海の見える古民家レストランで贅沢なアフタヌーンティーを楽しむ【LULL・坂井市三国】
東尋坊や越前松島水族館などの人気観光スポットがある福井県坂井市の三国町エリア。
古い街並みが残る海沿いの街に、ひときわ目を引く大きな古民家があります。
ここが、今回紹介するレストラン『LULL(ラル)』。
この記事では、LULLのアフタヌーンティーについて詳しく紹介したいと思います。
三国は、北海道と関西を行き来する北前船の寄港地として栄えた場所。
この建物は、北前船の頭首の自宅として、120年以上前に宮大工によって建てられたものであり、世界的なオーケストラの指揮者、小松長生氏の生家でもあります。
築120年の古民家に新たな命を吹き込んだのは、東京でも屈指の人気を誇るフレンチレストラン『Aile Blanche(エルブランシュ)』(東京・麻布十番)などでオーナーシェフを務める、福井出身の料理人、小川智寛氏。
小川シェフの経歴、LULLの外観・内装のこだわり、ランチやディナーの内容も大変気になるところではあるのですが、この記事では、個人的に激推ししている、LULLのアフタヌーンティーについて詳しく紹介したいと思います。
LULLの詳細はこちら>>築120年の古民家を改装したフレンチレストランLULL(ラル)。Surf&Turfで福井の恵みをいただく
日本一おしゃれ!?完全予約制のアフタヌーンティー
13時半から始まる完全予約制のアフタヌーンティーは、見た目も可愛いオードブルとスイーツを、紅茶やコーヒーとともにいただくコースです。
紅茶は4種類
紅茶はフランスの老舗紅茶『KUSUMI TEA』が4種類用意されています。
私が伺った時は『ルイボス』『イングリッシュブレックファースト』『セイロン オレンジペコ』『キャトルフリュイルージュ』の4種類がありました。おかわり自由なので、全種類飲むこともできますよ!
アンフュージョン
最初に出てきたのは、青い不思議な液体。
一緒に運ばれてきたシロップを入れると…
色が紫に変化しました!
これが一体なんだったのかすっかり聞きそびれてしまったのですが、ほんのり甘い香りとお味でさっぱりできました。
(以前伺った時は、紫のお花のアンフュージョンにジャムを入れたので、きっとそんな感じだと思います!)
ケークサレ&キッシュ
続いて、ケークサレとキッシュ。
りんごとオレンジのコンフィチュールもついてきたので、お好みでケークサレにつけていただきます。
このキッシュがふわふわトロトロで絶品!
ケークサレとキッシュはおかわり自由なのですが、美味しすぎて3つも食べてしまいました(笑)
オードブル
お待ちかねのオードブルは、アフタヌーンティーでよくある3段のスタンドではなく、木のお重に入って出てきます。
手前にLULLと刻印された2段の木箱は、鯖江市にあるHacoaの特注品。
Hacoaは、福井の伝統工芸品『越前漆器」の木地技術を応用した木製雑貨を手がけるブランドで、その人気は今や全国区となっています。
蓋をあけると、中には目にも楽しいオードブルがぎっしり。
左上から時計回りに『フォアグラバターのプチシュー』『ハム・胡瓜のロールパン』『エッグベネディクト』『サワラのカナッペ』『クリームチーズの大根巻き』『パテ・ド・カンパーニュ』
どれから食べるか迷ってしまうくらい、どれも美味しそうで可愛らしいですよね。
LULLの手にかかれば、大根だってこんなにおしゃれに!
(薄い大根からお花が透けていて、中にはクリームチーズが入っています)
そして、下の段には小さなスイーツが入っていました。
右上から時計回りに『ベリータルト』『キウイのスープ』『フィナンシェ』『チョコケーキ』『ミルクレープ』、真ん中が『ダックワーズ』
こんなにも綺麗で、もちろん美味しいアフタヌーンティー、私は見たことがありません!
