金崎宮は「恋の宮」♪ 難関突破も願えるパワースポット?そのご利益とは【敦賀市】
敦賀湾を見渡す小高い場所に鎮座する「恋の宮」こと、金崎宮。
境内地の大部分が金ケ崎城の旧跡で、重要な史跡の多くは神域内にあり、昭和9年3月13日に国の史跡に指定された、歴史と深く関わりのある神社です。
今回はそんな金崎宮を、福井県大好き関東人の万代昌子が紹介します。
金崎宮のご祭神・ご由緒・ご利益とは
金崎宮のご祭神は、尊良親王(たかながしんのう 後醍醐天皇一宮)と恒良親王(つねながしんのう 後醍醐天皇皇太子)。
ご由緒は、
明治の御代に至って、当地敦賀の熱烈なる請願により明治23年9月尊良親王を祭神とし宮号を金崎宮として官幣中社に可列せらるヽ旨仰出された。
同25年11月には恒良親王を本宮に合祀されるヽ旨仰出され、同26年5月5日勅使参同せしめられ鎮座祭及奉告祭を執行、翌6,7日両日奉祝祭を執行し以来毎年6日を以て例祭日と定められた。
出典:金崎宮案内記
とのこと。
ご神徳は、
尊良親王、恒良親王は延元の昔、国の安定に心砕かれ、剣戟(けんげき)に明け暮る間も、心優しく風雅を失わず人の心を睦び和ましめ後の世に人の道をお示しになられた方で、地元の人は親しみを込めて「親王さん(しんのんさん)」と尊称する。
また、尊良親王は御匣殿(みくしげどの)と結ばれ、相思相愛にて仲むつまじく、所は異なれど艱難を共にされたとも伝えられており、今日では、『睦び和合の神様』として、夫婦円満、家内安全、縁結び、また事業繁栄などの神様として尊崇されている。
出典:金崎宮案内記
と記載されています。
「縁結び・恋愛成就」「難関突破」「開運招福」「金運招福」にご利益のある神社とのことで、期待が高まります。
金崎宮の本殿と摂社
本殿は明治26年3月13日竣工、当時は現在の本殿より上の所にあったが、同36年3月28日夜、町内よりの出火により本殿以下三棟を焼失、同39年4月正遷宮再建された、この時御本殿は現在の地に移され、建築様式も流造より神明造と改められた。
出典:金崎宮案内記
そのほか、絹掛神社(摂社)朝倉神社(末社)愛宕神社が敷地内にあります。
金崎宮はなぜ、恋の宮?
では、金崎宮はなぜ「恋の宮」と呼ばれているのでしょうか?
その理由は、金崎宮で4月の桜の時期に行われる「花換まつり」。
金崎宮へ桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」と声をかけあい、桜の小枝を交換することで思いを伝えたといわれる、ロマンチックなお祭りです。
「花換え」をしたカップルは将来幸せに恵まれるといわれています。
出典:金ヶ崎宮公式サイト
こちらは明治40年代から行われていた神事で、ご神職の話では、「花換まつりが『男女が声をかけあう、いいきっかけ」』だった」そうです。
確かにその時代、男女が気軽に話したりするのは難しかったかも。
現代とは異なりますもんね。
戦後は、男女の縁を取り持つ場から、縁を願う宮に変わり、いつしか金崎宮は「恋の宮」と呼ばれるようになったのだとか。
福娘・香恋(かれん)ちゃんのステッカーがついた「恋みくじ」もありました。
2017年4月1日に行ってきた「花換まつり」レポートはこちら>>合い言葉は「花換えましょう」花換まつりで福のシェア♡
金崎宮のもう1つのご利益「難関突破」
今回の金崎宮訪問の目的…それは難関突破のお守りを購入すること。
今回選んだのは、「難関突破・開運招福」と「難関突破・勝守」。
勝守は、これから難関を突破したい娘へ。
もうひとつは、私へ。
これまでの苦労(といっても笑い話になるんだけど)を乗り越えて、ぶっちぎりたい。そう願って賜ってきました。
お守りについていた説明書きによると・・・
織田信長が朝倉攻めの折に妹であるお市の方が、浅井・朝倉両軍に挟まれて窮地に陥っていることを知らせるため、両側を結んだ袋に小豆を入れ、金ヶ崎の陣中に届けたとか。(「袋のネズミ」である、ということを伝えた)
この窮地に藤吉郎(のちの秀吉)が殿(しんがり)を務めて難関を切り抜け、信長の信頼を得たと伝えられます。
そして信長はその二か月後、近江の姉川にて浅井・朝倉軍を破り、天下取りへと進みました。
難関を乗り越え、道を切り開き、出世の転換点となった金ヶ崎でのエピソードや歴史にあやかり、作られたものということなんですね。
ぎゅっと握れるように、お守りとしてはかなり大きめです。私の手と比較してみると、こんな感じ
御朱印もいただいてきました。
恋も、仕事も、欲張りたいあなたに、おすすめのパワースポットです!
金崎宮の基本情報・アクセス・マップ
名称 | 金崎宮 |
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住所 | 福井県敦賀市金ヶ崎町1-4 |
電話番号 | 0770-22-0938 |
アクセス | 敦賀駅からぐるっと敦賀周遊バス観光ルートで「金崎宮口」下車徒歩10分 北陸自動車道 敦賀ICから車で10分 |
駐車場 | 30台、バス5台 |
WEBサイト | http://kanegasakigu.jp/ |