かつてのお城が県庁に!?福井城址周辺の歴史スポット11選【福井市】

かつてのお城が県庁に!?福井城址周辺の歴史スポット11選【福井市】

福井県庁がお城の跡に建っているって知っていますか?
立派な石垣の上に、現代の建物が建っているのはちょっと不思議な光景ですが、全国でも珍しい場所なので、一度見ておいて損はないはず!

さらに福井城址周辺には、歴史を感じられるスポットも数多く存在しているんです。
歴史好きも珍スポット好きも、福井城址周辺を歩いてみましょう!

珍しすぎ!福井城址にそびえる福井県庁

福井城跡県庁歴史御本城橋の画像

福井城跡にそびえる福井県庁。
立派な石垣の上に近代的な建物が建っているのは、ちょっと不思議な感じがしますよね。

実は、お城の跡地に県庁などの官公庁が建っていること自体はそこまで珍しくありません。
しかし、それらのほとんどは二ノ丸、三ノ丸に建っているため、本丸跡に建っている福井県庁は全国的に見てかなり珍しいと言えます。

福井城跡県庁歴史の画像

こちらの画像の赤茶色の部分がかつての本丸。
手前真ん中が玄関、その右が御台所、その奥に長局、大奥御座の間、御小座敷などがあったことがわかります。

そして、透明の箱が現在の福井県庁です。

福井県庁にたどり着くためには、石垣の周りを囲むお堀をこえないといけないので、御本城橋、御廊下橋などを通る必要があります。
現在、これらの橋、門跡は整備や復原が進んでいるため、より歴史を感じられるスポットへと変貌を遂げているところです。

また、福井城址周辺は歴史のみちとして整備されているので、歩いているだけで様々な発見があるはず!
今回は、そんな福井城址周辺の見どころを詳しく解説していきます。

かつての福井城周辺の地図と照らし合わせると少しわかりやすくなるかも!
こちらも参考にしてください。
福井城跡県庁歴史の画像

御本城橋(ごほんじょうばし)

福井城跡県庁歴史御本城橋の画像

まずは、福井県庁正面にある御本城橋。

春には周辺に桜が咲くので、お散歩にもぴったり。
さらに、このお堀の周辺にはある都市伝説?があります。

それが、金色の鯉を見つけると、その日1日はいいことがある!というもの。

運がよければ結構な頻度で見かけることがあるらしく、しかも「その日1日」という、だいぶちっちゃな幸せ感がありますが、見つけられるとかなり嬉しいです!

福井城跡県庁歴史の画像

これが本物の金色の鯉!
お堀の中に1匹しかいないとか。

お散歩のついでに、金色の鯉探しもしてみては?

瓦御門跡

福井城跡県庁歴史結城秀康の画像

御本城橋の先には福井県庁があります。
御本城橋を渡りきった場所が、かつて本丸の大手門があった場所で、少し進むと右手には結城秀康公(福井城をつくった福井藩祖)の像があります。

県庁側から大手門跡の両脇を見てみると、このように階段状になっています。

福井城跡県庁歴史雁木の画像

これは雁木といい、城の防備のために重要になる形状なんだとか。

そして、そのまま天守閣跡へ…と行きがちですが、ここでは上にも注目!

御本城橋を渡りきったら右手に行くと、階段があります。

福井城跡県庁歴史御瓦門跡の画像

この階段を登ると、福井城址前のお堀を見渡せる場所に出ることができます。

福井城跡県庁歴史御瓦門跡の画像

つきあたりまで行くと、「瓦御門跡」の表示が。

福井城跡県庁歴史御瓦門跡の画像

ここは御本城橋から見て大手門の右斜め上(2階部分)にあった瓦御門の跡地です。
階段から瓦御門までの間は、多聞櫓と呼ばれる細長い建物があった場所だそうです。

これは、防御のために城郭に広く用いられているものです。
ここで見張りをしていたのでしょうか。

天守閣(天守台)跡

福井城跡県庁歴史天守台の画像

県庁西側には、天守閣(天守台)跡があります。

かつての福井城天守は、白漆喰総塗籠の外壁仕上げで、天守台を含めると37mもの高さがあったそうです。
天守は1669年(寛文9年)に焼失してしまったため、現在はこの天守台のみが遺構として残っています。

