11月初旬。
福井市内某所に現れた大連さんは、最近、顎変形症の手術をして3週間もの入院から退院したばかりとのこと。
「顎変形症についてブログを書いて欲しい！ネットで調べても情報があんまりなくて大変だったんだ」と笑う顔にはまだ腫れが残っていました。

大連さんは株式会社LinkMakerの代表取締役社長も務めるやり手の30歳ですが、その素顔はとても明るくて気さくな方。

去年生まれたお子さんが「明日8ヶ月になるんだ。最近名前を呼ぶと反応するようになって、とにかくかわいい！」と、パパの顔ものぞかせていました。

ふくい三十路式実行委員長・大連達揮さん

パーソナリティーの上に仕事や家庭がある。ふくい三十路式は単なる異業種交流会にはしない

ーーそもそも三十路式とはどのようなものなんでしょうか？最近よく名前を耳にしますが、流行りなんですか？

30歳版成人式のようなイベントです。
最近は全国各地で行われているので、流行りみたいなものなんですかね。

やっぱり一番規模が大きいのは東京で開催されているもので、3000人くらいが集まるみたいです。

ーー異業種交流会みたいに「交流」が主な目的なんですか？

ものによっては「ビジネスの繋がりを作る」というテーマを前面に出しているイベントもあるようだけど、今回のふくい三十路式はビジネス的にやるつもりはあまりありません。
それぞれのパーソナリティの上に仕事や家庭があると思っているので。

まずは出会いや再会を楽しんでもらって、何かしらその先につながればいいなと。

公式サイトにもあるように、「仕事やプライベートを超えたそれぞれの人生に活きる出会いと再会の場」にしたいですね。

「共働き率日本一」の福井で暮らす女性に優しい三十路式を

ーーふくい三十路式ならではの特徴、他の三十路式とはここが違う！という点を教えてください。

今回のふくい三十路式は、福井県出身者と、開催日当日に福井県在住（出身は不問）の1987年度生まれを対象にしています。
市町ごとに開催している例はいくつか見たことがありますが、県内全域という大きな範囲での開催はあまりないんじゃないかな。

それから、こだわったのは「昼にやる」という点です。
30歳ともなると、子供を抱えている女性もたくさんいますよね。
お昼に開催することで、子供のいるお母さんでも来やすくなればいいなと思っています。

女性を集めるにはもちろん女性が必要ですが、男性を集めるにもやっぱり女性が必要ですからね（笑）
素敵な出会いを探している人にも喜んでもらえるように。

ーーお母さんも来やすいイベントというのは嬉しい心遣いですね。
主に男性が集まって名刺交換をして…みたいなイベントを想像していましたが、全然違うんですね！

前職では採用担当をしていたんですが、その際に、子供が保育園や小学校に入るから、パートがしたいという女性に会うことが度々あったんです。

そこで感じたのが、一度産休に入ってしまうと、社会復帰が怖い、勇気が必要という女性が多いということ。
福井県は共働き率が全国1位なので、特にそういった壁と戦っている女性は多いと思います。

ふくい三十路式で、そんなお母さんたちにもいろいろなつながりを作ってもらえたらとても嬉しいですね！

僕自身、一昨年結婚して去年子供が生まれたので、妻を見て、女性の気持ちはイメージしやすくなりましたね。

30歳だけでなく、次の世代の成長にも繋げたい

ーー実行委員の方も多彩な顔ぶれですし、様々な立場の方に楽しんでもらえるイベントになりそうですよね。

実行委員集めは年明けくらいから始めたんですが、色々な分野で活躍している人間が集まっているので、そこも面白いなと感じているポイントです。

ふくい三十路式の実行委員の皆さん

例えば広告を出したいとか、公式サイトはどうするとか、イベントをやると色々な作業があるんですが、それぞれが今までに築き上げてきた人脈やスキルがすごく役に立っています。

まだ全体で集まったのは2回くらいなんですけど、想像以上に仕事がスピーディーに進んでいて。
これって、20歳の時にはできなかったことだなって改めて感じるんです。

そこで、今回はスタッフに20歳前後の若い子も何人か呼ぶ予定です。
その子たちに、30歳になったらこういうことができるっていうのを、直接見て感じてもらえたらなと思って。

