le sputnik × LULL 一夜限りのスペシャルコラボディナーに行ってきました【福井県坂井市】
坂井市三国町にあるフレンチレストラン『LULL』と、東京・六本木にある『le sputnik(ル スプートニク)』による、一夜限りのスペシャルコラボディナーに行ってきたのでレポートします!
le sputnik × LULL 一夜限りのスペシャルコラボディナー
かつて、北海道と関西を行き来する北前船の寄港地として栄えた三国町(福井県坂井市)。
その海沿いに、宮大工によって建てられた築120年の古民家があります。
北前船の頭首の自宅として建てられたその家は、120年の時を経てモダンにリノベーションされ、Surf&Turfをコンセプトにしたフレンチレストラン『LULL』として生まれ変わりました。
経営するのは、福井出身の料理人、小川智寛氏。
フランスでは数々の星付きレストラン、有名レストランで修行をし、帰国後は都内のフレンチレストランで料理長を務めたのち、東京・麻布十番のAile Blanche(エルブランシュ)やアジルジョーヌ・テラスをオープン。
フレンチ界を代表する料理人として腕をふるっています。
そんな小川シェフが、LULLを舞台に一夜限りのスペシャルコラボディナーを開催しました。
今回コラボしたのは、東京・六本木にあるフレンチのお店『le sputnik(ル スプートニク)』の髙橋雄二郎シェフ。
高橋シェフは、フランスの三つ星レストランなどで修行を重ね、2007年に帰国後にシェフを務めた『ル ジュー ドゥ ラシエット』ではミシュラン一つ星を5年連続で獲得。
le sputnikも毎年ミシュラン一つ星を獲得しています。
一夜限りのスペシャルコラボディナーの内容、ちょっとだけお見せします!
LULLに到着すると、出迎えてくれたのはライトアップされた幻想的なアプローチ。
スペシャルな夜の始まりを感じました。
高橋シェフ、小川シェフそれぞれが手がけるお皿が合計10皿以上出される今回のディナー。
「できるだけ福井の食材を使う」と事前アナウンスされていましたが、メニューを開くと「ふくいサーモン」「上庄里芋」「若狭ぐじ」など、見慣れた名前がずらり。
高橋シェフ、小川シェフの手によって、どんなお皿に変身するのか楽しみです。
今後食べられることはまずない、本当に一夜限りの特別なコースだと思うので、今回の記事では10皿(アミューズやデザートを入れると13皿)の中から厳選したメニューをちょこっとだけご紹介。
あとは心の中に大事にしまっておきたいと思います。
最初はシャンパンとスパークリングカクテルで乾杯。
ドリンクは、ワインペアリングとノンアルコールペアリングから選べたので、夫はワイン、私はノンアルコールをお願いしました。
それぞれのお皿に合わせて、厳選されたワイン、カクテルが4杯ずつ提供されます。
こういう時にお酒が飲めないのは非常に残念ですが、ピーチと緑茶のカクテル、オーガニックノンアルコールワインなど、さまざまな趣向を凝らしたドリンクが用意されており、むしろめいっぱい楽しむことができました。
セイコ蟹
福井産アミューズに続いて出されたのは、高橋シェフによるセイコ蟹のスープ。
福井の冬の味覚といえば越前がに(福井でとれるズワイガニのオス)ですが、セイコガニはメスのことを言います。
ミソや卵がたっぷり詰まっているので、地元ではセイコガニのほうが好きという人も多いです。
スープの中には卵(外子)がたくさん入っており、プチプチの食感が楽しめました。
そこに、半熟卵のトロッと感と蜜柑の香りが重なって、本当に美味しかったです。
鰆 吉川茄子
前菜をしめくくるのは、三国でとれた鰆と鯖江市で作られた吉川茄子のテリーヌ。
山羊のチーズ以外はオール福井産で構成された、小川シェフこだわりの一品です。
茄子がこんなにおしゃれに!と驚くような変身ぶりでした。
“薔薇” フォアグラ ビーツ&魔法のフォアグラ
コラボディナーの目玉の一つが、2つのフォアグラ料理。
実は高橋シェフ、小川シェフともに、お店の定番メニューがフォアグラ料理なんです。
今回は2皿のフォアグラが同時に提供されました。
まずは、Aile Blancheのスペシャリテ『魔法のフォアグラ』です。
小川シェフのフォアグラは、プリンのようにプルプル。
フォアグラの常識を覆す食感で、まさに「魔法」の名前通り。
仲間の料理人にも作り方は秘密だそうです。
続いて、le sputnikのスペシャリテ『“薔薇” フォアグラ ビーツ』。
料理というよりももはやアート。
食べるのがもったいない…と言いながらしっかりいただきました。
赤ワインのゼリーに覆われた濃厚なフォアグラの上に薔薇が。
花びらはビーツのチップ。
1枚1枚が薔薇の香りをまとっており、本物の薔薇のようでした。
“銀杏”
新興梨、和栗、アマゾンカカオ、トンカ豆を使った、高橋シェフによるデザート。
イチョウの葉に見立てた和栗が幾重にも重なり、とても繊細な一皿でした。
そのほかにも、福井食材をふんだんに使ったお皿がたくさん登場し、約4時間にわたる贅沢なディナーは幕を閉じました。
高橋シェフ&小川シェフ インタビュー
最後に、高橋シェフと小川シェフにお話を伺うことができました。
ーーコラボディナーを終えた感想は?
高橋シェフ「いつもは16名のお店なので、慣れない厨房で、28名の料理を作るので大変でした」
小川シェフ「LULLでのコラボは初めてでした。2人とも全く違うスタイルなので、楽しかったです」
ーー高橋シェフ、福井はいかがでしたか?
高橋シェフ「初めて福井に来ました。景色が綺麗で、こんなに素敵な場所だとは知らなかったです。明日は観光を楽しみたいと思っています」
実はコラボディナーを企画したのはお二人の共通のお知り合いで、このコラボがご縁で出会ったというお二人。
高橋シェフも福井を気に入ってくださったようなので、またお二人でのコラボが実現すると嬉しいのですが…。
LULLでは、今回のようなコラボディナー以外にも、コンサートやフランス料理教室など様々なイベントを実施しています。
気になる方はLULLのFacebook(@LULL2016)などをチェックしてみてください。
LULLの基本情報・アクセス・マップ
店名 | LULL |
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住所 | 福井県坂井市三国町崎31-25 |
電話番号 | 0776-97-8903 |
営業時間 | ランチ 11:30〜13:30 (LO) アフラヌーンティー 13:00〜16:00(LO)(要予約) ディナー 17:30〜20:30(LO)(要予約) |
定休日 | 木曜日・第2水曜日 |
アクセス | JR芦原温泉駅から車で20分 えちぜん鉄道三国港駅から車で10分 京福バス崎浦停留所から徒歩1分 バスの詳細はこちら→https://mb.jorudan.co.jp/os/bus/1801/stop/75842.html 小松空港から車で40分(金津IC下車) |
駐車場 | あり |
SNS | instagram @lull_mikuni Twitter ー Facebook @LULL2016 |
公式サイト | http://mrivers.jp/lull/ |