福井・美浜の食と文化を体感!レストラン&ショップ『九十百千(こともち)』【美浜町】
2023年4月にドライブイン・五湖の駅からリニューアルオープンした、レストラン&ショップ『九十百千(こともち)』。
特徴ある外観とこだわりの料理の数々で注目が集まっています。
この記事では、「美浜町をはじめ若狭湾エリアの食と文化に触れてほしい」というオーナーの想い満載のお店をご紹介します。
インパクトある外観がお出迎え!
九十百千の外観は、入る前からインパクト大!
右側の外壁は一面に竹、左側は薪、正面には大きなのれん。
そして、看板には「九十百千」の文字。
「九十百千」は「こともち」と読みます。神様にお祈りをする際の言葉「祝詞」にある一二三四五六七八九十百千万億兆…(ひふみよいなむやこともちらね…)という古来の数の数え方が由来。
数字が無限に拡がっていくように、脈々と引き継がれてきた命や、このお店に関わる全ての人がつながっていくようにという願いが込められているそうです。
そして、外壁に使われている竹はまっすぐ伸びていく「身のたけ」、薪は「人をまきこむ」という意味が込められているそう。
なんと入口前にある石には「意思を強く」の意味もあるとか。
お店に入る前からワクワクしてきます。
和テイストの内装でストーリー探し
店内は、大きな窓から美浜町の田園風景が一望できます。
壁は一面越前和紙を使用しています。
腰板部分は黒く見えますがこれも和紙。
おおい町名田庄地区でつくられた炭を塗りつけています。
さらに、テーブルや窓の高さは72㎝に統一されています。
これは、二十四節気七十二候から決めたそう。
日本人が大切にしてきた季節の移ろいを感じてもらいたいという想いが込められています。
お店の中に込められたいろいろなストーリーを探すのも楽しいかもしれませんね。
【メインメニュー】もちもち!『ふくこむぎ』の特製うどん
レストラン『九十百千食堂』のメインメニューは、福井県立大学が開発した福井県産小麦『ふくこむぎ』を使ったうどん。
全て店内で製麺しています。
ふくこむぎの特徴は粘りのあるもちもち感。
弾力がありすぎるため、九十百千では一般的な小麦粉をブレンドし、食べやすい食感に仕上げています。
自家製麺だけに茹で方、茹で時間なども工夫しているそうです。
おすすめは、昇竜まいたけを使った『まいたけうどん』。
うどんと天ぷらを別盛りにして、ジャンボまいたけの食感を味わいやすくしてあります。
かつおぶし、さばぶし、こんぶを使った出汁も、うどんの味を引き立てています。
また、季節にあわせて旬の食材を使ったメニューも登場!
私は冷たい『ごまだれ豚しゃぶうどん』を選びました。
まずごまを擂って出汁に入れます。
ん~。ごまの良い香り。
うどんにかけると、ほどよく冷えたうどんとごまだれが調和してとてもおいしいです。
器に添えたコチュジャンを少しづつごまだれに溶かしながら味の変化を楽しみます。
羽釜で炊いたご飯も絶品!
ご飯は羽釜で毎日炊き上げます。
羽釜の燃料は、お店の前に広がる田んぼのもみがら。
燃やしたあとは炭になり、また田んぼに還すSDGs。
手間がかかる羽釜炊きですが、手間をかけた分ご飯の美味しさが際立ちます。
九十百千では、この羽釜炊きのご飯を使ったメニューも人気なんです。
人気メニューは鯖の炭火焼き定食
美味しいお米があれば定食も充実。
人気の焼きサバ定食は、美浜町菅浜地区で製造している炭で焼いています。
きれいな炭で、丁寧に作業をしていることがわかりますね。
焼きたての香ばしい鯖を梅醤油(梅干し、醤油、かつおぶし)でサッパリいただきます。
おむすび
おむすびも、羽釜炊きのご飯の美味しさを感じることができるおすすめメニュー。
テイクアウトもOKです。
具材は、へしこ(鯖を塩漬け、ぬか漬けにしたもの)、焼きサバ、梅干し、昆布など、福井・美浜ならではのものばかり。
おなじみの具材が入ったおむすびをほおばるとなんだか懐かしい気持ちになりますね。
へしこ茶漬け
へしこ茶漬けも絶品です。
美浜特産のへしこと羽釜で炊いたご飯の相性は抜群。
いろいろなメニューがあるので、毎回違うメニューを試してみたいです。
やみつきになる味!中道源蔵茶舗の和風ソフト
ショップ内には、敦賀市にある人気の和カフェ『中道源蔵茶舗』が出店。
定番の抹茶ソフトなどテイクアウトメニューが充実しています。
ここのスイーツが食べたい!と、テイクアウトを求めにくるお客さんも多いんです。
おすすめは、九十百千でしか食べられない『へしこソフト』。
甘いアイスクリームにまぶしたパウダー状のへしこの塩味が何ともいえません。
トッピングのへしこクッキーもカワイイですね。
やみつきになる味です。
こだわりのへしこや美浜ならではのお酒がたくさん!厳選セレクトショップ
リニューアル前の「五湖の駅」はさまざまな種類のお土産を販売していましたが、今回のリニューアルで、商品を厳選したセレクトショップ『九十百千売店』に生まれ変わりました。
オーナーが、品質やお客様にお伝えできるストーリーにこだわり、一点一点品物を厳選しています。
定番のへしこも、数えきれないほどの種類がある中から、美浜で丁寧に製造されているものだけを厳選して販売しています。
美浜の三宅酒造が手掛ける日本酒『早瀬浦』や、お隣の若狭町で製造している大人の梅酒『BENICHU』などを置いています。
若狭湾の恵みを次世代に!
オーナー・谷口篤美さん
九十百千には、建物にも食事にもいろいろなところに想いが込められていました。
しかし、オーナーの谷口篤美さんは「やっと表紙ができたところ」と言います。
「美浜に、若狭湾に、福井県に培われてきた素晴らしい食や文化を伝えたい。色々な方に、若狭で幸福を見つけて楽しんでもらいたい…」という気持ちで、スタッフやお客さんとの対話を重ねながら、どんどん進化中。
美浜の食や文化を楽しみたい方はぜひ行ってみてください。
九十百千の基本情報・アクセス・マップ
店名 | 九十百千 |
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住所 | 福井県三方郡美浜町久々子72-1 |
電話番号 | 0770-32-3339 |
営業時間 | 九十百千売店 9:30~17:00(平日)/9:30~17:30(土日祝) 九十百千食堂 11:00~15:00 中道源蔵茶舗 10:00~16:00(平日)/10:00~17:00(土日祝) |
定休日 | 火曜日 |
交通アクセス | JR美浜駅(小浜線)から徒歩約10分 舞鶴若狭自動車道 美浜ICから車で約10分 または三方ICから車で約5分 |
駐車場 | あり(50台) |
wi-fi/コンセント | あり/あり |
SNS | Instagram @kotomochi_mihama X ー Facebook ー |
WEBサイト | https://kotomochi.com/ |