心が緩む、本とお菓子とごはんのお店『小豆書房』【池田町】

心が緩む、本とお菓子とごはんのお店『小豆書房』【池田町】
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本屋のなかった池田町に2020年5月にオープンした『小豆書房』。
農村風景に馴染み、ゆったりとした時間を過ごせる特別な空間にお邪魔してきました。

池田町の農村風景に溶け込む、本とお菓子とごはんのお店『小豆書房』

本日ご紹介するお店の舞台は、福井県今立郡池田町。
福井県の中央部に位置し、面積のおおよそ9割が山林である福井県屈指の林業が盛んな地域です。

本殿が福井県内最古の神社建築と言われている、須波阿湏疑神社(すわあずきじんじゃ)の前を流れる足羽川を跨ぐ橋を渡ると現れるお店。
小豆書房さんは、2020年5月オープンしたばかりの池田町唯一の本屋さん兼カフェです。

小豆がひょっこり、可愛いロゴデザイン

大きなガラスの引き戸のおかげで、外から中の様子が見えるため、安心して足を踏み入れられます。

お店に入ってすぐ右側にある長机の上には、オーナーの柴田智加さんおすすめの書籍がずらりと並びます。いつもテーマを決めて並べているそうで、様々なジャンルを横断するチョイスにわくわくが止まりません!

年代を感じる古い本棚には、様々な本が所狭しと並べられています。もちろん購入が可能。

小説から、哲学書、絵本、エッセイ、画集、雑誌など、手に取りたくなる本がたくさん

ずらりと並ぶこの本達は基本的に古本とのこと。
いろんなジャンルの本がひしめき合っているはずなのに、すっきりと整理されているように感じられるのは、高い天井と大きな窓が開放感をもたらしてくれるから。また、周囲を見渡すと、あらゆるものが木でできていることに気がつきます。
山林地帯である池田町は林業が盛んで、木が身近にあるのです。

棚も木製。「譲ってもらったものも多い」という、漆のお箸や昔ながらの陶磁器カップがずらり

この日は水曜日。
毎週水曜日は、1組限定で貸切ができる「ごろごろ日和」の日なんです。
どの席に座ってもOKとのことで悩みつつも、いつものお気に入りの席に。
座って間も無く、お水と小さなメッセージカードを渡してもらいました。
(※メッセージカードは、「ごろごろ日和」の日限定で置かれています。)

小さく、まめまめしく、誠実に。可愛らしいけどちょっと古風に。そんなお店になりたくて、「小豆書房」と名付けました。

そこには小豆書房さんの素敵な名前の由来が。
こういうのを知るだけで、少しお店に近づけたような気がして、何よりも優しく受け入れられているような、そんな気持ちになります。店内にはオーナーの柴田さんの誠実さが、まめまめしく佇んでいます

実は小豆書房さんは、1階だけではなく、2階にも広々とした和室のスペースがあります。
日当たりも良好。

お店がオープンしている時は、この2階スペースも普段から解放されており、特に後述の「ごろごろ日和」の時には、寝転んでぐっすり眠られる方もいらっしゃるそうです。

1階とはまた雰囲気が異なり、おばあちゃんの家に帰ってきたような懐かしい気持ちになりました。

ちなみに、普段のランチやスイーツはこんな雰囲気です。
ランチをご希望の方はあらかじめ予約されることをおすすめします。

季節のランチ1200円(税別)(写真提供:龍宮写真館)

カフェオレプリン360円(税別)※時期によってはない場合あり。ほかに季節ごとのスイーツあり。(写真提供:龍宮写真館)

水曜日は貸し切りも。古本と優しいご飯と心地よい空間「ごろごろ日和」

今回は、水曜日限定の「ごろごろ日和」にお邪魔しました。
1日1組限定(※新型コロナウィルスの拡大が懸念される間は、1組4名まで※要予約)で、お店を貸し切ることができます。
「お好きなだけごろごろしてください。」という気持ちを込めて名付けられたそうです。

