大河ドラマにも登場!一乗谷朝倉氏遺跡は日本のポンペイ!?隠れた魅力と見どころ16選【福井市】

大河ドラマにも登場!一乗谷朝倉氏遺跡は日本のポンペイ!?隠れた魅力と見どころ16選【福井市】
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福井市の東南にある中世最大の遺跡『一乗谷朝倉氏遺跡』。
日本のポンペイとも呼ばれており、歴史的価値のある品が出土したり、国の特別名勝に指定された庭園があったりする遺跡です。
現在放送中の大河ドラマ『麒麟が来る』で、朝倉義景や明智光秀たちがいるのはこの一乗谷です!
この記事では、一乗谷朝倉氏遺跡の歴史や見どころを詳しく解説します!

何がすごいの?一乗谷朝倉氏遺跡

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

一乗谷朝倉氏遺跡とは、福井市のやや東側にある遺跡で、戦国時代の城下町、館跡、背後の山城を含めた遺跡のことです。
現在は忠実に復原された武家屋敷や日本最古の花壇、寺院など、歴史を感じられる風景を見ることができます。

「福井県の観光地、どこがおすすめ?」と聞かれても、なかなかここの名前は出てこない、ややニッチな観光地『一乗谷朝倉氏遺跡』。
最近は大河ドラマの影響もあり、以前よりも認知度・人気共に高まってきていますが、そうでなくても一乗谷朝倉氏遺跡はもともと本当にすごい場所なんです!

一乗谷朝倉氏遺跡は日本有数の貴重なスポット

一乗谷朝倉氏遺跡は、以下の3つの指定、いわゆる三重指定を受けている場所です。

  • 遺跡全体が国の特別史跡
  • 敷地内にある4つの庭園は国の特別名勝
  • 出土品は国指定重要文化財

これら3つの指定を受けているのは、全国でも数少なく、金閣寺や銀閣寺といった有名な場所ばかりなんです。

あのCMにも登場!

ソフトバンクのCMでおなじみのお父さん犬・かいくんの出身地は一乗谷という設定!
CMで一乗谷朝倉氏遺跡が使われたこともあるんです。
知っていましたか?

一乗谷朝倉氏遺跡の歴史

一乗谷の画像

一乗谷は、戦国時代初期には全国でも有数の戦国大名であった、越前朝倉氏の本拠地でした。

越前朝倉氏は、南北朝時代(1336〜92年)に足利氏の一族である斯波(しば)氏に仕えた朝倉広景から始まっていて、その時代にはすでに一乗谷を本拠にしていたという説もあります。
(朝倉広景が初代、大河ドラマでユースケサンタマリアさんが演じているのは、11代・朝倉義景です)

文明年間(1469〜87年)には重臣が一乗谷に住むようになり、応仁の乱(1467〜78年)で荒廃した京都から、公家、高僧、学者たちも大勢避難してきていたため、一乗谷はこの時期に一気に発展し、京文化がも伝わっていたそうです。
最盛期の人口は、1万人以上だったとも言われています。

しかし1573年、朝倉義景は刀禰坂の戦いに敗れ、一乗谷を放棄します。
その翌日、一乗谷は信長の軍勢によって火を放たれ、三日三晩燃え続けたと言われています。

その後、柴田勝家が越前八郡を与えられ、本拠を北ノ庄(現在の福井市、福井駅近く)に構えたため、一乗谷は辺境となり、この地は以降400年近く田畑の下に埋もれていたのです。

しかし1930年(昭和5年)、地上に現れていた庭園が国の名勝に指定され、1967年(昭和42年)に庭園の調査・整備が始まった頃から発掘調査が徐々に進んでいきました。
街が燃えてなくなり、以降長い間土の下に埋もれ、その後発掘されたという点が、まさに『日本のポンペイ』と言われる所以なのです。

必見!一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ16選

一乗谷朝倉氏遺跡全体の広さは、278ha、東京ドームに換算するとなんと約60個分!
メインの朝倉館跡周辺のみであればそこまで広くはないですが、それでもたくさんの見どころがあります。

また、見どころの多くが庭園や屋敷”跡”などであるため、気づかないまま素通りしてしまうことも…。
そんなことがないように、実際に行く際は事前にこちらでチェックして、一乗谷朝倉氏遺跡の見どころを一つ残らず楽しんでくださいね!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ①唐門

福井一乗谷朝倉氏遺跡

一乗谷朝倉氏遺跡の顔とも言える『唐門』。
一乗谷朝倉氏遺跡は、大きな道路が真ん中に走っていて、東側に朝倉館跡、西側に武家屋敷などがある城下町があります。

唐門は朝倉館跡の入り口にある、幅2.3mの唐破風造り屋根の門で、門表には朝倉家の三ッ木瓜の紋が刻まれています。
ただしこれは朝倉氏の遺構ではなく、朝倉義景の菩提を弔うために松雲院の寺門を移築したものだそうです。

