福井で気軽にフランス旅行?片町にある本格フレンチ・Le Lien(ル リヤン)【福井市】
今回は、福井市にある絶品フレンチ料理店のご紹介。
このお店をこよなく愛する常連さんにその魅力を教えてもらいました!
(現在閉店しております。再開を楽しみに待ちましょう!)
間違いない!観光客にも勧めたいフレンチ「Le Lien」
福井に旅行に来た方に「食べ物のオススメは?」と聞かれると、つい「お刺身」などの鮮魚を生かした和食を思い浮かべるのですが、私があえてオススメしたいのが、こちらのフレンチレストラン「Le Lien」さん!
福井の繁華街「片町」の西側「呉服町通り」で、ご夫婦でお店を営んでいらっしゃいます。
営業はディナータイムのコースのみ。仕込みに時間がかかるため、とてもランチの営業まで手が回らないそうですが、それだけ手間暇をかけた上質なお料理をいただくことができます。
カウンター席があるので、1人でふらっと…なんて常連さんもいます。一時期、コースのみの提供という時期がありましたが、今は単品メニューも再開しています。一品から気軽に頼めるので、初めての方でも行きやすいと思います。
私はといえば、大好きなお店なのでことあるごとに足を運んでしまい、毎回シェフの手がける絶品フレンチに舌鼓を打っています。
「Region」(レジオン)コースを楽しんでみました
この夜は「Region」(レジオン)コースをチョイス!レジオンはフランス語で「地方」を意味する言葉。季節ごとの食材を生かしたフランスの地方料理を楽しむことができるというわけ。
今回のテーマは南仏・プロヴァンスです。どんな料理が出て来るかワクワク!
まずは前菜。このビジュアルだけで気分はプロヴァンス!ニースのマルシェを吹き抜ける、地中海の潮風を感じます。(行ったことはないのですが…)
自家製有機野菜と福井県産野菜、福井県産イワシの自家製アンチョビのニース風サラダ
この一皿には、シェフが手塩にかけて育てた野菜がふんだんに使われているのですが、もうこの野菜を口にしただけで大興奮!
有機無農薬栽培の野菜の滋味が広がり、「野菜ってこんなに美味しいものだったっけ?」となること請け合いです。その野菜に合わせられる自家製アンチョビも、お刺身?と思うくらいにフレッシュな食感と風味を楽しめました。
そして「ニンニクを使ったプロヴァンス風スープ」、メインの「地物野菜のファルシー」と続きます。
ニンニクを使ったプロヴァンス風スープ
地物野菜のファルシー
ファルシーとはフランス語で「詰め物」の意味。中に詰めたボリューム満点のお肉の存在感は圧倒的ですが、それに負けない野菜の力強い生命力を存分に感じることができました。
「畑での野菜づくりから、(料理の)仕込みは始まっている。」と言うシェフの言葉通り、野菜の力がこの料理を珠玉の逸品に仕立て上げています。
「食材と料理の縁、料理とそれを食べていただくお客様の縁、そして一緒に食事を楽しむ人と人との縁というものを大事にしたいと思っています。」と北野シェフ。続けて「『Le Lien』はフランス語で『絆』や『縁』といった意味です。そしてアルファベットでも『en』という文字が入っているでしょう?」とお店の名前の由来についても教えてくれました。
そんな話を伺いながらお料理をいただいていると、野菜に限らずお魚やお肉といった食材とそれに込めたシェフの想いをそのままいただいているように感じて、とっても温かな気持ちになります。
さて、メインのあとはこちらもお待ちかねのデセール(デザート)!「コロンビエ」というプロヴァンス地方の伝統菓子に、有機自家栽培のレモンを使ったアイスが添えられています。
このレモンもシェフの果樹園で栽培されているのですが、果樹園のあるシェフの地元・福井県大野市は、県内でも有数の豪雪地帯!そこで、暖かい地方で栽培されているレモンが採れるなんて!しかもハウス栽培ではなく露地栽培なんだそうです。それってもう、奇跡としか言いようがありません!
そして、このデセールを作るのはシェフの奥様でパティシエの佳余子さん。北野シェフ同様に、フランスでの修行経験もある佳余子さんの作るお菓子は、フランス郷土菓子への愛情と佳余子さん自身の穏やかな人柄を感じる優しい味わいです。このデセールがあって、Le Lienのコースは完成するのだなぁ、としみじみ思わずにはいられません。
スイーツにも注目!
まずは佳余子さんの手がけるスイーツだけでも食べてみたいという方は、不定期販売している焼き菓子を購入してみては?3営業日前までなら予約もできるそうです。
また、バースデーケーキの用意もあるので(要予約・日数要相談)、記念日にル リヤンの特製ケーキを食べるのも素敵ですよね。さらに、不定期でサロン ド テ(カフェ)もやっているので、Facebookページをチェックしてみてください。
福井県の食材の持つポテンシャルを存分に生かした料理をお客様に届けたい
最後に小菓子とハーブティーをいただきながら、お二人の「想い」を伺いました。
「東京からお越しになったお客様には『東京でお店を出さないか?』と言われる事もしばしば。でも僕たちは自分の畑でとれる野菜や果物、新鮮な魚やジビエといった福井県の食材の持つポテンシャルを存分に生かした料理をお客様に届けたいと思っています。そのことを発信するためにも、福井でお店を構えたい。」と教えていただきました。
失礼ながら「Le Lien」はソムリエもサービスもいない、二人で切り盛りする小さなレストランです。でも、今ではこの味を求めてわざわざ県外からお客様がいらっしゃるほど、お味は折り紙つきです。
福井にお越しの際は、二人の大きな夢の詰まった「Le Lien」を訪れてはいかがでしょうか?お料理のテイクアウト販売も近日開始予定など、初めての方でも気軽にLe Lienの味が楽しめる機会が増えているので、ぜひチャレンジしてみてください。
コース名 | 料金(全て税別) | 予約 |
---|---|---|
Entrée(アントレ) | ¥5,000 | |
Région(レジオン) | 1人¥5,000(偶数人数のみ) | 10日前までに予約 |
Lien(リヤン) | ¥7,000 | |
Découverte(デクーヴェルト) | ¥9,000 | 1週間前までに予約 |
Fête(フェット) | ¥12,000 | 1週間前までに予約 |
※各コースとも材料によって皿数に変動あり。内容は都度確認してください!
※Régionコース以外はどのコースも予約時にお肉料理をジビエに変更可(追加料金)
Le Lienの基本情報・マップ
店名 | cuisine francaise Le Lien(キュイジーヌ フランセーズ ル リヤン) |
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住所 | 福井県福井市順化2-10-6 |
電話番号 | 0776-28-0288 |
営業時間 | 17:30〜24:00(L.O.23:00) |
定休日 | 日曜日、不定休 |
Facebookページ | https://www.facebook.com/Le-Lien(イベント出店も情報なども発信しているので要チェック! |