日本海を見渡せるオーシャンビューのお店なので、絶景も一緒に楽しむことができて、本当に贅沢な時間が過ごせます。
女性ならお腹は十分満たされるほどボリュームがあるので、お昼を食べずに早めにアフタヌーンティーに行くのがおすすめ!
色とりどりのオードブルと紅茶、そして楽しいお話で、アフタヌーンティーを存分に満喫してみては?
フィンランドの陶芸家が手がけるティーカップ
さらに、ティーカップも注目してほしいポイントです。
日本ではここでしか使われていないこだわりのティーカップとのこと。
フィンランドの陶芸家・ナタリーラーデンマキさんが手作りしており、わざわざフィンランドの工房に出向くほど、LULLの中でもこだわった部分だそうです。
フィンランドの陶芸家・ナタリーラーデンマキさん
上から見ると完全な丸にはなっておらず、手作りのあたたかみが感じられます。
手触りもしっとりとしていて、土の感触を思い出すような素材。
飲み物を飲んだ時の口当たりの良さは、言葉で言い表すのが難しいほどです。
【インタビュー】試行錯誤の末に誕生したアフタヌーンティー
LULLを運営するのは『株式会社マイナーリバーズ』。
COOは小川さん、CEOは川﨑里香さんという女性が務めています。
小川さんはフレンチの料理人や経営者、コンサルタントとして活躍しており、常に現場目線。
かたや川﨑さんは16歳で単身アメリカに渡り、その後はアジアや中南米などへ旅を重ね、帰国後は会議通訳者として20年以上のキャリアを持つ女性。
これまで料理の業界で仕事をしたことは全くありません。
そんなお二人だからこそ、川﨑さんがお客様目線で要望を伝え、小川さんがリアルに落とし込む事で、お客様目線のお店づくりができているのでしょう。
アフタヌーンティーの裏にも、試行錯誤の日々があったそうです。
小川:最初は、アフタヌーンティーなんてフレンチレストランに必要なのか?とも思っていましたが、こうして女性が喜んでいるのを見るとやってよかったと思いますし、勉強になりました。
川﨑:最初は大きなお肉がどーんとのっていたり、一口で食べられなかったり、見た目でテンションが上がらなかったり、ダメ出しばかりしていました。
男性ってアフタヌーンティーがどんなものかわからないみたいで。
小川を都内のありとあらゆるホテルのアフタヌーンティーに連れ回したりもしました。
おかげでうちの男性陣は女子力が高いですよ(笑)
でも、今はこんなに素敵なオードブルとスイーツが出来上がって本当に感謝しています。
見て楽しくて、写真に撮って満足できないと、女性は物足りないですもんね。
フレンチにはイギリスの文化であるアフタヌーンティーという概念がなく、小川さんは、LULLのシェフを務める堀田さんとともに試行錯誤を重ねたそうです。
都内でも、アフタヌーンティー研究のために様々なお店に出向いたという小川さん。
「うちほどのアフタヌーンティーはどこに行ってもないんじゃないかな」と自信をのぞかせます。
まさにその通りで、LULLのアフタヌーンティーは福井一、全国一と言っても過言ではないかもしれません。
ぜひその目で確かめてみてください。
LULLの基本情報・アクセス・マップ
店名 | LULL |
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住所 | 福井県坂井市三国町崎31-25 |
電話番号 | 0776-97-8903 |
営業時間 | ランチ 11:30〜13:30 (LO) アフラヌーンティー 13:00〜16:00(LO)(要予約) ディナー 17:30〜20:30(LO)(要予約) |
定休日 | 木曜日・第2水曜日 |
アクセス | JR芦原温泉駅から車で20分 えちぜん鉄道三国港駅から車で10分 京福バス崎浦停留所から徒歩1分 バスの詳細はこちら→https://mb.jorudan.co.jp/os/bus/1801/stop/75842.html 小松空港から車で40分(金津IC下車) |
駐車場 | あり |
SNS | instagram @lull_mikuni Twitter ー Facebook @LULL2016 |
公式サイト | http://mrivers.jp/lull/ |