これが50歳とかだと上すぎて想像しづらいかもしれないけど、30歳というちょっと上の存在だからリアルに感じられるのかなと思います。
それで僕たちの姿を見て、自分もこうなりたい、こういうことしたいって思ってもらえたら嬉しいですね。

30歳は重要なターニングポイント

ーー大連さんは今回、福井県で初めての三十路式の実行委員長という重大な立場を担っているわけですが、きっかけはどのようなものだったんですか？

三十路式を知ったのは、前職のつながりがきっかけでした。

「大連くんと絶対話が合うから紹介するよー」と言われて、ある大阪の方と気軽な感じで会ったんです。
そこで、大阪で開催されている三十路式が話題にのぼって、そこで初めて三十路式の存在を知りました。

その時は「うわー、やりたい！」って感じで、
「福井でやってもいいですか？」
「自由にやっていいんじゃない？」
「じゃあやろう！」
みたいな。

すぐにやろうという気持ちが固まりましたね。

ーー大連さんが「じゃあやろう！」と即決するほどの三十路式の魅力ってなんなんでしょうか？

三十路式の存在を知ったのは29歳の時だったんですが、僕は、30歳前後が公私ともに人生プランを考える上で大事なターニングポイントだなと思っています。

リンクメーカーでは、新卒採用支援や企業ブランディングコンサルを主な事業としているので、人事採用に関わったり、キャリアチェンジについて考えることが僕の仕事なんです。
そんな僕が感じているのは、キャリアチェンジをするならやっぱり32〜33歳くらいがギリギリの時期だということ。

30代半ばになると、転職しづらくなってきます。
その時に、したい仕事をするとかキャリアアップをしたいのなら、人との繋がりがものすごく大事になってくると思います。
仕事って人のつながりでなされていくと思っているので。

僕の最高の幸せは、人と人とのつながりを生み出すこと

ーーさすが、「リンクメーカー」という会社の社長だけあって、「つながり」はいつでも大連さんのキーワードなんですね。
ふくい三十路式でいろいろなつながりが生まれそうで、私もワクワクしてきたんですが、今までに困ったことはなかったんですか？

三十路式をやりたいと思ってからは、どんな状況でもふくい三十路式をやることは決めていました。
しかし、嬉しいことに　6月くらいに福井県の助成を受けることが決まったんです。

それだけ順調なので、ありがたいことに、今までに困ったことはほぼないかなと思いますね。

三十路式の中でやる企画もどんどん決まってきていて、最近スペシャルゲストも決定したので、安心していますし（笑）

人が集まるかは未知数ですけど、福井の30歳ってだいたい1万人くらいなんです。
350人となると、だいたい3.5%。
県内の各高校の出身者にも協力を依頼して、目標人数を集めたいと思っています！

ーーここまでで実は15分くらいしか話していないんですが、すっごく充実した内容で、私も三十路式に出たいなって気持ちになっています。
ということで最後に、ふくい三十路式が目指すところはズバリなんなんでしょうか。教えてください。

福井県の助成も受けている事業ということで、県としてはUターン、Iターン、結婚につながることを期待しているようですが、その辺りはまさに自分が促進していきたいことなんです。

自分の目標は、人と人のつながりを生み出すことなんです。
自分が作ったつながりで、その人たちが自分の知らないところで仲良くしていたら嬉しくないですか？
それが僕の最高にとっての幸せなんです。

だから、ふくい三十路式でもたくさんつながりが生まれて、仕事や恋愛だったり、ママ友だったり、繋がるきっかけがたくさん生まれてほしいです。

職種や肩書きだけでなく、既婚、未婚、子供の数まで、参加者のケースは様々なので、ふくい三十路式が、ライフプランを改めて考えるキッカケとなれば嬉しいです。
そして、一人一人のその先の人生に繋がって行けばいいなと思います。

それが「リンクメーカー」をやっている自分の成長にもなると思っているので。

ーー大連さん、ありがとうございました。ふくい三十路式の成功をお祈りしています！

福井県で初開催となる三十路式。
仕事だけでなく、恋愛やママ友作り、Uターンなど、様々なきっかけが生まれそうです。
詳細は以下のURL内で随時発表されるので、お楽しみに！