小浜は杉田玄白ゆかりの地！

杉田玄白と言えば『解体新書』を発行したことでとても有名ですが、実は福井県小浜市にゆかりのある人物なんです。
滝不動尊入口にも、杉田玄白の看板がありました！

杉田玄白のお父さんは、小浜藩の家臣。
玄白自身は江戸生まれですが、その後8歳から13歳までを小浜で過ごしました。

そしてお父さんが、病弱だった玄白の養生のために飲ませたのが、大谷不動の滝の水だったのです。

その後、1752年には玄白は小浜藩医となりました。

山奥にある『小沢寺滝不動尊』と『大谷不動の滝』に行ってみた！

小沢寺（おおそうじ）滝不動尊と大谷不動の滝に行くまでの正確な地図は（調べた限りでは）存在しません。
グーグルマップもこんな感じ。

地図の下のほうを横切っているのは、舞鶴若狭自動車道。
実は今回、地元の方とお話しする中でたまたま小沢寺滝不動尊の名前が出てきて、その方に教えてもらった通りに現地に向かいました。

話によると、「舞鶴若狭自動車道の高架下に動物除けの柵があり、そこを開けて入っていく」とのこと。
地図で、高速の高架下をくぐった先で道が途切れているのが、動物除けの柵がある場所のよう。

本当にたどり着けるのか不安でしたが、高架下をくぐるとありました！

動物除けの柵と「瀧不動尊」の文字。
「滝不動尊」や「水不動尊」などと記載された資料もあるので、正式名称はどれなんだろう～。

途中に駐車場があるので、そこまでの300ｍは車で行くことが可能。
そこからは徒歩約5分とのことで、意外と気軽に行けそう！

でも、「狭い」って道が狭いってこと？
ちょっと気になりますが、ひとまず柵を開けて中に入ることに。

柵は棒でしっかり閉じられているので、くさりをほどいて棒を外して中に入ります。
「開けていいですよ」的な看板が全くないので、事前情報がなければ立ち入り禁止としか思えませんが、勝手に外して中に入って大丈夫です。

ただ、この先はクマなどの野生動物に注意！
さらに、中に入ったら柵はしっかり閉じてから先へ進みましょう。

ちなみに、柵のすぐ目の前に橋があるのですが、ここが結構狭い…。
幅が広い車では入るのが難しいので、その場合はここに車を置いて歩いていきましょう。
駐車場までは300ｍで、舗装はされていませんが比較的平坦な道なので、歩いてもそこまでハードではないですよ！

橋を超えるとひたすら山道です。

そしてしばらくすると、少し開けた場所に出ました。

ん？まさかここが駐車場？

はい、そのまさかでした！
「狭い」というのは駐車場のことだったんですね（笑）
「駐車場」と書かれた看板などはないので、注意してくださいね。

ここからはひたすら山道（といってもある程度道らしきものはあります）を歩きます。

少し歩くとご神木もありました。

かなり太くて大きいですが、どれくらいの樹齢なんでしょうか。

道中には石橋や、

石畳（石階段）になっている場所もあり、ちょっとした風情を感じます。

苔具合もなかなか素敵！

にしても、こんな靴で来てしまって完全に失敗（笑）

特に苔がすべるので、服装にはご注意を。

さあ、そうこうしているうちに見えてきました。
大谷滝不動尊！

下には滝のようなものが流れています。

これが大谷不動の滝かな？

冷た～い！

さあ、ゴールは見えましたが、まだまだ結構歩きます。

最後のひと踏ん張り！

ついた～！

右手には滝がありました。

これが流れてさっきの下の滝につながっているんだと思われます。

お堂には不動尊真言（不動明王の真言＝祈りの言葉）が書かれているので、これを心の中で唱えながらお参りしました。

お堂の周囲には無数の石像もありました。

急な崖の斜面に立っているので、どうやって安置したのか気になります。

さあ、目的を果たして大満足！
ですが、ここからがまた大変。

下りのほうが滑りやすいので、ゆっくりゆっくり帰りました。

ハードでしたが、こんなに山奥の知られざるスポットに足を運ぶことができたので、大満足でした！

実はここ、筆者が参加している、福井県の『WAKASA発掘プロジェクト』で文字通り「発掘（新たに発見！）」しちゃったスポットなのですが、発見の経緯も奇跡的なので、よかったら以下の記事もご覧になってみてください。

>>巨大石室の古墳に山奥のパワースポット！移住者だからこそ発見できた秘境⁉【福井県小浜市を発掘！】

小沢寺滝不動尊・大谷不動の滝の基本情報・アクセス・マップ