越前がにミュージアムで越前がにの生態や歴史、漁の仕方を学ぼう!【越前町】

越前がにミュージアムで越前がにの生態や歴史、漁の仕方を学ぼう!【越前町】

福井県の冬の味覚の王者とも呼ばれる「越前がに」。
越前がには、福井県内で水揚げされたオスのズワイガニのことを指し、全国で唯一の皇室献上ガニでもあります。

Dearふくいでは、越前がに漁解禁日の越前町の様子や絶品越前がにグルメの紹介をしてきましたが、今回は、越前がにの生態や歴史を学ぶことができる、「越前がにミュージアム」をご紹介!
越前がにシーズン外での越前町観光におすすめのスポットです。

どんな種類のカニがいるの?
カニはどこに住んでいるの?
何回脱皮するの?
さまざまな疑問を楽しく解決できるとのことで、実際に行ってみることに!

が、その前に…。

越前がにミュージアムに行く前にどうしても気になることが。
それは、越前がにって本当に「越前がに」なの?ってこと。

例えば、越前がにミュージアムの前に立つのぼりには、「越前かに」という文字が。

福井越前がにミュージアムの画像

「越前町漁協」の名前も入っているので、「越前がに」ではなく「越前かに」のほうが正しそう…。

こっちにも「越前かに」。
福井越前がにミュージアムの画像

街中で見かける看板にはこのように、「越前がに」、「越前かに」以外に「越前蟹」、「越前ガニ」など、さまざまな表記がありました。

しかし、ここの名前は「越前がにミュージアム」。
福井越前がにミュージアムの画像

「かに」なのか「がに」なのか、漢字なのかひらがななのか、それともカタカナなのか、一体どれが正しいのでしょうか?

福井県内での話し言葉を聞いていると、ほとんどの人が「エチゼンガニ」と言っているように感じるので、「越前かに」というのはちょっと違うのでは?と思います。
飲食店などでも、「越前がに」と表記しているところが圧倒的に多い気がしますが、本当のところは全くわからないので、越前町のことならなんでも知っている、越前町観光連盟の方に質問してみました。

すると、「特にこれ!というのは決まっていない」とのこと。
なんだそれー!

ですが、商標登録しているのは「越前がに」という表記であるため、パンフレットやポスターなど、公式で出す媒体では「越前がに」で統一してるんだそうです。
なんだかややこしいですが「越前がに」としてブランド化する以前から、越前のカニが親しまれていた歴史の一端が、氾濫する表記に表れているのかもしれませんね。

しかし、あの某公共放送局のニュースでは「越前がに」という名前が出ることありません。
「越前がに」は特定の商品名になってしまうので、「ズワイガニ」という名前で放送されるんだそうです。
これにはビックリ!

さらにもう一つ。
そのテレビ局は、越前がに漁解禁初日の漁の様子をほぼ毎年船上で撮影するのですが、当日の放送に間に合わせるために、船が港に戻るのを待つのではなく、テープを受け取るためだけにわざわざ別の船をもう一隻出しているらしい。
越前がにに懸ける福井県民の思い、すごい。

さて、越前がにの名前の問題がちょっとだけすっきりしたところで、いよいよ越前がにミュージアムに入ってみることに。

入り口で出迎えてくれるのは大きな越前がに!
人気フォトスポットなので、まずはこちらで記念写真を撮っておきましょう。

福井越前がにミュージアムの画像
解禁日の11月6日に写真を撮りました!

越前の海と生き物

3階建ての越前がにミュージアムは、吹き抜け部分の3階が海岸、1階が越前がにが生息する水深300m付近を表す、越前の海のジオラマになっています。

順番にまわりながら、越前町の海の中がどうなっているのか探検してみましょう。

福井越前がにミュージアムの画像3階は越前町の港町の様子がよくわかります

2階は水深100mほどの地点を表しています。

福井越前がにミュージアムの画像

この辺りはまだ太陽光が届くため、海藻もたくさん生えているんですね。

そして、いよいよ1階の水深300mの越前がに生息エリアへ。

福井越前がにミュージアムの画像

この辺りにはもう太陽光は届きません。

こんな場所でどうやって生きているのか不思議ですが、ズワイガニはクモヒトデや生き物の死骸などを主な餌としています。
海の深いところにいるのであまり動くこともなく、浅瀬にいるカニとは違って、たくさん食べる必要はありません。

