カレイもヒラメも同じ魚だった!?【地魚の聖地。若狭路 お魚クイズまとめ第8弾】
福井県と嶺南地域の6市町は、各市町が 協力しあい、将来にわたって地域おこしに活用できるブランドとして『地魚の聖地。若狭路』を2014年に定めました。
Dearふくいは、福井県(特に嶺南地方)のお魚の素晴らしさを、福井県のみならず全国の皆さんに知ってほしいとの想いから『わかさ王子サポーター』として『地魚の聖地。若狭路』を応援しています!
ここでは、3/23〜28にDearふくいSNSで行った「地魚の聖地。若狭路」お魚クイズで取り上げた若狭路のお魚をまとめました。
ヒラメ
「左ヒラメに右カレイ」と言って区別するため、どちらがヒラメでどちらがカレイかわかる人が多いと思いますが、実はヒラメはカレイ目カレイ亜目ヒラメ科に属する魚の一種なので、ヒラメもカレイもほとんど同じ種類とも言えるのかもしれません。
実際、ヒラメという名が現れたのは14世紀頃ですが、日本では19世紀以前にはカレイとヒラメは区別されておらず、大きいものをヒラメ、小さいものをカレイと呼んでいたそうです。
はっきりと別種として扱った文献は小野蘭山の「本草綱目啓蒙」(1803年)が初めてであったとか。
稚魚は通常の魚と同じように細長く、目も両側に付いていますが、全長1cmほどに成長する頃から右の目の移動が始まり、2.5cmぐらいになると親と同じ形になります。
3年ほどで成魚になり、最大で全長1m、体重10kgほどになります。
クロダイ
出典:魚図鑑【かぎけんWEB】
全長は最大70cmを超える魚ですが、よく漁獲されるのは30cmほどまでです。
クロダイは成長によって性転換する魚としても知られています。
しかし、マダイなど、性転換する魚はメス→オスが一般的ですが、クロダイを含むヘダイ亜科はオス→メスに性転換します。
(ただし雌性ホルモンが不足したオスは性転換しません。)
上から落ちてくる物体に喰いつく性質を利用した「ヘチ釣り」や、エビを糠で包む「紀州釣り」など様々な釣りの技法があり、冬のメジナと並ぶ、釣り人気の高い魚です。
サクラマス
出典:WEB魚図鑑
サケ目サケ科に属する魚で、海に下って回遊し、30〜70cmに成長して、産卵時に川を遡上する降海型の魚です。
しかし、一生を淡水で過ごす河川残留型(陸封型)もいて、これはヤマメと呼ばれます。
サクラマスの名前は北海道庁によって命名されたもので、産卵期の婚姻色が由来となっているという説や、桜の開花時期に遡上するからという説などがあります。
釣りが行えるのは、福井県九頭竜川、秋田県米代川や雄物川、山形県赤川のほか、富山県、新潟県、岩手県、宮城県などの漁業権の設定されている河川のみとなっています。
メバル
これまでメバルとされてきた魚が、実は3種類に分類できることがDNA解析によって発覚したのは、2008年8月と最近のこと。
元の学名 Sebastes inermis を踏襲したのは「アカメバル」で、「シロメバル」と「クロメバル」は近縁の異種であることがわかりました。
全長は20〜30cmほど。
体はカサゴよりも幅が薄く、体高が高いです。
また、全身は黒褐色で、数本のぼんやりとした黒い横縞があります。
「メバル」という和名は大きく張り出した眼に由来し、口と眼が大きくなっています。
旬は冬から春で、船、磯、防波堤での釣りや籠漁などで漁獲される。
磯、防波堤で釣れるのは黒メバル、水深のある沖合いの船から釣れるのは赤メバル(沖メバルとも称)と呼ばれる。
出典:wikipedia
また、動くものに襲いかかる習性があるため、釣り餌として、生きたスジエビなどが使われたり、ルアーや擬似餌で釣りが楽しまれています。
他に7センチ前後のイワシやドジョウなどの小魚の活き餌を使った泳がせ釣りやゴカイなどの生き餌を餌にしたウキ釣り (float fishing) が知られる。
メバルは群れで行動する習性があるため、いったん釣れ始めると同じ場所で続けて釣れることが多い。
このため、道糸に、多数の針をつけた胴つき仕掛けがよく用いられる。
また、カサゴとは異なり、視力がよいため、細いハリスが用いられる。
出典:wikipedia
瀬戸内海や東京湾では棘に毒は無いとされていますが、東北地方では毒魚として知られています。
オニオコゼのように強い毒ではありませんが、刺された部位はわずかに腫れることがあります。
脂肪が少ない淡白な白身魚で、内臓を除いて味噌汁や煮付けなどにするのが美味しいです。
ただし、料亭などでは内臓こそが美味しい部位であると、内臓を活かした調理がされることもあります。