日々をGood timeに!『暮らしの複合施設hibi』【おおい町】
2023年4月、福井県おおい町石山地区にグランドオープンした『暮らしの複合施設 hibi』。
「日々をGood timeに!」のコンセプトのもと、築230年の古民家を移築リノベーションした建物には、おしゃれなレストランや厳選された日常雑貨が!
オープン以来、県内外の女性を中心にファンが増加中とのことで、お客様を惹きつけるものは何なのか、じっくりリサーチしてみました。
暮らしの複合施設hibiとは
舞鶴若狭自動車道若狭高浜ICを降りてすぐ。県道小浜綾部線沿いに大きな三角屋根が現れます。
築230年の古民家を移築リノベーションしたというこの建物の正体は、2023年4月におおい町石山地区にグランドオープンしたばかりの『暮らしの複合施設 hibi』。
大きな木製の引き戸を開けて中に入ると、フラットな土間があり、吹き抜けの空間が出迎えてくれます。
まず目を引くのは空間を縦横に走るふと〜く大きな梁。どっしりとした安定感とともに、単なる古い家とは違うモダンな雰囲気を醸し出しています。
入口近くのスペースは、グロッサリーストア&カフェ。
オシャレなクラフトグッズや数種類のタルトとドリンクを楽しむことができます。
その奥にはレストラン、2階には、ヨモギ蒸しのサロンとレンタルスタジオがあります。
暮らしの複合施設という名前のとおり、それぞれの施設を楽しむのも良し、2階で身体を動かしてから美味しいお食事をいただくのも良し。日々の暮らしを美しくすることができそうな気がします。
実際に来られているお客様は、おおい町だけではなく近隣の小浜市や高浜町はもちろん、嶺北(福井県北部)や京都府からも多いそうです。
女性のグループやご夫婦などがランチを楽しんだり、おひとり様の時間を過ごしたりしているそうです。
レストランで身体も心もほっこり
メイン施設となるのがこちらのレストラン。
窓の外にはのどかな風景が広がっており、なんだか、ホッとする優しい時間が流れています。
この地域の集落風景をながめながらのランチは、とても贅沢に感じます。
ランチは、ショートコース(3,000円+税)とフルコース(4,000円+税)、若狭牛を使ったフルコース(6,000円+税)の3種類。
今回はショートコースを注文しました。
まずはアミューズ
アミューズは、なんと!サバのタルトです。カワイイ!
高浜町の『はもと加工販売所』さんのサバのリエットに紹興酒のソースをかけて。
一口サイズなので手でつまんでいただきます。
サバと言われなければわからないくらい、お魚を感じさせないけれども濃厚な味わい。
軽めのタルト生地がサクッ。何個でも食べられちゃいそうです。
映える前菜
前菜は若狭のお魚(本日はブリ)に福井市にある『麩市』さんの地辛子のソースと、春のお野菜がふわっと盛り付けられています。
サイドには菜の花のペーストに白い花の冠が。
可愛くって思わず何枚も写真を撮ってしまいます。
からしソースでお野菜とブリをいただいたり、菜の花を一緒にいただいたり、一皿でいろいろな味を楽しむことができます。
スープがジビエ?
本日のスープは、美浜町の獣肉加工施設『BON1029』の鹿肉のスープに春キャベツを添えて。
まずはスープを一口。少し甘みのある優しい味。小さな鹿肉が入っていてアクセントに。
添えられた春キャベツは、キャベツの風味を残しながら香ばしく焼かれています。
スープと同時に自家製焼きたてパンも出てきました。
オリーブオイルの中には、『志野製塩所』の『百笑の塩』を少々。パンの味を引き立てます。
色とりどりのメイン
メインは、お魚とお肉を選ぶことができます。
私はお肉をセレクトしました。
べにはるかというさつまいものソースの上に、酒粕と麹に漬けこんだ豚肩ロース、季節の根菜類が。
その上にはおおい町の弓削瓢柑(ゆげひょうかん)を使ったさわやかなソース。
そのまわりにはココア生地を焼いたパウダーが散らしてあります。
お皿は、福井県の伝統工芸品である越前焼の特注品。薄地ですが深い青色がいいですね。
単品メニューで出してほしい!大満足のデザート
本日のデザートはアイスクリーム。
こちらもアイスクリームにマカロンなど色々な素材が入っていて、見た目もお味も楽しめます。
デザートとドリンクだけのセットメニューをつくってほしいくらいです。
美味しい料理のわけは「hibiメンバーの熱い思いと、一流シェフとのコラボ」
お料理は、おおい町をはじめ福井県内の食材を最大限に活かしたメニューになっています。
これは、福井市にある『L’AISANCE』の吉川正裕シェフの監修によるもの。
なんと、マネージャーの熊谷優美さん達プロジェクトメンバーが、吉川シェフに是非監修してもらいたいとInstagramのDMからアタックしたとか。
その熱意に吉川シェフも意気に感じ、全面的に協力してくれることになったそうです。
hibiの臼井利樹シェフ(高浜町出身)は吉川シェフのレストランに研修生として受け入れてもらい、ローカルガストロノミーをしっかり学んできました。地元の料理人と一流シェフのコラボとhibiメンバーの熱い思いで美味しいメニューが出来上がっているのですね。
hibiの臼井利樹シェフ
