東京で越前がにを堪能!望洋楼で福井の冬の味覚の王様を楽しもう【東京・南青山】
東京で越前がにをはじめとした福井の食が楽しめるお店があるのでご紹介します!
越前がにとは
福井の冬の味覚といえば越前がに。
「冬の味覚の王様」とも言われる越前がには、全国で唯一皇室に献上されているカニで、まさにトップブランド。
さらにその歴史は国内最古とも言われており、16世紀(安土桃山時代)の日記に「越前蟹」の記述があるそうです。
越前がには多くが地元で消費されているため、福井県外ではそうお目にかかれるものではありません。
しかし、東京でも越前がにが食べられるお店があるのも事実!
今回は、南青山にある『ふくい、望洋楼』で福井のカニを楽しんできました!
越前がにの詳細はこちら>>冬の味覚の王者『越前がに』とは?
ふくい、望洋楼とは
やってきたのは東京・南青山にある『ふくい、望洋楼』。
福井県アンテナショップ『ふくい南青山291』の隣にあります。
望洋楼の本店『料理旅館 望洋楼』は、越前がにの本場、福井県坂井市三国にあります。
三国はかつて北前船の寄港地として栄えた場所であり、望洋楼も廻船問屋を営んでいました。
しかし、鉄道が発達するとともに廻船業も衰退していき、望洋楼も明治時代には料理屋、宿へと移り変わっていきます。
『料理旅館 望洋楼』は、福井藩主・松平春嶽など多くの著名人とも関わりが深く、現在でも福井県民にとっては格式高いイメージのある老舗旅館です。『ふくい、望洋楼』は、そんな望洋楼が手がける都内初のお店として、2012年7月にオープンしました。
福井の古民家を移設した店内
入り口には、福井でしか採れない幻の石『笏谷石』が使われた生簀が。
(笏谷石=1500年前に採掘が始まって以来、福井の城の石垣や橋などに使われ、北前船によって福井の外でも広範囲にわたって流通していた石。濡れると深い青色に変化するため「青石」とも呼ばれます。また、現在は採掘が行われていないため「幻の石」と呼ぶ人も…)
「福井の古民家を移設した」とのことで、店内は荘厳かつ洗練された雰囲気。
厨房が見えるカウンターも、
お庭が見える窓際のテーブル席も、
人目を気にせずくつろげる個室も、
どのお席もとっても魅力的。
店内には福井の伝統工芸品『越前和紙』らしきインテリアもありました。
『せいこ蟹 名品』をいただく
とことん越前がにを楽しむなら『越前がにフルコース』がいいでしょう。
蟹刺し、蟹しゃぶ、炭焼き蟹、姿茹でなど、さまざまな方法で調理した越前がにが楽しめます。
特に蟹刺しや蟹しゃぶは鮮度が命!
福井県外で簡単にお目にかかれるものではありません。
越前がにを生、またはしゃぶしゃぶで食べると、思わず「これがカニなの!?」と言ってしまうくらい、ぷりっぷりで濃厚!
福井は遠いけど青山なら…という方にはぜひ食べていただきたいです。
しかし、ランチならゆでガニが食べられる『朝茹で越前蟹コース』が15,000〜18,000円程度で用意されていますが、夜はやっぱりお値段がはね上がります。
そこで今回は『越前がにフルコース』に心惹かれながらも、『せいこ蟹 名品』のコースをいただくことにしました。
福井県では越前がによりも人気!?『せいこがに』
越前がにはズワイガニのオスのこと、せいこがにはメスのことです。
価格はかなりリーズナブルですが、せいこがにだからこその美味しさもあり、「越前がによりもせいこがにが好き」という地元民も多いんです。
せいこ蟹甲羅盛り
その美味しさの秘密は、味噌や内子(卵巣)、外子(卵)。
外子のプチプチ感は言うまでもありませんが、なんともいえない味と食感の味噌と内子を混ぜてお酒のつまみにするのもたまりません。
福井の旬のお魚が!先付け〜お造り
先付け 揚げ胡麻豆腐
造里 旬の地魚
お造りは、クエ、マグロ、タチウオといった旬のお魚。
この日のクエは福井県産でした。
その美味しさは「一度食ったら、ほかの魚はクエん」と言われるほど。
旬は10月から3月なので、越前がにの旬ともほぼ被っています。
ふぐと比較されるほどの高級魚であり、「幻の魚」と呼ばれることもあるクエと、冬の味覚の王様・越前がにを同時に食べられるとは、贅沢の極み!!
