約1000体のひな人形が出現!『春を彩る越前おおのひな祭り 荒島の春風2022』【大野市】
街全体がひなまつり一色。
そんな場所が、福井県にあるんです。
1月中旬から始まる、福井県大野市の『春を彩る越前おおのひな祭り』。
2022年は『道の駅越前おおの荒島の郷』内文化伝承室で開催されるので、そちらの内容もご紹介します!
2年ぶりの開催!『春を彩る越前おおのひな祭り 荒島の春風2022』
大野市では毎年1月中旬〜3月下旬にかけて、『春を彩る越前おおのひな祭り』が開催されます。
2011年から開催されているこのイベントは、大野市内の十数カ所に、合計で数千体のひな人形が飾られるというもの。
昨年はコロナの感染拡大によって中止となってしまいましたが、2022年は2年ぶりに開催!
『道の駅 越前おおの荒島の郷』に約1000体のひな人形が飾られています。
また、期間中は『越前和紙ころころ雛作り』も楽しめますよ!(完全予約制)
>>2019年に筆者も体験しました!その時のレポートはこちら
『春を彩る越前おおのひな祭り 荒島の春風2022』の基本情報・マップ
イベント名 | 春を彩る越前おおのひな祭り 荒島の春風2022 |
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場所 | 道の駅 越前おおの荒島の郷内文化伝承室 |
住所 | 福井県大野市蕨生137-21-1 |
イベント期間 | 2022年1月15日(土)~3月6日(日) |
イベント開催時間 | 10:00~16:00 |
交通アクセス | JR下唯野駅から徒歩15分 中部縦貫自動車道 大野ICから車で約10分 |
駐車場 | あり |
WEBサイト | https://arashimanosato.com/2022/01/06/春を彩る越前おおのひな祭り『荒島の春風2022』開/ |
2019年の『春を彩る越前おおのひな祭り』レポート
ここからは、2019年に行われた『春を彩る越前おおのひな祭り』をレポート!
2022年の内容とは異なるのでご注意ください。
20段、2000体のひな人形が圧巻!平成大野屋 平蔵
越前おおのひな祭りのメイン会場は、平成大野屋平蔵(ひらぐら)。
国の有形文化財に登録されている建物です。
ドアを開けると…
いきなり真正面に20段のひな人形が現れます。
これらのひな人形は、ほとんどが周辺住民から集まったもの。
もともとこのイベントは「飾られなくなってしまったおひなさまがかわいそう。飾ってあげたい」との思いから、市内にある人形・おもちゃ販売店「人形のやまだ」の高橋佳枝さんを中心に始まったものです。
大々的にひな人形を募集したわけではないものの、口コミで広がり、飾られなくなったひな人形がどんどん集まってこのような大規模なイベントに成長したんだとか。
なんと、この裏側にもたくさんのひな人形が飾られていました。
福井の伝統 × ひな人形
会場には他にも、さまざまなひな人形が集められていました。
例えばこちら。
越前生漉和紙を使用したひな人形です。
越前和紙古来の紙漉き、越前奉書紙を継承する人間国宝・岩野市兵衛氏が手がけたものです。
※越前和紙は福井県の伝統工芸品
さらに、草木染め羽二重織物に芦原刺繍を施したひな人形に、
※羽二重は明治時代から福井県で盛んに生産されていた織物
福井県の伝統工芸品・越前焼(左)と福井県の郷土工芸品・越前竹人形(右)によるひな人形など、
福井の伝統とコラボした珍しいひな人形を見ることができました。
福井県大野市 心のふるさと雛
埼玉県無形文化財・江戸木目込人形の第一人者である石川潤平氏の2代目が手がけたひな人形も。
着物には大野市の市花「こぶし」、福井県の県花「すいせん」、越前大野城など、福井県大野市をモチーフにしたデザインがあしらわれています。
日本が誇る人形作家・大木平蔵氏のひな人形
京都で最高峰と言われる有名な人形作家・大木平蔵氏のひな人形もありました。
勝山市から大野市へ嫁いだ60代の女性がお道具として持参したものを、このイベントのために貸し出してくれたものだそうです。
このように越前おおのひな祭りでは、飾られなくなったひな人形だけでなく、今も大事に守られている貴重なひな人形を借りて展示しているものも複数見られます。
さまざまな時代のひな人形