また、福井震災の際に崩れてしまった石垣も見ることができます。
(奥に見えているのが福井県庁の建物)

福井城跡県庁歴史天守台の画像

福の井

福井城跡県庁歴史福の井の画像

天守台の近くには、福の井という井戸があります。
結城秀康が福井城を築くよりも前からこの場所にあった井戸で、福井の地名の由来になったとも言われています。

なんとこの井戸には、城外へつながる抜け道があるとの言い伝えもあり、過去に調査がされたこともあるとか。

現在は整備されてとっても綺麗になっていますが、中をのぞいてみると、当時の井戸がそのまま残っています。

福井城跡県庁歴史福の井の画像

御廊下橋

福井城址の画像

福井城址西側にかかる御廊下橋(おろうかばし)。
現在かかっている橋は、明治初期に撮影された古い写真をもとに、数年前に忠実に復原されたもので、橋脚にはクリ材、上屋にはヒノキが使われ、上屋の内外の壁は漆喰塗りになっています。

2017年6月現在、御廊下橋の奥にある山里口御門(廊下橋御門、天守臺下門とも呼ばれる)は復元整備工事が進んでいます。

福井城跡県庁歴史御廊下橋の画像

中央公園に御座所があった時代は、藩主が御座所から御廊下橋を渡り、山里口御門をくぐって本丸に向かったと考えられています。
現在は、石垣に柱の跡や屋根の傾斜の跡が残っているので、これらを参考に山里口御門を復元するそうです。

天守台側石垣上からの工事現場見学は随時、原寸大模型の展示は、日曜日以外の9時から17時に見学することができるので、こちらものぞいてみてはいかがですか?

工事現場はこんな感じ。
想像以上の大きさに圧倒されます。

福井城跡県庁歴史山里口御門の画像

原寸大模型はこんな感じ。

福井城跡県庁歴史山里口御門の画像

中がどのような構造になっているのかもわかりやすく展示してあり、大変興味深いです。

中央公園

歴史福井市中央公園福井城の画像

休憩所に置いてある福井城址周辺の模型。画像は中央公園付近の模型

御廊下橋の向かいにある中央公園。
中央公園は現在整備が進んでおり、第2期整備は平成30年を予定しているそうです。

この場所は、福井城の西二ノ丸と、藩主の住居でもあった御座所がある西三ノ丸、堀があった場所です。
発掘調査によって、現在でも地下に石垣が眠っていることがわかり、それらの石垣から、当時の西二ノ丸、西三ノ丸を示す御座所表示石が設置されています。

歴史福井市中央公園福井城の画像

芝生が生えていない場所が御座所表示石

また、すでに整備された部分にはガラス張りの休憩所(ビジターセンター 御座所)ができ、ちょっと一休みするのにちょうどいい場所になっています。

歴史福井市中央公園福井城の画像休憩所の中には、福井城下絵図や越前・福井の歴史等がわかる資料、映像があるので、福井の歴史を知りたい方におすすめの場所です。

内堀公園

福井城跡県庁歴史内堀公園の画像

御廊下橋から御本城橋方向に戻ってさらに東側に進むと、左手に内堀公園があります。

こちらには、本丸復元図や福井城下の歴史がわかる説明書きがあったり、旅立ちの像という彫像もあります。

福井城跡県庁歴史内堀公園の画像

旅立ちの像は、左が三岡八郎(由利公正)、右が横井小楠となっています。
これは、安政5(1858)年、熊本藩士でありながら福井藩の政治顧問として招かれ、一時帰国する際の横井小楠と、それに同行する三岡八郎の姿を表現したものです。