吹き抜けになっている越前の海を楽しみながら、越前がにや海の生き物について詳しくなっちゃいましょう。

(この後は越前がにミュージアムの楽しみ方を項目ごとに紹介します。
順路の順番とは異なりますのでご注意ください。)

越前がにを知る

福井越前がにミュージアムの画像

越前がにミュージアムでまず知りたいのは、やっぱり越前がにの生態ですよね。
3階では、越前がに(≒ズワイガニ)の分類や分布がパネルで紹介されています。

ビックラブシアター

1階の「ビックラブシアター」では、越前海岸の地形や越前がにの生態、越前がに漁の様子を大画面で見ることができます。

福井越前がにミュージアムの画像

10分ほどの上映なので気軽に見ることができ、短時間で越前がにのことがある程度わかるので、おすすめ!

深海300mのパノラマ劇場

そして、もちろん本物の越前がにの展示も!
その中には、なんと「極」の姿もありました。

福井越前がにミュージアムの画像

極とは、重量1.3kg以上、甲羅幅14.5cm以上、爪幅3cm以上の基準を満たす、越前がにの最高級ブランドです。
例年、漁獲される越前がにの0.05%ほどしか極に認められないほど希少価値が高く、2017年の初競りでつけられた値段はなんと46万円でした。

クラブラボ

福井越前がにミュージアムの画像今回越前がにミュージアムを案内してくださった主任研究員で元館長の大間さん 

さらに、越前がにミュージアムには生態研究室まであるんです。
こちらではズワイガニの成長過程や脱皮を細かく観察していて、室内には赤ちゃんズワイガニもいました。

福井越前がにミュージアムの画像

福井越前がにミュージアムの画像

生まれたばかりのカニの赤ちゃん(ゾエア)

まるでちっちゃなクモのようにも見えますが、どのような形をしているのか、電子顕微鏡で観察してみましょう。

越前がに漁を知る

越前がにミュージアムでは、越前がに漁の歴史や、昔と今漁法の違いを知ることもできます。

かに漁今昔

福井越前がにミュージアムの画像

2階にある「かに漁今昔」コーナーでは、昔の漁に使われていた道具を見たり、漁の方法を詳しく知ったりすることができます。

昭和40年ごろまでは、漁から帰ってきた船を一家総出で浜に引き上げていました。
その時に使っていた轆轤という道具を実際に動かすこともできます。
今の漁との違いにびっくりするはずです。

クラブハウス

様々なカニの標本などが展示されるクラブハウスにも、漁に関する資料があります。

底引き網漁で行われる越前がに漁ですが、実際にはこのような仕掛けを使っています。

 

福井越前がにミュージアムの画像

船に網をつけて走るだけだと思っていましたが、こんなに計算された作りになっているとは驚き!
この網を船から数百m以上も下におろして越前がに漁をしているんだそうです。

絡まったりしないのか気になりますが、絡まらないために、他の船としっかり距離を取るなど細心の注意を払っているそうです。
網が破けたり壊れたりすると、1シーズン漁に出られなくなることもあるため、漁場選びも重要です。
豪快というイメージがある漁業でしたが、繊細で緻密に計算されていることがわかりました。

 

越前がにミュージアムで水族館気分を味わう

越前がにミュージアムの1階には、アーチ状の大水槽に囲まれた海遊歩道があります。
まるで水族館みたい!

福井越前がにミュージアムの画像

青い光に照らされて、とても幻想的な風景のこの場所ですが、実はこの水槽にカニはゼロです(笑)
その代わりに、越前沖の近海魚がたくさん泳いでいるので、特に釣りが好きな方にとっては、馴染み深い魚に出会える場所かも。

カニはこの先の水槽にいますが、越前がにではなくタラバガニでした!