四季折々の景色が楽しめるため、一乗谷朝倉氏遺跡で最も人気のある写真スポットとなっています。

また、唐門の手前は堀になっていて、鯉がたくさん泳いでいます。
地元の方が鯉に餌やりをしていたり、散歩コースや憩いの場になっていたりと、観光地にも関わらず、地元の方にとっては日常の中にある、なんとも不思議なスポットです。

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ②朝倉館跡

福井一乗谷朝倉氏遺跡

朝倉館跡を上(庭園)から見た写真。画像の左の方向に唐門があります。

唐門をくぐった正面にある朝倉館跡は、その名の通り、朝倉家の当主が住んでいた館の跡です。
全国で唯一、発掘整備された戦国大名の館跡であると言われています。

後ろは山城、西、南、北側は高さ1.2〜3mほどの土塁になっていて、幅約8m、深さ約3mの堀で囲まれています。
信長の軍勢によって火を放たれてしまったため、現在は館の基礎が残っているだけですが、鬼瓦や棟石等も発掘されているそうです。

朝倉館跡の平らな部分は約6,400㎡もあり、かつては17棟の建築物があったそうです。
現在は、基礎の部分に『常御殿』『主殿』『湯殿』などと案内が書いてあり、当時何に使われているたのかを知ることができます。
間取り図を見ているみたいで楽しいですよ!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ③日本最古の花壇

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

朝倉館跡には日本最古の花壇があるんです。
これは、朝倉館で最大の大きさを誇る常御殿の南側の中庭で1968(昭和43)年に発見されたもの。

花粉分析によると、春はシャクナゲやボタンなど、秋はキクやハギなどが植えられていたそうです。

朝倉館跡の中で一箇所だけ植物が生い茂っている部分なので、見つけるのは簡単だと思います!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ④朝倉義景墓

福井一乗谷朝倉氏遺跡朝倉義景公墓所

朝倉館跡の東南の隅には、朝倉義景墓があります。
墓塔は1576年(天正4年)に村民が建てた小祠の場所に、1663年(寛文3年)に、福井藩主・松平光通が建立したと言われています。

また、お隣の大野市にも江戸時代に建てられた義景の墓があるんだそうです。

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑤中の御殿跡

福井一乗谷朝倉氏遺跡中の御殿跡

中の御殿跡は、朝倉義景の母、光徳院が住んでいたと言われている御殿の跡地です。
1972(昭和47)年以降の発掘調査で、門、庭園跡、建物跡の一部が発見されました。

後ろ側には朝倉一族の屋敷、西方には犬馬場や柳馬場などがあったようです。資料館に復元模型があるので、昔の姿を少しだけ垣間見ることができますよ!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑥庭園

遺跡内にある4つの庭園は、全て国の特別名勝に指定されています。
長い間地中に埋まっていた場所なので、豪華絢爛な庭園、という風には見えませんが、しっかりとその跡が残っています。

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑦湯殿跡庭園

福井一乗谷朝倉氏遺跡湯殿庭園跡

ここから紹介する3庭園は、1930(昭和5)年には国の名勝に指定されていたにもかかわらず、管理が不十分で長い間荒廃していたそうです。
整備が行われ始めたのは1967(昭和42)年のことで、1991(平成3)年に、朝倉館跡庭園も加わった4つの庭園が国の特別名勝に指定されました。

湯殿跡庭園は、16世紀初頭、10代目朝倉孝景の時代に造られたといわれていて、4つの庭園の中では最も古いものです。

現在は大きな石が置かれているだけのように見えますが、よく見ると、一つ一つの岩にも意味があるんだとか。

南北に細長く複雑に入り組んだ形の庭池があり、当時は導水路が備えられ、水がたたえられていたと考えられる。
凝灰角礫岩の巨石を用いて護岸石組や滝石組、三尊石組などが周囲に組まれている。
左右ほぼ同じ高さの滝副石があり、1段の水落石と水分石がある。
園路跡もあり、池尻付近には橋挟石相当の石があることから石橋が架けられていたと考えられる。

また、南側には空堀の石垣が残っている。
池の東端には「亀島」と呼ばれる小さな石組で出来た島がある。
またその反対側の西端には、「鶴石組」という石組が造られている。
出典:wikipedia

芸術家の故岡本太郎氏は、この庭園に感動し、長い時間鑑賞していたそうです。

一乗谷朝倉氏遺跡の画像湯殿跡庭園からは朝倉館跡を見下ろすことができるので、朝倉館跡の全体像が見たい方はここから見るのがおすすめ!
朝倉館跡の全体図とともに、当時の姿を思い浮かべることができますよ。

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑧南陽寺跡庭園

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

朝倉氏景の妻、天心清祐大姉が建立した南陽寺の庭園です。

当時は多くの建物があったそうですが、現在は庭園の一部が残るのみとなっていて、パッと見て庭園と思えるような場所ではありません。
見逃さないように注意が必要です!