福井の歴史と文化が現れている『へしこ』
鯖のへしこ吟醸漬け
へしことは、魚を塩漬けにし、さらにぬか漬けにした福井の郷土料理です。
かつての福井県(若狭=現在の福井県南部)は皇室や朝廷に食料を献上する『御食国(みけつくに)』で、特に鯖などの海産物が盛んに運ばれていました。
(その際に使われた道は『鯖街道』と呼ばれ、日本遺産にも認定されています。)
その際、鯖の腐敗を防ぐために塩でしめてから京都に運んでおり、着く頃にはちょうど良い塩加減となっていた、なんて言われているように、御食国としての役割のおかげか、現代にもさまざまな保存食が受け継がれています。
へしこ以外にも鯖寿司やなれずし、ささ漬など、さまざまな加工品が名産となっているので、そういった歴史も考えながら味わうと、より美味しさが増すような気がしました。
油揚げ消費量日本一!福井の『油揚げ』
竹田の油揚げ
これを見たら「厚揚げ」と言う人が大半だと思いますが、福井県では「油揚げ」「お揚げ」と言う人が多数。
実は福井県は油揚げの消費量が日本一。
その消費金額は全国平均の約2倍で、煮物にするのはもちろんのこと、このように焼いて大根おろしとしょうゆをかけてそのまま食べることも多いです。
中でも特に有名なのが、今回出された谷口屋の「竹田の油揚げ」。
谷口屋は大正14年創業の高級豆腐・油揚げの老舗で、油揚げ目当てに朝から大行列ができることもあるお店です。
高級食材『若狭もん』も登場
本日の焼魚 若狭がれい
福井県(若狭)が御食国であったことは前述の通りですが、その中でも『若狭もん』は別格。
フグやアマダイ(ぐじ)などは、「若狭」の名前をつけて『若狭ふぐ』、『若狭ぐじ』などと呼ばれており、口にできるのは殿上人などの選ばれた人だけでした。
現在でも若狭もんは高級食材として扱われており、『若狭がれい』もその一つです。
まだまだ福井の恵がたくさん!温菜〜揚物
贅沢すぎるせいこガニのグラタンまで出てきました。
熱々トロトロで絶品!
せいこ蟹のグラタン
底曳き網漁が盛んな三国港で9〜10月、3〜6月に盛漁期を迎える甘エビ。
三国甘海老の掻き揚げ
冬の方が身が締まっておいしいと言われています。
お店を訪れたのは12月だったので、甘エビが非常に美味しい時期なのですが、実はこの時期は越前がに漁の時期のため、甘えび漁はあまり行われていません。
もしかしたら、非常に貴重なものをいただいてしまったのかも…。
福井のしめの定番『越前そば』
越前おろし蕎麦
最後は福井県の名物『越前おろし蕎麦』でした。
福井県は作付け面積、収穫量ともに全国3〜4位をキープしている、日本でも有数のそばの産地。
香りが高く、そば自体も黒っぽい色をしており、若干太めに切ってあることが多い、などが特徴ですが、その食べ方もかなり変わっています。
越前そばは今回のようにおろしそばとして食べるのが定番で、しかも、だし、大根おろし、鰹節、薬味は最初からかかっていることが多いです。
量が少なめで食べやすいので、福井県民は「おろしそば2枚!」のように1度に2皿以上注文することも多いです。
デザートは冬の定番『水ようかん』
デザートは「季節の果物とジェラート」というメニューでしたが、傍らにはしっかり水ようかんが!
季節の果物とジェラート
福井では水ようかんの季節は冬。
福井県民は、老若男女問わず冬にこたつで水ようかんを食べるのが大好き!
その理由は諸説ありますが、京都で奉公する少年たちが福井へ里帰りする際に持たされて広まったという説が代表的なもののよう。
その食べ方もちょっと変わっていて、A4サイズ、高さ2センチほどの平箱に入っているものをヘラですくって食べるのが一般的です。
冬になると福井県中の和菓子屋さんがそれぞれの水ようかんを販売するので、地元では「水ようかん食べ比べ会」などのイベントもしばしば開催されています。
福井地ビール
ちなみに今回、お食事のお供には福井地ビール『DIOS』をいただきました!
他にも福井の日本酒、焼酎、ソフトドリンクなどがたくさんあるので、ドリンクのチョイスも楽しいですよ。
越前がにやせいこがにだけでなく、福井の食文化がぎゅっと詰まった望洋楼のコース。本当に美味しかったです。
福井は遠くてちょっと…と思っている方は、ふくい、望洋楼で福井グルメを堪能してみては?
もちろん、おすすめは福井の望洋楼に行くこと!
旅館では越前がにグルメはもちろん、夕日が水平線に沈む絶景や、三国温泉の露天風呂も楽しめます。
福井の贅沢な時間を味わいに行きませんか?
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東京も福井も遠い!という方は、望洋楼のオンラインショップ越前蟹の坊をチェックしてみては?三国で獲れた越前がにを自宅で楽しむことができますよ!
ふくい、望洋楼の基本情報・アクセス・マップ
店名 | ふくい、望洋楼 |
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住所 | 東京都港区南青山5-4-41グラッセリア青山1F |
電話番号 | 03-6427-2918 |
営業時間 | 平日・土曜日 11:30~14:30(ラストオーダー14:00/コースラストオーダー13:00) 17:30~22:30(最終入店21:00) (食事ラストオーダー21:30/飲物ラストオーダー21:45/コースラストオーダー20:00) 日曜日・祝日 11:30~14:30(ラストオーダー14:00/コースラストオーダー13:00) 17:30~22:00(最終入店21:00) (食事ラストオーダー21:00/飲物ラストオーダー21:30/コースラストオーダー19:00) |
定休日 | 月約2回 年末12月29日 ランチ営業のみ 年始1月6日より 通常営業 |
交通アクセス | 半蔵門線、銀座線表参道駅B1出口から徒歩5分 |
駐車場 | なし |
WEBサイト | http://www.bouyourou.co.jp/ |