「とどのつまり」「いなせ」…由来は魚の名前って知ってた!?【地魚の聖地。若狭路 お魚クイズまとめ第3弾】
福井県と嶺南地域の6市町は、各市町が 協力しあい、将来にわたって地域おこしに活用できるブランドとして『地魚の聖地。若狭路』を2014年に定めました。
Dearふくいは、福井県(特に嶺南地方)のお魚の素晴らしさを、福井県のみならず全国の皆さんに知ってほしいとの想いから『わかさ王子サポーター』として『地魚の聖地。若狭路』を応援しています!
ここでは、2/15〜2/21にDearふくいのSNSで行った『地魚の聖地。若狭路』お魚クイズで取り上げた若狭路のお魚をまとめました。
第3弾はメジナ〜ボラです。
グレ・ツカイと呼ばれることも!「メジナ」
体は楕円形で、口は小さく、体色は黒紫色または暗緑色で体長50cmくらいになります。
福井県では「グレ」または「ツカイ」とも呼ばれているお魚。
沿岸の岩礁域に生息し、刺網、定置網、釣りなどで漁獲されます。
焼き物、煮物、刺身などが美味しいんです!
おじさんとして売られる!?「ヒメジ」
全体に赤みを帯びた体、下アゴにある黄色いヒゲが特徴の魚です。
このヒゲには味を感じる器官があり、海底にヒゲを当ててエサを探し出すんだとか。
ヒゲが特徴であることから、「ヒメジ=オジサン」として売られることもあるようですが、実際はヒメジとオジサンは別物!
ヒメジ科ウミヒゴイ属にオジサンという魚がいて、ヒメジはヒメジ属のお魚。
また、オジサンは南方系の魚なので福井県ではほとんど獲れず、福井県で食用にされているのは、標準和名が「ヒメジ」の1種類だけ。
「アカヒモ」とも呼ばれています。
漁獲の方法は底曳網。
味は淡泊で天ぷらなどが美味しいのですが、小浜では醤油で漬け干したものをさっと炙って食べることも。
これが絶品!
「特に小浜市西津地区の酒飲みのオジサン達におつまみとして人気が高い」と地元の方。
小さなものは骨ごと食べられるそうですよ。
背面は鮮やかな青緑色の「ホウボウ」
胸ビレが大きく、拡げると背面は鮮やかな青緑色。
また、胸ビレ下方の3軟条(魚のひれにある軟らかいすじ)は指状に変化していて、海底を歩くように移動します。
主に水深20~100mの砂泥底に生息しており、刺網や底曳網などで漁獲されます。
肉は白身で、刺身、塩焼き、椀種、鍋物、煮物にすると美味しいんだそうです。
富山よりも北海道で獲れる!?「トヤマエビ」
ⒸNAGAI Eiji 2002 https://creativecommons.org/licenses/by/3.0/
漁獲量が少なく、価値の高いエビです。
ボタンエビと呼ばれることもありますが、正式な標準和名はトヤマエビであり、ボタンエビとは別物です。
また、タラバエビ、キジエビと呼ばれることもあります。
最初に研究採取されたのが富山湾であることからこの名前がついているそうですが、最も獲れるのは北海道なんだとか。
額角は甲長の1.5倍ほどで、前半はかなり上向いています。
体長は20cmくらいまで成長し、水深200〜400mに生息。
底曳網で漁獲されます。
とても美味しく、刺身や天ぷらの好材料にされるエビです。
あらゆる言葉の語源に!「ボラ」
体全体は円筒形に近いですが、頭部背面は平たい形をしています。
背部は灰青色で、腹部は銀白色。
胃は厚くてソロバン玉のような形をしており、胃なのに「ボラのヘソ」と呼ばれています。
沿岸域に生息し、刺網や定置網で漁獲されます。
特に冬期に美味で、刺身、煮物、塩焼きが美味しいですが、特に有名なのは、卵巣の塩漬「からすみ」!
珍味として人気がありますよね。
ぼらは出世魚なんですが、地域によって呼び方も違うんだとか。
関東 – オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
関西 – ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
高知 – イキナゴ→コボラ→イナ→ボラ→オオボラ
東北 – コツブラ→ツボ→ミョウゲチ→ボラ
出典:Wikipedia
また、普段使っている言葉の中には、これらの呼び名が由来のものもたくさんあるんです!
「トド」は、「これ以上大きくならない」ことから「結局」「行きつくところ」などを意味する「とどのつまり」の語源となった。
「イナ」は若い衆の月代の青々とした剃り跡をイナの青灰色でざらついた背中に見たてたことから、「いなせ」の語源とも言われる。
また、「若い衆が粋さを見せるために跳ね上げた髷の形をイナの背びれの形にたとえた」との説もある。
「オボコ」は子供などの幼い様子や、可愛いことを表す「おぼこい」の語源となっており
出典:Wikipedia
とあります。面白いですね!