福井の恵みたっぷりのそば粉ガレットと絶景を楽しめるカフェHAZE(ヘイズ)【越前町】
福井県越前町。
町の西側は越前海岸に面しており、全国のズワイガニの中でもトップブランドとして知られる越前がにの水揚げは、福井県随一。
また、寒い時期には水仙が咲き乱れる観光名所、越前岬水仙ランドもあります。
そんな越前町の越前岬水仙ランドの中にある、地元食材をたっぷり使った絶品ガレットが食べられるカフェ『HAZE(ヘイズ)』。
いったいどんなお店なのか、詳しくご紹介します!
福井県産のそば粉を使ったHAZEのガレット
福井県は全国有数のそばの産地。
ガレットとは、そば粉を使ったクレープのようなもので、フランス・ブルターニュ地方の郷土料理です。
ブルターニュと越前町の共通点
ブルターニュは海に面した曇り空が多い地方ですが、それによって穏やかな人柄や独特の文化が育まれてきました。
これは越前町ととてもよく似ています。
そんなブルターニュを意識して、「もや」「霞」を意味するHAZEという名前がつけられたそうです。
種類豊富なHAZEのガレット
HAZEには、目玉焼きやハム、チーズののった定番の『コンプレート』はもちろん、そのほかにもガレットだけで10種類以上があります。
レギューム(目玉焼き・チーズ・夏野菜・塩レモンピール)
HAZEの食材へのこだわりは超一流。
そば粉や新鮮な魚介類はもちろん福井産。
小麦粉やハムはフランス産で、ブルターニュ産のゲランド塩やバターをおしげもなく使用しています。
バターはフランス一とも言われるボルディエのバターと、気軽に入れるカフェながら、最高級の素材を贅沢に使っています。
これらのこだわりの食材を熟練のシェフが調理し、出来上がった最高の一皿は、地元の伝統工芸品・越前焼のお皿にのって運ばれてきます。
どんなメニューがあるのか、ちょっとだけご紹介します。
(メニューは変更する可能性があるためご注意ください)
フクイ
フクイ(目玉焼き・カマンベールチーズ・へしこ・おあげ)
鯖を使った福井の郷土料理『へしこ』と、油揚げの消費量日本一の福井で親しまれているおあげがのった、その名も『フクイ』。
シシリエンヌ
さらに、福井県のブランドミディトマト『越のルビー』を使った『シシリエンヌ』。
シシリエンヌ(モッツァレラチーズ・越のルビー・カラフルトマト・バジルペースト)
ガレット以外のメニューも魅力的
さらに、ガレットだけでなく、前菜、おつまみ、ブルターニュ料理、デザートも充実しています。
デザートは、福井ではあまり見かけることのないブルターニュ地方の郷土菓子をはじめ、フランス産の小麦粉を使ったこだわりのクレープも数種類あります。
ブールエシュクレ(ボルディエ製バター・ブラウンシュガー)
2020年冬に来店した際は、こんなに可愛い期間限定デザートがありました!
苺パフェ♡
苺がある時期にしかお目にかかれないのでとってもレア!
また、ドリンクは、アルコール、ソフトドリンク、コーヒー、紅茶などがありますが、ガレットに合わせるなら、おすすめはシードル。
りんごを発酵させて作る微発泡酒のシードルとガレットは、ブルターニュでは定番の組み合わせ。
ぜひブルターニュ流で絶品ガレットを楽しんでください!