こんな空間を独り占めできる、なんとも贅沢な時間です。
普段のランチやカフェ営業の時よりも一層時間がゆったりと流れているように感じました。

普段の営業の時は、柴田さんとお客さんが会話されている様子を見たり聞いたりするのも面白いポイントなのですが、このごろごろ日和のときは、他のお客さんがいないので、ちょっと特別な気分を味わえます。また、ごろごろ日和の日の柴田さんは、積極的にお客さんに話しかけてコミュニケーションをとるというよりかは、あくまで「邪魔はしません、気が向いたら気軽に話しかけてください。」というスタンス。
そういう姿勢からは、ただただ居心地の良い空間を提供しようという心遣いが伝わってきます。そして、ごろごろ日和でなんといっても外せないのが、飲み物とお菓子です。
今回のおやつは、黒豆ぷりんと黒豆きなこパウンドのアイスクリーム添え。
お菓子の控えめな甘さと、香り高く、酸味と苦味のバランスが良いブレンドコーヒーとの相性が抜群でした。

なお、ごろごろ日和は、1日1組限定貸切、お菓子とドリンクが付いて1600円というお値段。
Wi-Fiもあるため、ゆっくり作業したいという方にも大変おすすめです。

「余白のあるお店づくりを」オーナー柴田さんが作り出す、隙のある空間

本日お話をお伺いしたのは、小豆書房オーナーの柴田さん。
福井県出身で、公務員や第三セクター系の会社への勤務を経て、小豆書房さんをオープンされました。
柴田さんご自身も、昔から料理と読書が大好きだったそうです。

小豆書房さんで過ごす時間の中で、どことなく感じる安心感の秘密は、柴田さんの「余白あるお店作り」という考えに隠されていました。

ここは「何かがある」ことを求めて来るところではないと思っています。本はあります。でも、「売れてます」「話題です」という本はありません。「この分野が専門です」というものもありません。「こんな本があるんだ」「こんな考え方があるんだ」という出会いを楽しんでいただく。そのために、からっぽになれる場所になるよう、カフェスペースや2階はシンプルに作ってあります。何もない「余白」が、新しい考えや力を生み出す。

出典:小豆書房note「ここには『何もない』があるー『小豆書房ごろごろ日和』に寄せて」

そんな柴田さんの言葉は、何かを生み出すために必要なのは、何かを必死に取り入れようとする貪欲さだけではなく、自分の中にある余分なものを取り除くことも同じくらい必要なんだ、ということを教えてくれるようです。
思えば、全く知らない本との偶然の出会い、滋味深い料理をゆっくり食べる時間、そういった時間が同時に楽しめる本屋さんは、今まで出会ったことがなかったかも。

本屋と言えば売り文句を連ねたPOP。小豆書房さんの本棚にそれらがないのは、推しの強い言葉で価値観を押し付けたくないから

興味のあることを話すと、本を選んでくださいました

ふと、小豆書房さんの居心地の良さは、五感を癒してくれる点にあるのではないかと思いました。
たとえば、店内で流れる静かなピアノの音や草木がこすれあう音が耳を、化学調味料を使わないシンプルな味付けのご飯とお菓子、コーヒの匂いが舌と鼻を、そして、古本のページをめくる感触は手や指を。忙殺されている日々の中では、忘れてしまいがちな感覚を呼び起こしてくれます。コーヒーを飲みながら、ゆったりと外の景色を眺め、ぱらぱらと気になる本をめくる。そして、すっかりお気に入りになった本を帰りに買って帰る。
小豆書房で過ごした時間は、「今日はいい日だったな。」と心を緩ませてくれるはず。
ぜひ足を運んでみてくださいね。

※ランチを希望される方はあらかじめ予約しておくことをおすすめします。

小豆書房の基本情報・アクセス・マップ

店名 小豆書房
住所 福井県今立郡池田町稲荷18-4-1
電話番号 080-2395-1080
営業時間 11:30〜19:00
定休日 水・木・金
交通アクセス 越前武生駅から福井鉄道バス池田線 「稲荷」で下車 徒歩3分
北陸自動車道 鯖江ICから車で25分
駐車場 あり(6台)
wi-fi/コンセント あり
SNS instagram @azukishobo
Twitter @azukishobo
Facebook @azukishobo
WEBサイト

記事の内容は取材時点でのものです。
メニューや営業時間等、変更がある場合がありますのでご了承ください。

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