タイムスリップ!?福井県最古の「旧瓜生家住宅」と文化財の宝庫「神明社」【鯖江市】

タイムスリップ!?福井県最古の「旧瓜生家住宅」と文化財の宝庫「神明社」【鯖江市】

武家屋敷や古い建築物って心そそるものがありませんか?
鯖江市内にある神明社という神社の敷地内に、とっても興味深い建物を見つけてしまったので、行ってきました。
福井の人とのあったかい交流があったり、勉強になることもたくさんあった、私のお気に入りスポット。
ちょっとだけ皆さんに教えちゃいます…

神明社とは?

神明社の画像

まずは鯖江市内にある神明社という神社の説明から。

神明社は、5世紀半ばから文殊山南麓にあったものを、1129年に烏ヶ森に遷宮した神社です。
伊勢神宮天照大神が祀られていて、その広大な敷地はなんと約5万坪もあるとか。
5万坪というと、東京ドーム約3.5個分。
すごく広いですよね!

特に栄えていた江戸時代は、越前一と言われた盛大なお祭りも行われていました。

神明社がある烏ヶ森は原生林に近い自然林で、天然記念物として鯖江市の指定文化財となっています。
昔から聖域として大切にされてきた場所で、昭和27年には境内公園としても整備されています。

神明社の画像

こちらは鯖江市指定文化財の神符納禽(しんぷのうがん)。
かつて福井市の足羽山で採掘されていた笏谷石でできたものです。

これは1593年に建立されたもので、元は廻国納経(お遍路のようなもの)の際に経を納める容器として使用していましたが、のちに神符(お札やお守り)を納めるようになったものだそうです。

神明社の画像 拝殿を背にして二の神明鳥居前から撮影した写真

神明社には他に、鯖江市指定文化財の慶長の灯籠、県指定文化財の中雀門などもあり、見どころ満載。
境内をゆっくり歩いて、自然や歴史を存分に感じてみましょう。

旧瓜生家住宅とは?

旧瓜生家住宅の画像

神明社は文化財も多数存在する貴重な神社であることがわかりました。
そして、市指定文化財である烏ヶ森社叢の最も北側に位置するのが、重要文化財の旧瓜生家住宅なんです。

入場は無料なので、こちらの門からそのまま入っていきます。

旧瓜生家住宅の画像

すでに時代劇嫌、日本昔ばなしに出てきそうな雰囲気が出ていますよね。

間取りはこんな感じ。

旧瓜生家住宅の画像

入ってみるとお掃除をしているおじさんが1人いました。
私を見るなり、「見て行ってくれるんですか!?」と目を輝かせてくれて、とってもいい人そう…。

瓜生家は代々神明社の宮司を務めてきた家柄です。
なんと旧瓜生家住宅は、現存する福井県の民家の中では最も古いもので、1699年頃に建てられたと言われています。
300年以上の歴史のあるかなりすごいスポットということがお分かりいただけるでしょうか。
茅葺屋根のお家自体、なかなか目にする機会がないので、とても新鮮ですよね。

中に入ると、まずは間取り図に「にわ」と書いてある、土間のような場所になっています。

旧瓜生家住宅の画像

左手にはかまどが。
まるでさっきまで人がいたかのような空気です。

左奥には井戸もあります。

旧瓜生家住宅の画像

後ろを振り返るとこんな感じ。
門へと続く飛び石が醸し出す雰囲気、最高じゃないですか?

旧瓜生家住宅の画像

正面は板の間。

旧瓜生家住宅の画像

囲炉裏、たまりません!!

旧瓜生家住宅の画像

板の間の奥には、左側に中の間があります。

旧瓜生家住宅の画像

照明は最小限におさえてあって中はとにかく暗いですが、かつて電気のなかった時代、人々はこんな空間で生活していたんだということを思い浮かべると、なんだかワクワクしてきました。

板の間の右手には、ひかえが続いています。

旧瓜生家住宅の画像

手前の部屋が、やりかけの間。

旧瓜生家住宅の画像

昭和49年に保存のための解体処理を行ったところ、この部屋の奥の竿縁から「元禄十二年己卯閏九月八日ニ出来致候中之間 南」と書かれた墨書が発見されました。
これによってこの建物が元禄12(1699)年頃に建てられたことがわかったのです。

ひかえの右手(外に近い側)はこのようになっています。

旧瓜生家住宅の画像

外側をのぞいてみるとこんな感じ。

旧瓜生家住宅の画像

この写真の左手奥側に、神明社拝殿がある位置関係です。

突き当たりまで進むと、左手には座敷が。

旧瓜生家住宅の画像

先ほど紹介した墨書には「中之間」と記されていましたが、現在はこの座敷が一番奥側の部屋です。
しかし実は、かつてはこの奥に「上之間」と呼ばれる部屋がもう一部屋あったというのです。

このことは、「中之間」の記述だけでなく、奥側の柱の痕跡から推測されていることでもあるそうです。

この座敷のつくりは、いわゆる書院造。
この建物は17世紀末に作られたものですが、福井県で民家に座敷が普及するのはなんと19世紀以降のこと。
格式ある神明神社の神官が、どれだけ一般の人と違っていたのかがよくわかりますよね。

旧瓜生家住宅では優れた建築技術が見られる!

旧瓜生家住宅の画像

土間に戻ってくると、先ほど温かく迎えてくれたおじさんが入ってきて、お話をしました。
福井の方って本当に温かいし優しいんです。
おじさんは、旧瓜生家住宅の建築技術がいかにすごいかをたくさん説明してくれました。

旧瓜生家住宅の画像

この写真の柱、上の方が曲がっていますよね。
その曲がった木に横から通す木との凹凸をぴったり合わせてはめ込んでいるんです。
現代の技術なら普通かもしれませんが、300年以上前にこんな芸当ができていたってすごいですよね。

金沢の有名な観光地「忍者寺」でも、このような曲がった木が使われた部分があるのですが、当時の福井にそれができる名工がいたことはすごいことだ!とのことでした。

このほかに、土間周りの柱は下部が太くなっているのも特徴。
これは、太くて長いまっすぐな木を入手するのが困難だったことだけではなく、柱の下の部分をできるだけ太くすることで腐食に耐え、構造を安定させようとしたためと考えられているそうです。

また、股柱と言って、柱の上の部分が二股に分かれているところが3箇所もあるのですが、これは福井県の古民家の大きな特徴なんだとか。

福井県最古の住宅は、タイムスリップしてしまったかのような不思議な空気が味わえる場所。
歴史を感じるとともに、その特徴的な建築様式も大変興味深いものなので、古民家好きな方には絶対に行って欲しい場所です!

名称 旧瓜生家住宅
住所 福井県鯖江市水落町4-3-12
電話番号 0778-51-5999(鯖江市教育委員会文化課)
会館時間 10:00〜16:00
休館日 火木金曜日
WEBサイト http://www3.city.sabae.fukui.jp/vod/takara/6/bunkazai/2.html

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