レストランだけではない、ステキな時間を過ごすあれこれ
hibiには、レストランだけではなく、グロッサリー&カフェやよもぎ蒸しサロンといった、素敵な時間を過ごすことができるスペースがあります。そちらも覗いてみたので、ご紹介します。
覗いてみるだけでも楽しい「グロッサリー&カフェ」
グロッサリーとは食料品や日常雑貨のこと。
hibiのスタッフが、主に福井県内でつくられる身体によいもの、丁寧な手仕事をしているもの、暮らしを豊かにするものを厳選して揃えています。
組子細工のアクセサリー、お箸、漆器などの伝統工芸や越前海岸でつくっている塩、皮のルームシューズ、アロマなど。どれも使ってみたいものばかりです。
カフェコーナーでは、コーヒーなどのドリンクのほか、自家製タルトが日替わりで用意されています。
この日のタルトは、Pudding、Strawberry、Chocolateの3種類。
どれも一口で何種類もの味が楽しめそうです。
テイクアウトOKです。
よもぎ蒸しとレンタルスタジオで身体の中から美しく
2階にはよもぎ蒸しのサロン(女性専用)があります。
よもぎ蒸しとは、鍋でよもぎやハーブを煮出して、その成分を含んだ蒸気を下腹部の粘膜や皮膚から吸収し身体を温めていくもの。
体内に薬草成分を取り入れることで自然治癒力が高まり、代謝促進、老廃物の排出などの効果が期待できるそうです。
よもぎやハーブの香りに包まれてゆったりするだけで美しくなれそうな気がしますよね。
レンタルスタジオでは、ヨガやピラティスなどの身体を動かす教室が開催されています。
そのほか、オカリナ教室なども人気だそうで、開催されたときには、建物全体にオカリナの音が広がってなんともいえない雰囲気だったとか。
日常から開放されて身体を動かしたり趣味を楽しんだり。この空間ならではの楽しみ方ができそうです。
時を超えてヒトやモノの循環を生み出すhibi
ボスの岸崎圭薫(よしゆき)さん(左)、マネージャーの熊谷優美さん(右)
hibiの建物は築230年の古民家ということですが、外観も内装もおしゃれで古さを感じません。
hibiができたきっかけは、グッドモーニングプロジェクトのボスである、岸崎圭薫さんが経営する建築会社に建物解体の依頼があったこと。
友人の実家でもあり、おおい町史にも記録のある由緒あるこの家をただ壊してしまうのは忍びない、何かに使えないかと同じ意識、感性を持つ仲間を集め、グッドモーニングというプロジェクトを立ち上げたそうです。
多くの方が立ち寄りやすくするため、山際の集落内から主要道路沿いの現在地への移築を決定。
一旦解体したうえで虫食いや朽ちた柱・梁などの部材を製材し直したり、新たな部材を継ぎ足したりという作業を繰り返していったそうです。
床をめくったら、さらに古い時代の部材が床下から出てきたこともあったとか。
新たな部材が継ぎ足された柱。後ろには家の礎石を使ったテーブルも。
テーブルは、柱に出来なかった部材を薄くカットし平らに並べたもの。さらに、テーブルの土台には家の礎石が使われています。
そういえば、どの柱も古い木材と新しい木材がモザイクのように組み合わさっています。
イスは富山の家具屋さんが廃棄処分されるイスをアップサイクルしているもの。
イスの模様はそれぞれ違ってパッチワークみたい。
このような作業のなかで自然に「アップサイクル」をコンセプトにすることが決まっていきました。
礎石に穴を開けた際にでてきた石は、カトラリー置きとして使われていました。
これまで新築住宅ばかりを手がけてきた岸崎さんにとっても転機になり、環(めぐ)る建築「環築(かんちく)」を行う『岸崎循環工作所』を新たに立ち上げました。
建築の循環を意識するようになり、同じように考える職人や会社とのつながりも始まっているそうです。
hibiを通して、江戸時代と現代の建物が循環し、モノを大切にしたいという想いが循環しているのですね。
心も身体もリフレッシュするhibiに行ってみませんか?
お料理が美味しいのはもちろんですが、このhibiに込められたメンバーの想いをお聞きして、またお邪魔したいと思いました。
何気ない風景をながめながらコーヒーとタルトをいただいたり、ランチを楽しんだりする時間は貴重ですね。
心も身体もリフレッシュしに、hibiを訪れてみませんか。
暮らしの複合施設hibiの基本情報・アクセス・マップ
店名 | 暮らしの複合施設 hibi |
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住所 | 福井県大飯郡おおい町石山15-1-1 |
電話番号 | 0770-59-1178 |
営業時間 | 11:00~16:00 |
定休日 | 水曜日・木曜日 |
交通アクセス | 舞鶴若狭自動車道若狭高浜ICから車で5分 JR若狭本郷駅から福井鉄道バス本郷線にて佐畑バス停下車後徒歩5分 |
駐車場 | あり(約20代) |
wi-fi/コンセント | |
SNS | instagram @hibi_good_time Twitter ー Facebook ー |
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