ただし、Dearふくいはあえて自家製レモネードをおすすめします。
大人も子供も夢中になる美味しさなので、一度は飲んでいただきたいと思います。
こだわり抜いた居心地のいい空間
HAZEは、越前岬水仙ランドの自然文学資料館を改修して誕生しました。
一帯は国定公園のため、壁の色を変えたり、外観に手を加えることができなかったそうですが、内装には徹底的にこだわっています。
水仙の学名「ナルシス」の由来となったのはギリシャ神話のナルキッソス。
越前岬水仙ランド内には、ギリシャ神話を意識した特徴的な建物が多い。
ガレットをモチーフにした可愛いロゴをあしらった看板が目印。
らせん階段を上がり、2階の店舗部分に足を踏み入れると、そこには洗練されたお洒落な空間が広がっています。
窓からは越前海岸を一望することができ、天気のいい日はテラスからその景色を楽しむこともできます。
内装はbazicの滝澤雄樹氏によるもの。
越前海岸の絶景と洗練された内装によって生み出されるHAZEの上質な雰囲気の中で、素敵なひと時を過ごしてください。
HAZEで水平線に沈みゆく夕日を眺める
HAZEからは、越前海岸に沈む夕日を眺めることもできます。
テラスに出て夕日を楽しむ人もたくさんいました。
越前町は、日本の夕陽百選にも選ばれている夕日の名所。
天気がいい日のほんの数十分しか見られない特別な光景は、感動的です。
そして、12〜1月の水仙の季節は咲き乱れる水仙を、3月下旬〜5月下旬はイルミネーションを窓の外に望むことができます。
越前町の活性化の一翼を担うHAZE
HAZEを運営するのは、福井県出身の料理人、小川智寛氏と共同経営者の川﨑里香氏によるマイナーリバーズ。
小川さんは、福井県で料理人の父のもとに生まれ、自身も料理人を目指すため、国内外の有名レストランで修行を重ねてきた方です。
フランスでは数々の星付きレストラン、有名レストランで修行をし、帰国後は都内のフレンチレストランで料理長を務めたのち、東京・麻布十番のAile Blanche(エルブランシュ)やアジルジョーヌ・テラスをオープン。
国内外のレストランコンサルティングを行うなど、多方面で活躍されている、フレンチ界を代表する料理人であり、経営者でもあります。
エルブランシュは、魔法のフォアグラというスペシャリテが人気を博しており、食べログの評価は驚異の4点超え。
全国に70万店以上ある飲食店の上位約500店舗しか受賞できないTHE TABELOG AWARDも受賞しています。
そんな凄腕シェフの小川さんがCOOを務めるマイナーリバーズは、福井県内で地方活性化のための飲食事業を展開しており、HAZEは、坂井市三国のフレンチレストラン LULL、フレンチデリ HALF MOON BAYに続き3店舗目。
そして越前町は、県の「ふるさと創造プロジェクト事業」の一つとして「越前水仙を活かしたまちづくり事業」を進めています。
その中で、越前岬水仙ランドを通年型観光施設とするため、自然文学資料館を改修し、ガレットカフェHAZEがオープンしました。
今回は越前町とマイナーリバーズが協力してHAZEを創り上げているので、これまで以上に地域活性化が期待できそうです。
スタッフのほとんどが県外出身者。越前町を活気づけるキーマンとなるかも。
「これまでは三国でレストランやデリをやってきましたが、今回は越前町。三国と越前町は越前海岸でつながっているので、ここからさらに繋がりを増やしていきたいです。
そして、HAZEのスタッフには外国人も多いので、越前町の雰囲気がHAZEから変わっていって、さらに活気づけばいいなと思っています」と川﨑さん。
水仙の季節はもちろんですが、一年を通して越前海岸や水平線に沈む夕日といった美しい景色が楽しめるHAZE。
カフェなので気軽に立ち寄ることができ、地元の方にもおすすめです!
HAZEの基本情報・アクセス・マップ
店名 | HAZE |
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住所 | 福井県越前町血ヶ平25-2 |
電話番号 | 0778-37-1112 |
営業時間 | 11:00~20:00(季節により変動) |
定休日 | 木曜日 |
アクセス | 北陸自動車道 鯖江ICから車で約50分 北陸自動車道 敦賀ICから車で約60分 |
駐車場 | あり |
wi-fi/コンセント | なし |
SNS | instagram @galettecafe_haze Twitter ー Facebook @HAZEechizen |
WEBサイト | http://mrivers.jp/haze/ |