貴石細工のルーツ!『若狭めのう細工』の特徴・歴史・作り方・体験施設など【福井県の伝統工芸品】
若狭めのう細工の工程
検石
使用するめのうの原石は、明治時代頃は北海道のものが使用されていましたが、現在ではブラジルなど海外から輸入したものが使われることが多いようです。
石によって模様や傷の有無、状態なども違うので、石選びも重要な作業。
ここに長い時間がかかることもあるそうです。
彫刻であれば穴などのない状態の良いものを選ぶ必要がありますが、彫っている途中で傷や穴が出てきてしまい、使えなくなってしまうこともあるとか。
大まかに切る
まずは石地取りなどと呼ばれる、切断機で原石を大まかに切る作業をします。
めのうは硬度7の硬い鉱石。(参考:大理石は硬度3、ダイヤは10)
そのため、切るだけでもかなりの労力を使います。
野晒し・焼き入れ
若狭めのう細工の美しい赤色を出すために大切な工程『焼き入れ』。
しかし、すぐに焼き入れはせず、一定時間原石を放置します。(野晒し)
これによって中が酸化し、鮮やかな赤を表現することができるようになるのです。
その後、200〜300℃ほどの高温で原石を焼き、赤色を出していきます。
しかし、熱しすぎると割れてしまったり、逆に温度が低くても鮮やかな色が出なかったりするため、熟練の経験と技が必要。
昔は炭を使っていましたが、最近では電気釜を使うことも多くなっています。
彫刻・整形
この後、小切り(こぎり)、欠込み(かきこみ)などの作業で形を作り込んでいきます。
磨き
最後に磨きを行い、滑らかで美しいめのう細工に仕上げます。
磨きだけで1ヶ月以上かかることもあり、大変神経を使うこの工程。
最後の最後で、摩擦熱によってめのうが割れてしまうこともあるそうです。
このように、神経を使う繊細な工程をいくつも経て、やっと若狭めのう細工が仕上がるのです。
『御食国若狭おばま食文化』でペンダント作り体験
小浜市にある『御食国若狭おばま食文化館』は、主に小浜(若狭)の食文化や歴史がわかる施設ですが、伝統工芸品の販売なども行っています。
体験も可能で、めのう磨きや模様付けをして、ペンダントやキーホルダーを作れます。
お土産にいかがですか?
御食国若狭おばま食文化館の詳細はこちら>>日本の食文化が丸わかり!御食国若狭おばま食文化館ってどんなところ?
御食国若狭おばま食文化館の基本情報・アクセス・マップ
名称 | 御食国若狭おばま食文化館 |
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住所 | 福井県小浜市川崎3-4 |
電話番号 | 0770-53-1000 |
営業時間 | 以下URLでご確認ください http://www1.city.obama.fukui.jp/obm/mermaid/modules/content2/index.php#02/ |
定休日 | 水曜日(祝日の場合は開館) 年末年始(12/28~1/5) |
アクセス | 舞鶴若狭自動車道 小浜ICより車で10分 JR小浜駅より車で5分 |
駐車場 | 200台/無料 |
wi-fi | あり |
SNS | instagram @syokumachi Twitter ー Facebook @syokubunkakan |
WEBサイト | http://www1.city.obama.fukui.jp/obm/mermaid/ |