的にも価値のある神社なので、雄島に行ったら大湊神社を必ず参拝して、さらにパワーを吸収しちゃいましょう。
イワツバメ
雄島には、イワツバメという鳥が飛来します。
腰が白い、尾の切れ込みが浅い、赤褐色の部分がなく、くちばしの下まで白いなど、普通のツバメとは見た目も異なるイワツバメ。
山地や海岸の崖、洞窟に巣を作るイワツバメにとって、東尋坊から雄島にかけての海岸線は絶好の繁殖地です。
3月中旬から9月下旬頃まで繁殖のために飛来してくることがあるそうです。
雄島は心霊スポット!?噂の真相とは…
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