石田縞って知ってる?羽二重だけじゃない!鯖江市に伝わる繊維の文化とは?

石田縞って知ってる?羽二重だけじゃない!鯖江市に伝わる繊維の文化とは?

繊維業の盛んな福井県で代表的な織物といえば羽二重織りですよね。
羽二重織りにちなんで作られた羽二重餅が名物となるほど、福井県と羽二重織りには密接な関係がありますが、福井県内で生産されていた織物は羽二重織りだけではありません。
今回は、鯖江市で作られていた石田縞についてご紹介します。

鯖江市に伝わる石田縞とは?

鯖江市石田地区で生まれた石田縞(いしだじま)は、鯖江市の指定無形文化財であり、福井県の伝統工芸品としても認められている織物です。
軽くて暖かい、安価、通気性がよい、丈夫といった特徴があります。

石田地区にはすぐそばに日野川という大きな川があるため、昔は度々氾濫して農地が荒れてしまい、農家の人々は苦しい生活を強いられていたそうです。
そこで、何か副業をする必要があると立待村(現鯖江市北西端)の高島善左衛門が岐阜で織物を勉強し、その知識と技術を石田地区に持ち帰ってきたことが石田縞の始まりです。

石田縞が広まる以前の農民の着るものといえば麻が中心だったため、石田縞が、庶民が着ることのできる最初の綿製品だったのです。
石田縞の興りは江戸時代で、はじめは副業として家庭で行われていましたが、その後学生服や布団、普段着など様々な方面で利用されていきました。

本格的な産業としてスタートしたのは明治20年頃だそうです。

石田縞の繁栄と衰退

石田縞は、最盛期には年間26〜27万反も作られ、鯖江だけでなく福井県中に広まり、韓国や中国に輸出もされていました。
江戸〜明治初期には、綿をつみ、桜やヨモギ、玉ねぎの皮を使った草木染めをし、子供が糸を紡いでお母さんがそれを手で織るといったことが行われていたそうです。

しかし、段々と機械化が進み、さらに綿は中国から入ってくるようになったことで、今は鯖江では綿はほとんど栽培されていません。
そしてそのまま時代は化学合成繊維の時代となり、石田縞は姿を消してしまったのです。

手織り石田縞の復活!

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出典:ふくいドットコム

そんな手織りの石田縞を復活させたいと尽力した方のお一人、山本加代子さんにお会いすることができました。
山本さんは織物業を営む家で生まれ育ち、小さい頃は石田縞を着ていたこともあり、昔から石田縞に愛着があったそうです。
そして、山本さんをはじめ、姿を消してしまった石田縞を手織りで復活させたいという多くの方の気持ちが、昭和45年に実現しました。

現在では、石田縞をやってみたいという観光客が日本全国にとどまらず、海外からも訪れるそうです。
本格的に職業にしようと定住している人はいないそうですが、これからそういった人が増える可能性もありますよね。
現在、石田縞は鯖江市繊維協会で守られ、鯖江市繊維会館で手織り体験やその歴史に触れることができます。

石田縞手織り体験をしてみました!

石田縞

さばえものづくり博覧会というイベントで、山本さんのご指導のもと、石田縞の手織り体験をしてみました!

足で踏んで糸を引っ張り手前に寄せる、足を踏み替えるの作業の繰り返しで、縦糸の間に横糸をどんどん通していきます。
私が織っている間ずっと、「きれいね、上手ね」と褒めてくださった山本さん。
本当に石田縞が好きで、みんなに知ってもらいたいという気持ちが強いんだなと思いました。

最後は山本さんが仕上げをしてくださって、鍋敷きやちょっとした敷物に使えそうなサイズのオリジナル石田縞が完成ました!

石田縞の写真

今回はさばえものづくり博覧会というイベントで石田縞の手織り体験をしましたが、鯖江市にある石田縞手織りセンター(鯖江市繊維会館)でも同様の体験ができるので、観光の際は立ち寄ってみてはいかがですか?
(完全予約制なので、事前の予約をお忘れなく!)

以下の商品は佐々木理恵さんという方が作られている「越前石田縞」です。
佐々木さんは、仁愛短大在学中に石田縞の研究に取り組み、その後、平成元年に石田縞をもとにしたオリジナルの木綿織物を「越前石田縞」と名付けて発表。
それ以降、越前石田縞を着物や帯として制作・販売しています。

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施設名 石田縞手織りセンター(鯖江市繊維会館)
住所 福井県鯖江市糺町32-1-1
電話番号 0778-52-1880(鯖江市繊維協会)
入場料 無料(体験料別途)
営業時間 9:00~17:00(見学)
10:00~16:00(体験)
定休日 土日祝日
WEBサイト http://s-senkyo.com/isida/isida.html

記事の内容は取材時点でのものです。
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