百間堀の石垣

福井城跡県庁歴史百間堀の画像

内堀公園の道を挟んで向かい側あたりには、百間堀の石垣があります。
百間堀とは、かつて福井城本丸の周囲に幾重にもめぐらされていた堀の中で、最も幅が広い堀のことです。
(本当は百間ではなく、現在の約100mである55間だったそうですが、それでも相当な大きさですよね。)

これは、ビルの解体工事に伴って地下部分の掘削を実施した際に見つかったものだそうで、調べてみると、ビル跡地の東側には百間堀に沿って南北に伸びる土塁があり、見つかったものはその一部であることがわかりました。

また、この石垣がある場所の左側の約1m先に、百間堀側の石垣があったと推定されています。

実はこの百間堀、福井駅前でも再現したものを見ることができます。
それがこれ!

福井城跡県庁歴史百間堀の画像

福井駅から大通りの左側を歩くと、県庁入口交差点の手前に、地面がガラス張りになっている部分があります。
覗き込むと、石があるのがわかりますが、これが百間堀を再現したもの。

この場所や福井駅周辺で出土した石材を用いていて、当時の石垣の上面は、このように現在の地面よりも1mほど下がった部分にあったそうです。
また、県庁入口交差点を挟んだ道路の地面4カ所に、当時の百間堀の幅がわかるタイルが敷かれているので、百間堀がどれだけ大きかったのか体感することもできます。

なんと、福井駅前にも百間掘の石垣に使われていた石を用いたモニュメントがあります。

福井城跡県庁歴史百間堀の画像

この場所(福井駅西口広場)は百間掘東側の三ノ丸に位置していた部分です。

桜木御門跡

福井城跡県庁歴史の画像

福井城址(福井県庁)からはずいぶん離れた福井駅西口側のAOSSA入り口前にも、福井城の面影が…

これは、福井城の南東にあった桜木御門の跡で、南東の外側の外曲輪(そとぐるわ)と内側の曲輪を隔てる門だった場所です。
外曲輪は中下級武士の居住地で、桜木御門の内側(曲輪、福井駅側)には上級武家屋敷が配置されていました。

曲輪の内側に百間堀、その内側に陸地があり、その内側に現在の福井県庁外側のお堀があるというふうに、福井城は幾重もの門や堀に囲まれていました。

敵が本丸に攻め込むには、4〜5箇所の城門を突破する必要があったそうです。

福井城舎人門遺構

福井城跡舎人門歴史の画像

福井城址北側には、かつての福井城の北側の外堀に設けられた福井城舎人門遺構もあります。
こちらも福井城の歴史を知る上で欠かせないスポットなので、ぜひ足を伸ばしてみてください。

福井城舎人門遺構の詳細はこちら↓

無料!?郷土歴史博物館に行くなら福井城舎人門遺構も見逃すな!【福井市】

北ノ庄城址・柴田公園

北ノ庄城址・柴田公園の画像柴田勝家が築造した北ノ庄城の一部が発掘によって初めて発見された遺構の上にある北ノ庄城址・柴田公園
こちらには北ノ庄城の遺構がいくつか残っているのはもちろん、福井城の遺構も見ることができます。

詳しくはこちらの記事から↓

【福井市】日本の歴史公園百選!北ノ庄城址・柴田公園の見どころスポット8選【城跡好き必見!】

2km四方に及んだ福井城は、本丸は5重の水堀に囲まれ、4重5階の天守が建てられていたそうです。
福井城址から随分離れた場所で、お堀や石垣跡を見ることもでき、かつての福井城や城下町の大きさや、どれだけ栄えていたかを至る所からうかがい知ることができると思います。

ここまで紹介した場所を歩いていると、ところどころに関連情報や福井城のかつての姿に関する説明書きの看板があります。
これらもじっくり読むと、より福井の歴史への理解が深まるのでとってもおすすめです。

また、養浩館庭園周辺から福井城址をぐるっとまわり、柴田神社まで続く歴史のみちを歩けば、今回紹介した以外にも、歴史溢れるスポットが見つかるかも!
ぜひ、ゆっくり歩いて福井城の歴史に思いを馳せてみてください。

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