Photo by Miki Ikeda/EDIT THE WORLD

100年以上続く老舗「浅野耕月堂」

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『御菓子司 浅野耕月堂』は、明治32（1899）年創業の大変歴史のある和菓子店です。
それでいて外観はモダンな感じで、お店のロゴも可愛らしく、若い人でも入りやすい雰囲気。

お店に入ると笑顔の素敵なお母さんが迎えてくれました。

Photo by Miki Ikeda/EDIT THE WORLD

「どうぞどうぞ」と試食を出してくださって、お店のことやあわら温泉のことをお話してくれました。

旅の途中に地元の方とゆっくりお話してみる…。

そんな、旅の醍醐味を味わうことのできる、優しい雰囲気のお店でした。

皇室とゆかりのある浅野耕月堂の『松乃露』

試食させていただいたのは、『松乃露』というお菓子。

松乃露は、明治32（1899）年に浅野耕月堂の初代久太郎氏が考案。
松林に自生するきのこ、松露（しょうろ）をかたどった、メレンゲにコーヒーのパウダーをふりかけたお菓子です。

今でこそメレンゲ菓子はケーキ屋さんで見かけることも増えましたが、当時はとても珍しいものだったのではないでしょうか。

メレンゲはスイスのマイリンゲンで発明され、18世紀にイタリア人のガスパリーニという料理人によって改良された
出典：wikipedia

とあるように、ヨーロッパでもメレンゲが確立されたのは1700年代のようです。

にも関わらず、1800年代に日本で作られ販売されていたというのは、時代の最先端だったのではないでしょうか。
実際当時の人々は、松乃露のことを「ハイカラである」と口々に言い、大変評判だったようです。

お味はというと、サクッとした食感で、きな粉のような上品でふんわりとした甘さが特徴的でした。

お茶請けにぴったりだなと思いましたが、抹茶、コーヒー、ブランデー…どんな飲み物にも合わせられるとのこと。
ブランデーと松乃露の組み合わせはかなり気になります。

昭和天皇が大絶賛！

実はこの松乃露は、皇室とゆかりのあるお菓子なんです。

昭和22（1947）年に、 昭和天皇が芦原温泉の開花亭という旅館に宿泊されたのですが、この際、お茶請け菓子として出された松乃露をおかわりされたそうなんです。
お帰りの際にはお土産用にも買って帰られたとか。

昭和天皇がおかわりされたお菓子としてテレビに取り上げられたこともありました。

さらに昭和44年には、 当時皇太子であった現在の上皇陛下が福井に来られ、現在の天皇陛下のお土産にと松乃露を買っていかれたそうです。
その後も注文を受けることが度々あるんだとか。

創業以来変わらない手作りの味と、添加物は一切使わない素材へのこだわりを守り続ける伝統のあるお菓子、松乃露。
あわら温泉に来た際には、大切な方へのお土産にいかがですか？

ここでしか買えない『耕月堂ぷりん』もおすすめ！

浅野耕月堂では、地元産の卵を使った『耕月堂ぷりん』も販売しています。

プルプルすぎずトロトロすぎず、ちょうどいい食感で私は大好きです！

春夏秋冬それぞれに四季限定の味も用意されています。
通販での取り扱いはしておらず、手に入るのは浅野耕月堂さんの店舗のみとなっているので、季節ごとに足を運んでみたくなってしまいますね。

浅野耕月堂の基本情報・アクセス・マップ

この旅は以下のイベントの際に行ったものです↓

福井のイイとこ、探そっさ！Dearふくい×東京女的生活 ライティングライブ無事終了！

同行した東京女的生活さんのブログでも、「浅野耕月堂」の様子を見ることができます。

東京女的生活 #022 「女的旅」福井のいいとこさがそっさTrip　1日目（2017年3月10日）

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