「極」は過去最高の46万円!越前がに漁で盛り上がる越前町の1日に密着しました【福井県】

「極」は過去最高の46万円!越前がに漁で盛り上がる越前町の1日に密着しました【福井県】

出漁式

福井越前漁港の画像

11月5日11時。
越前がに漁解禁まであと12時間と少しとなった越前町の大樟(おこのぎ)漁港を訪れました。

主に底引き網漁で水揚げされたものの競りが行われるこの場所。
底引き網漁で漁獲される越前がにの競りが行われるのも、もちろんこの漁港です。

まだ解禁まで半日以上あるこの漁港にはすでに多くの人が集まり、慌ただしい空気が漂っていました。
その理由は、毎年越前がに漁解禁の前日昼に行われる出漁式のため。

福井越前がに漁港出漁式の画像

出漁式は単なるセレモニーというわけではなく、金比羅山宮(ことひらさんぐう)の宮司さんが清祓をしたり、来賓や漁師さんたちが玉串奉奠(たまぐしほうてん・仏式の焼香にあたるもの)をしたり、神事という意味合いが強い印象を受けました。

出漁式をセレモニーとして開催するようになったのは3年前からですが、もともと金刀比羅山宮という海の安全の神様を祀る神社が近くにあり、節々で安全や大漁祈願は昔から実施していたそうです。

会場には漁師さんや漁協の方、越前町の関係者の方が150人以上集まっており、越前町の人々の、越前がに漁を大切に思う気持ちが伝わってきました。

そして、会場を見渡してみると、昨年の越前がに「極」の剥製も!

福井越前がに極漁港出漁式の画像

「極」とは、2015年度から新しくできた越前がにの最高級ブランドです。
毎シーズン、漁獲される全ての越前がにの中でたったの0.05%ほどしか認定されることはなく、年々初競りでの値段は上がっています。

2016年度に極に認定されたのは、漁獲量423tのうちたったの254杯(県全体)。
競り値の最高額はなんと37万円でした。

そんな超高級越前がに「極」を剥製にした方が、展示用に貸してくださったそうで、出漁式の間中、ひときわ存在感を放っていました。

越前がにといえば黄色いタグ!というほどよく知られている、本物の越前がにの証であるタグがついているのですが、極にはさらにもう一つタグがついています。

福井越前がに極漁港出漁式の画像

2015年度は黄色に「極」の一文字でしたが、2016年度から、黒地に金色の高級感あふれるタグがつきました!

これは、この地域で親しまれている越前焼で、樫津の国成窯で作られているものです。
タグだけでも欲しい!と、しばらくの間眺めてしまいました。(笑)

神事が終わった後は、越前町に伝わる和太鼓「だいずり」の披露も!

福井越前がに漁港出漁式明神太鼓の画像だいずりは、織田信長ともゆかりのある劔神社に奉納されている郷土芸能です。
独特な振りが特徴的で、これは農家の田植えの様子や稲の成長などを表現しているんだそう。

さらに、副知事や漁師さんの挨拶の後、今年初めて漁に出るお父さんを子供達が応援する場面も。

福井越前がに漁港出漁式の画像

緊張して泣いている子もいましたが、とっても微笑ましくてほっこりさせてもらいました。

福井越前がに漁港出漁式の画像

最後は海にお清めのお酒をまいて終了。

漁関係者とその家族全員で、この日の夜から始まる越前がに漁の安全と大漁を祈願しました。

出港

福井越前がに漁港出港の画像

出漁式が終わってから約9時間後の、11月5日21時半頃。
越前がに漁解禁3時間を切った大樟漁港を再び訪れると、出港の準備をする漁師さんと、それを見守るご家族の姿がありました。

まだ歩けないような小さい子供たちまで、毛布にくるまれて、お父さんのお見送りに来ていました。
家族総出で越前がに漁にのぞむんですね。

福井越前がに漁港出港の画像

準備が終わった漁船は、家族に見送られながら次々と出港し、22時頃までにほとんどの漁船が沖に向かっていきました。

しかし、まだ越前がに漁解禁までは2時間ほどあります。
今から漁に出てしまっては早いのでは?と思いながら眺めていると、やがて漁船が水平線上に一列に並びました。

福井越前がに漁港出港の画像

きれいにまっすぐに並ぶ漁船の明かりは、幻想的とも言えるような光景。

12時の漁解禁にフライングしないよう、22時半までは決められた距離に停泊する決まりになっていることでこのような景色が見られるんだそうです。

解禁日が決まっている漁の場合は、解禁日当日にこのような光景が見られることもありますが、越前町のように50隻もの漁船が並ぶことは全国的に見ても珍しいとのこと。
この光景を見るだけでもいい記念になりますよ!

そして、22時半になると一斉に船が動き出し、それぞれが目指す漁場に向かって行きました。

しかし、この後漁場に到着してもすぐに漁は始められず、12時の解禁と同時に網を入れるのがルールです。

越前がにが生息している漁場はある程度決まっていますが、漁師さんたちは長年積んだ経験と勘を頼りに、ここ!という漁場をそれぞれ目指します。
解禁日当日はほとんどの船が一斉にスタートするため、いち早く漁場に到着できるように船を改造したり、様々な工夫をしているんだとか。

漁が難しい場所は競合が少ないからたくさん獲れるかもしれない。
しかし、無理をして網を傷つけてしまうと修理に時間もお金もかかり、1シーズンずっと漁に出られなくなってしまう可能性もある。
そんな様々な事情を考慮して漁場を選び、漁に向かうのは、まさに勝負という感じですよね。

ここで、とても気になったので、「今まで、解禁日に漁ができなかったことはないんですか?」と聞いたところ、「ありません!」とのお答えが。

悪天候の時もあったかもしれないのに、解禁日には必ず漁に出ているというのは、やはり漁師さんのプライドなんでしょうか。

ついに初競り!
2017年の極の値段の行方は…

記事の内容は取材時点でのものです。
メニューや営業時間等、変更がある場合がありますのでご了承ください。

Dear ふくいでは、取材依頼、広告掲載依頼を随時承っております。
ご相談も含め、お問い合わせページよりお気軽にご連絡ください!

スポンサーリンク

>るるぶ福井越前若狭恐竜博物館(’17)

価格:972円
(2017/2/26 16:26時点)
感想(0件)

福井県に泊まるなら→福井の旅館・ホテル情報