ここでしか食べられない！研究を重ねた絶品『そばソフト』！

今回ご紹介するのは、雲粋でしか食べられない注目メニュー『そばソフト』です！

ソフトクリーム自体はもちろん、そばクランチやそばの実、そば粉、そば茶の粉末、そばシロップといったトッピングに至るまで、まさにお蕎麦づくしの逸品。
材料は国産にこだわり、香り高い福井県産のそばの実とそば粉を使っているそうです。

食べてみると、優しい甘さが口いっぱいに広がります。
おいしいのはもちろん、ソフトクリームのまろやかな舌触りに、そばクランチやそばの実のパリパリサクサクとした食感が乗っかって、とっても楽しい！
スプーンを運ぶ手が止まらず、あっという間に食べ終えてしまいました。

店主の山口権悟さんは、蕎麦屋独自の面白いメニューを作れないかと考える中で、他のお店がやっていないような、一風変わったそばソフトを編み出したそう。

「材料の組み合わせの割合を少し変えることで、微妙に味が変化します。
現在のそばソフトに辿り着くまでにも味作りには苦労してきましたが、今でも、よりおいしいそばソフトを求めて試行錯誤の日々です」

そうお話ししてくださった山口さんは謙虚な職人さんの顔をしていました。

ちなみに、コーン×カップの二段構えになっているのもこだわりポイント。
山口さんはソフトクリームのコーンが好きだけれど、カップに入っていた方がたれてこなくて食べやすいし、コーンを崩しながら食べることができるから、この形になっているそうです！

時期に合わせて配合を変える！国産100％にこだわったお蕎麦

デザートのそばソフトだけでなく、もちろんお食事メニューも絶品です！

雲粋の人気メニューは『福井名物ソースかつ丼とおろしそばのセット』！
永平寺名物のごま豆腐をつけることもできます。

気取らない素朴なお膳に、自然と食欲がそそられます。

お蕎麦はもちろん手作りで、国産そば粉100％にこだわり、福井県産のそば粉も使用しています。

福井県産のそば粉は、国内唯一の在来種として長年守られてきており、風味が豊かでおいしいのが特徴です。
その分高価ではありますが、可能な限り福井県産そば粉の割合を高めつつ、おいしいお蕎麦を作れるように、時期によって材料の比率を変えるなど、創業23年目の今でも、試行錯誤の連続だそうです。

福井県内では、お蕎麦におろしをかけて食べるぶっかけが主流ですが、山口さんのおすすめの食べ方は、お蕎麦をおろしにつける食べ方！

こちらの食べ方だと、お蕎麦の風味をよりしっかりと感じることができるそうです。

福井県の方も、雲粋に訪れたときは、ぜひつゆにつける食べ方を試してみてはいかがでしょうか？

どんどん大きくなってる！？ソースかつ丼！

お蕎麦と並ぶもうひとつの福井の名物グルメが、ソースかつ丼！

雲粋のソースかつ丼は、カツが大きい！！
そして、ソースがひたひた！けれど、濃すぎず、最後までとってもおいしいです。

カツ用のお肉をカットするところからお店で行っていて、オリジナルソースは野菜のすりおろしを入れるなどして工夫の末辿り着いたもの。
細部にまでこだわりたい、という山口さんの熱い想いを感じます。

「お肉を切るところから自分でやっているのですが、不器用で、カツの形が少しいびつになるし、大きさもどんどん大きくなってしまっています」と山口さん。

大きいカツの裏側には、そんな山口さんの奮闘が垣間見え、愛おしくなってしまいました。

【インタビュー】粋に、雲水のごとく常に修行している気持ちで

店主の山口さんは、永平寺の門前町で民宿を営む家の長男として生まれました。
30歳まで和食のお店で修行を積み、2000年に『永平寺の館 雲粋』をオープンしました。

「自分は元々器用ではなく、料理をつくるのが得意なわけでもありませんでしたが、周りに得意な人がたくさんいる中で、『やるしかない』と思ってやり続けてきました。
20年以上経って、やっと満足できるようになってきました」と山口さん。

店名の「雲粋」は、禅宗のことばで修行僧を指す「雲水（うんすい）」からとったそうです。
雲水のように常に修行している気持ちで取り組もうという想いと、“粋”の意識を持っていようという想いが込められています。

謙虚で粋な心を持ち、日夜研究を重ね、料理と向き合う山口さん。
観光で来たお客さんはもちろん、地元のファンも多いというのも納得です。
永平寺の素敵な旅の思い出に、おいしいお蕎麦はいかがですか。

永平寺の館 雲粋の基本情報・アクセス・マップ