白子=ダダミ?その由来とは【地魚の聖地。若狭路 お魚クイズまとめ第4弾】
福井県と嶺南地域の6市町は、各市町が 協力しあい、将来にわたって地域おこしに活用できるブランドとして『地魚の聖地。若狭路』を2014年に定めました。
Dearふくいは、福井県(特に嶺南地方)のお魚の素晴らしさを、福井県のみならず全国の皆さんに知ってほしいとの想いから『わかさ王子サポーター』として『地魚の聖地。若狭路』を応援しています!
ここでは、2/22〜3/1にDearふくいのSNSで行った『地魚の聖地。若狭路』お魚クイズで取り上げた若狭路のお魚をまとめました。
第4弾はマダラ〜ヒイラギです。
だだみの由来とは?「マダラ」
出典:魚図鑑【かぎけんWEB】
マダラは、体の前部は太く、後方に向かって次第に細くなっていて、成魚には1本のヒゲが下アゴの先端にあるのが特徴。
体全体は淡い灰褐色で、背部と側部には不定形の暗色斑紋があります。
水深200~250mに生息し、延縄、底曳網で漁獲されます。
タラちり、潮(うしお)煮、ムニエル、白子の汁物の他、乾燥して棒だらなどに加工されます。
天ぷらもかなり美味!
また、福井では白子のことをだだみと言うんです。
実は秋田県、山形県でもだだみと言うそうで、これは秋田弁にルーツがあるのでは?と言われています。
白子って段々がある形をしていますよね。
これを秋田では「ダンダラ」といいます。
ミ(=「実」)は鍋に入れる具のことで、
この2つが合わさった「ダンダラミ」が「ダダミ」になったのでは?という説があるそうです。
真偽のほどはどうなのでしょうか。
京都では「雲子(くもこ)」と呼ばれることが多いのですが、福井県敦賀市周辺でも雲子と呼ぶ!という意見をいただきました。
皆さんはマダラ?ダダミ?雲子?なんと呼んでいますか?
コノシロ
背部は青色で、数列の黒点が縦走しているのが特徴。
背ビレの最後の条(スジのようなもの)は糸状に長く伸びています。
内湾のやや泥深い浅海域に生息し、幼魚、成魚ともにプランクトンを食べています。
漁獲方法は定置網や底刺網など。
鮮度のよいものは、骨切りをして寿司種にされる他、煮付、塩焼き、酢の物などにされることが多いです。
スケトウダラ
一般にスケソあるいはスケソウとも呼ばれ、その名の由来には諸説がある。
佐渡について書かれた史料、『秉穂録』によれば、佐渡にはスケトウという魚があり、漢字で「佐渡」と書く、と記述されており、佐渡を名前の由来とした魚だという。また、竹野肇の主張によれば、元々はスケソという名前であり、『助宗鱈』という字が当て字されたことに由来するという。
『大言海』によれば、「鮭の鱈」が転訛して「スケタラ」となったのが名前の由来とされる。
また、タラを漁獲するのには人手が必要であることから、漁に助っ人が必要なタラということで「助っ人ダラ」を由来とする説もあるが、この由来は「いささか穿った見方」だと指摘されている。
出典:wikipedia
マダラに似ていますが、体が細長いこと、下アゴが上アゴよりも突出していること、下アゴのヒゲが短い点で区別できます。
背部は褐色で、腹部は白色。
鍋物、干物、練製品の原料となる他、特に卵巣の塩漬は明太子、モミジコとして珍重されます。
なにも考えずに「タラコ」という言葉を使っていましたが、タラだからタラコなんですよね!
また、スケトウダラのことをメンタイと呼ぶ地域もあることから、これが明太子の由来となっているんだそうです。
カナガシラ
体は細長く、頭部は大きい。
体の背部は赤色で、腹部は白く、胸ビレの背面は暗赤色で、斑紋はありません。
水深30~100mの砂泥底に生息し、底曳網で漁獲されます。
肉は柔らかく淡白で、天ぷら、塩焼きにすると美味しいです。
また、ちくわ、かまぼこの原料にも用いられています。
ヒイラギ
体高は高く縦に平べったい形をしています。
口は小さいですが、前下方に長く伸び出すことが可能で、体色は青みを帯びた銀白色、食道のまわりに発光腺を持っています。
また、上顎骨と額骨をすり合わせて、音を出すこともできます。
内湾に多く生息していますが、時には汽水域にも侵入します。
福井県ではあまり利用されていませんが、焼いてから酢漬けにされることも。
また、地域によって以下のように呼び方が変わります。
ギチ(東京)、ギラ(千葉)、ジンダ(ジンダベラとも)、ネコゴロシ(ネコマタギとも)(静岡)、ゼンメ(愛知)、ネコナカセ(浜名湖)、ギンタ(和歌山)、ネラギ(大阪)、ダイチョオ(兵庫)、ネコクワズ(淡路島)、エノハ(鳥取)、ギギ、ゲッケ(岡山)、ギンギン、ギンガー(広島)、カガミトリ(山口)、ニイラギ(愛媛)、ニロギ(高知)、トンマ、トンバ(福岡)、ヒイラギ(長崎)、シイバ・シイノフタ(熊本)、ネコクワズ(徳島)、ハナタレエバ (宮崎) 、ネコマタギ、イタイタなど
地方名の由来も、銀色に光ること・小骨が多くて可食部が少なく「ネコも嫌がる」こと・体型が木の葉形で周囲に棘がありヒイラギの葉に似ること・発音することなど、さまざまである。
出典:Wikipedia
今回は呼び方が色々あるお魚が多かったですね。
地域によって呼び方が違かったり、出世魚は時期によって呼び方が変わるというのは、ちょっと不思議ですよね。名前の由来も興味深いものばかりでした。
お魚を食べるときは、名前の由来も考えてみると、よりお魚を楽しむことができそうですね。