こちらもそういったひな人形で、作られたのはなんと江戸時代。
それ以外にもさまざまな時代のひな人形が飾られており、顔の違いなどを楽しむことができました。
他にも東京オリンピック特別デザインや、3Dプリンターで作ったおひなさま、リカちゃんひな人形など、新旧問わず色々なひな人形を見ることができました。
イベント名 | 春を彩る越前おおのひな祭り(平成大野屋 平蔵) |
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住所 | 福井県大野市元町1 |
電話番号 | 0779-69-9200(平成大野屋 平蔵) 0779-66-2082(越前おおのひな祭り実行委員会) |
イベント期間 | 2020年1月18日(土)~3月22日(日) |
イベント開催時間 | 10:00~17:00 |
入場料 | 無料 |
休館日 | 年末年始(12月30日~1月2日) |
交通アクセス | JR越前大野駅から徒歩15分 中部縦貫自動車道 大野ICから車で約7分 |
駐車場 | あり |
SNS | instagram ー Twitter ー Facebook @heisei.onoya |
WEBサイト | http://www.h-onoya.co.jp/cp/hiragura/(平成大野屋平蔵) https://www.ono-kankou.jp/season/detail.php?cd=136(春を彩る越前おおのひな祭り) |
御殿飾りひな人形に感動!武家屋敷 旧田村家
平蔵からちょっと足を伸ばして、武家屋敷 旧田村家にも行ってみました。
県内でも数少ない近世の武家住宅の遺構であり、大野藩上級武家屋敷の様相を留めている貴重な史跡であるため、大野市の文化財に指定しています。
出典:大野市
普段から武家屋敷として公開されている場所なので、ひな祭り時期は、武家屋敷自体も、ひな人形も楽しむことができて一石二鳥!
昔の道具などの展示もされています。
御殿飾りひな人形
旧田村家で見て欲しいのは、なんと言ってもこの御殿飾りひな人形。
名前の通り、御殿を中心に飾るひな人形のことで、形式的には江戸時代に定まり、普及したのは昭和に入ってからだそう。
飾るのも一苦労だそうで、昔はこれを組み立てることに情操教育的な側面もあったようです。
さらに奥に進むと、また趣の違った御殿飾りひな人形が目に入ってきます。
こちらは大正時代のものだそうで、ヒノキで作られています。
まるでドールハウスのようでワクワクしましたが、残念ながら現在では御殿飾りひな人形はもう作られていないそうです。
享保びな
奥の部屋には、田村さん所有のひな人形も飾られていました。
残念ながら写真撮影はできませんでしたが、1716〜1736年頃(江戸時代の中頃・享保年間)に京都で生まれて各地に広まっていった「享保びな」が飾られていました。
イベント名 | 春を彩る越前おおのひな祭り(武家屋敷旧田村家) |
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住所 | 福井県大野市城町7-12 |
電話番号 | 0779-65-6212(武家屋敷旧田村家) 0779-66-2082(越前おおのひな祭り実行委員会) |
イベント期間 | 2020年1月18日(土)~3月22日(日) |
開館時間 | 平日 9:00〜16:00 日曜・祝日 9:00〜17:00 |
入場料 | 大人 200円(30名以上の団体:100円) 小人(中学生以下) 無料 |
休館日 | 年末年始(12月27日〜1月4日) 館内整理の期間 |
交通アクセス | JR越前大野駅から徒歩17分 中部縦貫自動車道 大野ICから車で約10分 |
駐車場 | あり |
SNS | instagram ー Twitter ー Facebook ー |
WEBサイト | https://www.city.ono.fukui.jp/kosodate/bunka-rekishi/hakubutsukan/shisetsu/tamurake/tamurakeyasiki.html(武家屋敷旧田村家) https://www.ono-kankou.jp/season/detail.php?cd=136(春を彩る越前おおのひな祭り) |