1568年(永禄11年)3月の桜の季節には、この庭園で朝倉義景が足利義秋(のちの15代将軍義昭)を招いて宴、歌会を催した。

現在、その時に二人が詠んだ歌の碑が建てられている。
「もろともに月も忘るな糸桜 年の緒長き契と思はゞ」義秋
「君が代の時にあひあふ糸桜 いともかしこきけふのことの葉」義景
出典:wikipedia

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑨諏訪館跡庭園

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

朝倉義景が4人目の側室、小少将のために造ったといわれている館の庭園です。
こちらは庭園ということが比較的わかりやすいと思います。

この庭園はとても形式的な構成だそうで、専門の庭師がつくったと推測されています。
4つの庭園の中では最大規模で、回遊式林泉庭園(回遊して鑑賞できる庭園)としては日本でもトップクラスの豪華さを誇ったといいます。

紅葉の季節には、ヤマモミジが色づいてさらに綺麗ですよ!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑩朝倉館跡庭園

福井一乗谷朝倉氏遺跡朝倉館跡庭園

館跡奥にある朝倉館跡庭園は、1968(昭和43)年に発掘されるまで完全に埋没していました。
こちらは現在でも池に水が張られているので、庭園らしさが感じられます。

日本最古の花壇の奥側にあるので、一緒に楽しんでみてください。

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑪城下町

朝倉館跡前の広場、道路を挟んで西側には、約1.7kmの谷間に形成された城下町がありました。
現在は復原町並を見ることができるので、朝倉館跡や庭園にいまいちピンとこなかったという方は、こちらを見るのがおすすめです。

復原町並は、長年の発掘結果や史料等を参考に、当時の町並みが200mに渡って復原されています。
なんと、日本初の原寸大の立体模型なんだそうです。
侍屋敷や町屋の内部も細かく再現されているので、歩いて回るととっても楽しいですよ!

期間限定ですが、『戦国城下町生活再現』として、武士や町人に扮した人が当時の日常を再現していることもあります。
伝統工芸品の『越前焼』や野菜が実際に売られていたりもするので、当時のリアルな生活を体感することができますよ!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑫遠見遮断方式

一乗谷朝倉氏遺跡

城下町で最も見てほしいところが、この遠見遮断方式。
遠見遮断方式とは、道を湾曲させることで、侵入してきた敵は先が見えづらい一方、こちらからは敵の姿がよく見えるという、城下町によく見られた防護策のこと。

一乗谷城の戦いの際に攻めてきた織田軍も、この遠見遮断方式に苦戦したと言われています。

現在日本で遠見遮断方式を見ることができるのは、ここ一乗谷朝倉氏遺跡ただ一つ。
実際に歩いてみると、遠見遮断方式のすごさが体感できますよ!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑬武家屋敷跡

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

武家屋敷の中も細かく復元されていて、中に入ると当時の生活を垣間見ることができます。
こういうの、ワクワクしませんか??

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑭町屋

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

武家屋敷だけでなく、町屋も、裏庭、井戸、厠まで細かく再現されています。
武家屋敷と比べると「こんなに小さいの?」とびっくりするほど小規模ですが、当時の町人の暮らしをリアルに感じることができると思います!

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑮英林塚

一乗谷朝倉氏遺跡の画像

朝倉館跡の後ろにある朝倉敏景のお墓で、越前に危機が迫ると鳴動するという伝説が昔からあるそうです。
英林塚と呼ばれているのは、敏景の法名である一乗寺殿英林宗雄からきたものです。

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ⑯出土品

一乗谷朝倉氏遺跡の画像 画像はイベントの際に展示してあった朝倉将棋

一乗谷朝倉氏遺跡からは、武器武具、生活用品など、多くの資料が出土しています。

一乗谷駅近くの福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館では、約500点の出土品を見ることができます。
国指定の重要文化財もたくさんあるので、こちらも必見!

復原町並との共通券を買えばとってもお得に資料館に入館することができます。

その中でも絶対に見てほしい私のおすすめが、写真の『醉象(すいぞう)駒』です。
将棋のルールの一つに『朝倉将棋』というものがあります。
そこで使われるのがこの『醉象駒』。

現在の一般的な将棋(本将棋)に醉象を加え、王将が詰まされてもこの醉象によってゲームが続きます。
敵陣の3段目に入ると醉象は裏の太子に成り、太子が世継ぎとしてゲームが続くんです。

朝倉氏遺跡では、武士と朝倉将棋の対局ができるイベントが開催されることもあります。

一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ紹介はまだまだ続きます!
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