日曜日だけの限定営業!さすらいのコーヒー屋『SHIBA COFFEE』って?【鯖江市】

日曜日だけの限定営業!さすらいのコーヒー屋『SHIBA COFFEE』って?【鯖江市】
この記事のテーマ

日曜日だけひっそりとオープンしている、さすらいのコーヒ屋『SHIBA COFFEE』
今回はオーナーの柴崎美穂さんに美味しいコーヒーと焼き菓子へのこだわりほか、「自分で未来を作る」ことについて取材させていただきました。

「こだわり抜いた厳選豆を使用・・」そんな洗練されたコーヒー屋さんもとても魅力的ですが、何も考えずにあてもなくふらっと入ったカフェでコーヒーをすすりたいときってありませんか?
今回ご紹介するのは、そんな風にふらふらどこかへいきたいときにおすすめしたい、”こだわりすぎない”さすらいのコーヒ屋『SHIBA COFFEE』。
オーナーの柴崎美穂さんに直接お話を伺ってきました!

日曜日のみ営業!さすらいのコーヒー屋『SHIBA COFFEE』って?

鯖江駅からバスに揺られて20分と少し。
福井県鯖江市にある河和田という小さな町にSHIBA COFFEEはあります。
PARKという建物の1階を間借りして日曜日だけ営業しており、オーナーの柴崎さん特製のコーヒーと焼き菓子を楽しむことのできるお店です。

SHIBA COFFEEのロゴ
「多様性」という意味合いが込められているのだとか

大きい窓から差し込む光が心地良く、柴崎さんが入れるコーヒーの香りが合わさってホッとする時間が生まれます。

ホットコーヒーとガトーショコラ

最近では福井県のお気に入りのコーヒー屋さんから直接豆を仕入れているのだそうです。
中深煎りのコーヒーはすっきりとしていて飲みやすい。
また、ガトーショコラも甘すぎずコーヒーとの相性抜群でやみつきになりました。

いつもメニューがコロコロ変わる!?美味しいコーヒーと気まぐれ焼き菓子

SHIBA COFFEEの特徴としてまず挙げられるのが、訪れるたびに置かれているものが少しずつ変化していること。
使用するコーヒー豆と手作りの焼き菓子の種類が毎週違うことが多いのです。(※柴崎さんの気分次第)

お店にはそのお店の看板メニューがあって、決まったブレない味があるのは何ら珍しいことではありませんが、SHIBA COFFEEは特定のコーヒー豆や食材に執着することなく、「その時々に自分が一番美味しいと感じるもの」を常に作っているのだとか。
なので、毎週同じメニューを出すことにあまり興味がなく、豆であってもお菓子であっても好みのものがあればどんどん変えていってしまうそうです。

柴崎さん的に今はキャロットケーキがきているらしい

SHIBA COFFEEの”さすらい”のコーヒー屋というコピーも、柴崎さん自身が様々な場所を転々としてコーヒー屋を行ってきた背景だけではなく、飽き性な自分に向き合い、心躍るものへの探求をやめないこと、つまり「心がさすらっている」ことが根本にあるそうです。
何気なく添えられた「さすらう」には柴崎さんの大切にしたい生き方やスタンスが大きく反映されています。

「どうぞ好きにしてね。」柴崎さんが語るSHIBA COFFEEの精神

柴崎さんは、SHIBA COFFEEを開業する前は医療事務の専門学校に通い、医療事務として4年勤め、その後ずっと憧れていたという診療情報管理士として3年もの間京都の総合病院で勤めていました。
診療情報管理士というのは患者さんのデータをまとめ、分析してドクターをサポートする重要なお仕事です。
しかし、長年病院で働く中で次第に「この後ずっと病院で働くことになるのだろうか。それでいいのだろうか。」と漠然と考えるようになったとか。

医療事務や診療情報管理士の資格は一生物であると言われており、いわゆる「安定志向」の人には魅力的に映ります。
ただ、それらが柴崎さんの生涯において強力な後ろ盾となっているからこそ、変わらぬ未来への不安が込み上げ思い悩む日々が続きました。

「自分の得意なこと、好きなことって何だろう」
そんな風に考えていたときに、柴崎さんのとある知人が「将来海外移住をしたいから、現職である専門職から離れ、少しでも移住の可能性が高くなるように料理の道に進む」と言ってあっさりと転職したそうです。
時間をかけて手に職をつけたにもかかわらず、自分の望む未来にひたむきに向かっていくその人の姿を見て、柴崎さん自身も「やりたいことに忠実に生きて良いんだ」と心から思えるようになりました。

その後、柴崎さんはたまたま出会った世界文庫アカデミーという編集やデザイン、ものづくりや場づくりを通して新しい働き方や未来について考えることを目的とした学校へと、病院に勤務しながら1年間通いました。

「 未来 」を、ただ、待っているのではなく。
「 未来 」をみんなでつくろうとする場です。

出典:世界文庫アカデミー

生徒は学生や社会人、ものづくり作家や料理家、ミュージシャンなど様々。
柴崎さんはそこでもまた多様な生き方に触れることで、「自分も何かしよう」と奮起していきます。
そして、かねてからカフェに憧れていたこともあり、学校にコーヒーを入れていくようになったそうです。
そうこうしていうちに、学校でできた友人が開く個展やイベントなどでドリンクを頼まれるようになったりして、現在のSHIBA COFFEEとしての活動が少しずつ線として繋がり始めました。

「私別にコーヒー好きじゃなかってん。なんか私に会いにきてくれて、自由に楽しんでもらえる場所を作るのが楽しい」
コーヒーが元々好きでなかったからこそ、コーヒーを好んで飲まない人の気持ちがわかるという柴崎さん。

「別に砂糖もミルクも入れたら良いし、その人が美味しく飲めたらそれが良いし。なんかもう好きにしてほしい。笑」SHIBA COFFEEから”変にこだわってます感”が一切感じられないのは、柴崎さんのこの大雑把さにあるのではないかと思わずにいられません。
大雑把というのは、人に何かを押し付けることがなく、変に肩肘張らずにそのままゆったりといられる感覚を与えてくれるのです。

”さすらう”とはあてもなくさまようこと。
しかし柴崎さんの場合は「あてもなく、確実に歩み続けている」というのが正しい意味合いなのではないかと感じました。

日曜日の昼下がり、ふらりと出かけてコーヒーをすすりたい方や、自分をご自愛したい方、柴崎さんに会いたい方はぜひSHIBA COFFEEへと足を運んでみてくださいね。

(文章:谷垣奈穂 写真:田村夏未紀)

SHIBA COFFEEの基本情報・アクセス・マップ

店名 SHIBA COFFEE
住所 福井県鯖江市河和田町19-1-7
電話番号
営業時間 11:00〜17:00
定休日 日曜日のみの営業
交通アクセス JR鯖江駅からつつじバス(河和田線)で25分「コミュニティーセンター前」で降車
北陸自動車道 鯖江ICから車で10分
駐車場 あり
wi-fi/コンセント あり
SNS instagram @shiba_coffee
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WEBサイト

記事の内容は取材時点でのものです。
メニューや営業時間等、変更がある場合がありますのでご了承ください。
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