石室に入れる古墳も！加茂古墳群とは？

今回ご紹介する古墳は、小浜市にある『加茂古墳群』と呼ばれる古墳群の一つです。

加茂古墳群は加茂神社の北側にある24基の古墳のことで、これらは6世紀後半以降につくられたと考えられています。
中でも『加茂南古墳』と『加茂北古墳』の2基は県の史跡に指定されています。

古墳で有名なものに、奈良県明日香村の『石舞台古墳』があります。
巨大な石を30も積み上げた石室古墳で、規模は日本最大級と言われていますが、加茂北古墳は「若狭（このあたりのエリアを指す旧国名）の石舞台」とも呼ばれているんだとか！

加茂北古墳への行き方はよくわからなかったのですが、周辺を散策していたら「加茂南古墳」の看板を見つけることができたので、今回は加茂南古墳に行ってきました！

加茂南古墳に入ってみました！

看板の先に足を踏み入れると、なんとなく道っぽくなっているので、ひとまず歩いてみることに。

まだまだ歩くのかな？

あ！
あった！！

看板から1～2分もしない意外とすぐのところに入口がありました。

でも、ずいぶん穴が小さいけれど、本当に入れるの？？

看板も朽ち果てているし、ちょっと不安…（笑）

一緒に行ったメンバーとは
「本当に入れるの？」
「無理なんじゃない？」
としばらくやり取りしていましたが、その中の一人が勇気を出して中を覗いてみると、「行けそう！」とのこと。

腰をかがめて、這うような姿勢で入ってみます…。

おお～！中は意外と広い！！

入口から撮影した写真

入口こそかなりの狭さでしたが、奥に向かって徐々に天井が高くなっていき、一番奥は大人が普通に立てるくらいの高さでした。

調べたところ、高さは3.76ｍあるそう。
奥行きは12.5ｍほどだそうです。

奥側から入口側を撮影

中に入れる古墳があるなんて思ってもみなかったので、とても貴重な経験となりました！

加茂神社にも行ってみて！

ちなみにこの近くには、国指定の重要文化財がある『加茂神社』もあります。

毎年旧暦1月16日（2～3月頃）に行われる『オイケモノ』（芽立ち神事）は県の無形民俗文化財に指定されている行事で、木の実や種を小箱に入れて神木の根元の石室に埋め、1年後の発芽具合でその年の農作物の作柄を占うんだそう。
全国的にも珍しい行事のようで、かなり気になります。

今回は加茂神社には行けませんでしたが、加茂南古墳群のすぐ近くにあるようなので、これから加茂古墳群に行く方は併せて行ってみてください！

ちなみに加茂南古墳ですが、実はここ、筆者が参加している、福井県の『WAKASA発掘プロジェクト』で文字通り「発掘（新たに発見！）」しちゃったスポットなんです。
発見の経緯も奇跡的なので、よかったら以下の記事もご覧ください。

>>巨大石室の古墳に山奥のパワースポット！移住者だからこそ発見できた秘境⁉【福井県小浜市を発掘！】

加茂南古墳の基本情報・アクセス・マップ

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