居心地のよいリノベカフェで体に優しいスイーツを『ORION BAKE(オリオンベイク)』【南越前町】
南越前町にある『ORION BAKE(オリオンベイク)』は閉園した保育所をリノベーションしたカフェです。
店内には色とりどりのドライフラワーが飾られており、素敵な空間が話題となっています。
そんな店内の様子と、そこでいただけるおいしくてヘルシーなメニューをご紹介します。
オリオンベイクはどんなお店?
ここは南越前町の山奥、辺りは木々が生い茂り、自然の豊かさを感じます。
オリオンベイクは2004年に閉園したたくら保育所の一室にあります。
「人が集う場所をつくりたい」という想いのもと、すみれ組として使われていた一室をリノベーションし、カフェが誕生。
2023年に3周年を迎えました。
入口の引き戸を開けて入った先には、保育所のホールがあります。
廊下に置かれている手洗い場やピアノなどは、当時のものがそのまま残されています。
廊下には、この場所をリノベしたときの様子を記録した写真も飾られています。
作業は夜中まで続くこともあり、オープンまで1年半以上リノベを続けたそうです。
廊下の奥に進むと、明かりのともる教室が。
ここがオリオンベイクです。
店内はこだわりの詰まった素敵な空間
カフェは癒しを感じるおしゃれな空間で、教室の外とはまた違った雰囲気を感じます。
店内を見渡すと、天井から吊るされたドライフラワーの数々が目にとまりました。
まだ色がはっきりしているもの、日に当たり続けて淡い色に変化したものなど、草花の種類や色はさまざまです。
オープンにあたって、いろいろなカフェやお店を見に行ったところ、天井がドライフラワーで埋め尽くされている花屋さんに一目ぼれし、今のような内装にいたったとのこと。
オリオンベイクには園庭で育てた草花を吊るすこともあります。
そのドライフラワーには色は吹き付けていないため、自然そのものです。来店するたびに色の移り変わりに気づくことができるかもしれませんね。
店内には黒板や机、椅子など当時保育所で使われていたものも残されています。
お店の一角ではハンドメイドのキャンドルも展示販売されています。
また、店内を照らす暖色の照明は明るすぎず、暗すぎず。天気のいい日には、園庭側の窓から明るい日差しが差し込みます。
窓際の席からは園庭を見渡すことができ、自然を感じることができます。
取材が終わったころ、日が沈みかけてあたりが暗くなっていましたが、昼間と違った雰囲気で素敵でした。
なお、年に数回ある特別営業の日には夜カフェも営業されています。
さらに、旧たくら保育所とその周辺施設では年に一度、秋の訪れとともにマルシェイベント『たくらCANVASマーケット』が開催され、賑わいをみせています。
ハンドメイド、焼き菓子、コーヒーなどのお店が地域内外から出店します。
こだわりの詰まったスイーツとランチ
オリオンベイクは体にやさしいスイーツが食べられることも魅力の一つ。
材料にこだわったお食事やスイーツをいただくことができます。
メニューが充実していてすごく迷ってしまいましたが、チーズケーキを注文することにしました。
シンプルな材料を使って焼き上げたニューヨークタイプのチーズケーキ。
キャラメル、ラムレーズン、りんごなど7〜8種類が日替わりで提供されます。
この日は3種類のうちからはちみつレモンを選びました。
しっとりなめらかな口当たりで、ほんのりやさしい甘さが口の中に広がります。
ドリンクはオリオンベイクのオリジナルコップに注がれた『玄米豆乳ラテ』でほっとひといきをつきました。
このラテには、坂井市にあるなばたけ牧場さんの『玄米珈琲』を使用しているそう。
玄米コーヒーの香ばしさが口の中いっぱいに広がって、ほろ苦さも感じられるこのドリンクはスイーツにぴったりでした。
お皿にはお砂糖が添えられ、自分好みの甘さに調節することができますよ。
また、オリオンベイクのスイーツにはやさしい甘さのてんさい糖が使われているため、どの年代の方もスイーツを楽しむことができます。
マフィンやガトーショコラは地元のお豆腐屋さんの豆腐を使用しているため、
ヘルシーで罪悪感を感じることなくおいしく食べることができます。
焼き菓子やショーケースにあるスイーツはテイクアウトができるので、おみやげにぴったりです。
四季を感じるスイーツ
旬のフルーツを使った季節限定のスイーツもメニューに揃います。
訪れたのは少し肌寒い風が吹く10月末。
この日のラインナップは『園庭栗のモンブラン』と『いちじくのショートケーキ』でした。
白いクリームに包まれたまんまるでかわいらしいフォルムに惹かれ、モンブランをいただくことに。
園庭には栗の木が植わっていて、秋になると店主さんは毎朝栗拾いをするそう。
モンブランには、それを渋皮煮にしたものがまるまる一つ使われているんです。
さくさくとした食感のタルト、食べ応えのある大きな栗がモンブラン好きにはたまりません。
毎年これを楽しみにくるお客様も多いとのことです。
ランチ
スイーツだけではなく、お食事にもその季節に採れた食材を使っています。
春から夏の間はトマトの風味のチキンカレー、冬は冬野菜のほくほくテンペグラタン。
カレーには、ヨーグルトに一晩漬け込んだやわらかなチキンと夏野菜がたくさん入っています。
グラタンのホワイトソースには豆乳を、具材には地元の農家さんが育てた新鮮なお野菜を使っています。
味をつけなくてもおいしく、野菜嫌いな人でも食べれるほど新鮮なんだとか。
ランチをお目当てに来店される方は、事前のご予約が必要です。
「みんなの居場所となるようなカフェにしたい」店主・石田さんにインタビュー
オリオンベイクの店主を務める前は、ケーキ屋さんの製造アルバイト、カフェの店長、と長年食に携わってきた石田さん。
いつか自分のお店をオープンさせ、おいしくてヘルシーな食べ物を提供したいと思うようになったそう。
そんなとき知り合いから、この保育所を管理しているGENOME(ゲノム)のオーナーがカフェのオーナーを探していると聞きました。ゲノムも南越前町にある古道具のお店で雑貨や家具を取り扱っています。
その後すぐにこの場所を訪れ、雰囲気に惹かれてオリオンベイクをオープンすることを決めたとのことです。
素敵な店名は、園庭の夜空から見えるオリオン座の大きさに感動した出来事と、自分のやりたかったお菓子作り(BAKE)を掛け合わせています。
お客様との会話を楽しむなど、石田さん自身もここを自分の居場所だと感じているそうですが、お客さんにとっても、オリオンベイクを日々の疲れを癒す居場所だと感じてもらえることを願っています。
今後も細く長く続けていくことを目標に、また来たいと思ってもらえるカフェを目指して励んでいます。
日々を忘れるようなゆっくりとした時間のなかで心が癒され、リフレッシュすることができました。
皆さんもこころもからだも安らぐオリオンベイクに訪れてみては。
オリオンベイクの基本情報・アクセス・マップ
店名 | ORION BAKE(オリオンベイク) |
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住所 | 福井県南条郡南越前町古木49-3 |
電話番号 | 080-5857-4605 |
営業時間 | 11:30~17:00(L.O.16:30) |
定休日 | 水曜日・木曜日 |
交通アクセス | 北陸自動車道今庄ICから車で約30分 |
駐車場 | あり |
wi-fi/コンセント | なし/なし |
SNS | Instagram orionbake X ー Facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=100030168038192 |
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