福井越前がにミュージアムの画像

しかし、こうやって見ると、ズワイガニとタラバガニって全然違うんですね。
ズワイガニの方がゴツゴツしていて強そう…。

海遊歩道の先にあるのは、海の生物たちと触れ合える水槽。

福井越前がにミュージアムの画像

大きなヤドカリもいました。
攻撃してくるのかと思いきや、ヤドカリはとっても臆病で、挟んだりはしないんだそう。
持った瞬間にすごい勢いで奥に逃げちゃいました。

そのほかにも、ムラサキウニ、カサゴ、イシダイなどの生き物と触れ合うことができます。
まるでちっちゃな水族館に来た気分が味わえます。

さまざまなカニの生態を知る

1階にあるクラブハウスには、ズワイガニの脱皮した殻の標本や、ズワイガニ以外のカニの標本がたくさん置かれています。
ここでは気になったものを2つピックアップしておきます。

一つ目はノコギリガザミ。

福井越前がにミュージアムの画像

甲羅の周りはトゲトゲしていて、あまり食べたくなるビジュアルではな気もしますが、東南アジアでは最高級のカニとして名高い、れっきとした食用がにです。
そう言われると食べてみたくなりますが、残念ながら福井県には生息していません。

気になる大きなハサミですが、カニのハサミはそもそもものを食べるためにあるものです。
ノコギリガザミのハサミは、貝を潰したり、マングローブなどの根を切るために発達し、その威力は、乾電池も余裕で潰せるとか、挟む力が1tを超えるとか、とにかくとっても恐ろしいものなんだそうです。

2つ目は、カルイシガニ。

福井越前がにミュージアムの画像

カルイシガニという名前の通り、体は軽石のような見た目。
小さいので大人しそうな感じがしますが、そのイメージの通り、動きが鈍いそうです。

しかし、毒を持っているので要注意!
毒を持っているカニもいるんですね。初耳でした。

他にも、世界中のさまざまなカニの標本が展示されているので、カニに詳しくなっちゃいましょう。

越前がにミュージアムで遊ぶ!

越前がにミュージアム1階には「かにしばい」や「絵画水族館」など、大人も子供も遊べるスペースがあります。
家族連れの方は、こちらで目一杯遊んでみては?

絵画水族館

福井越前がにミュージアムの画像

自分の書いた絵が大きな海に映し出される、ワクワクのブース。

福井越前がにミュージアムの画像

楽しそうなのでやってみた。

福井越前がにミュージアムの画像透けた。

しっかり塗らないとスッケスケになっちゃうみたい。
濃く塗ってあげてください!

かにあつめ

福井越前がにミュージアムの画像

ゴミやカニを踏んでカニを集めるシンプルなゲーム!

ゴミだけでなく、カニまで踏んでしまうというシュールなゲームですが、運動不足の大人が体を動かすにはちょうどよかったです。

上手い人だと50匹くらいの記録が出るそうですが、私は20匹でした。
下手…。

かに漁チャレンジ

福井越前がにミュージアムの画像

一番ハマったのはこれ!
漁場を選び、船を操縦しながら網を海に仕掛けてカニをとるゲームです。

はじめは船の操縦が結構難しくて、丁寧にやりすぎて燃料切れでゲームオーバーに。
へっぽこ…。

これを実際の海でやるなんて本当に難しそうって思うはず。
ほんのちょっとだけですが、漁師さんの大変さがわかりました。

越前がにの歴史も生態も、漁の仕方も学べて遊ぶことまでできちゃう、越前がにのすべてがわかる「越前がにミュージアム」。
大人も子供も楽しめること間違いなしなので、越前がにに少しでも興味がある方はぜひ行ってみてください。

越前がに解禁日の越前町の様子がわかる!
越前がに漁解禁直前から店頭に並ぶまでに密着!↓

「極」は過去最高の46万円!越前がに漁で盛り上がる越前町の1日に密着しました【福井県】

名称 越前がにミュージアム
住所 福井県丹生郡越前町厨71-324-1
電話番号 0778-37-2626
営業時間 9:00〜17:00
定休日 毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)
アクセス 北陸自動車道鯖江ICから国道8号・365号・305号線経由 約50分
または敦賀ICから国道8号・305号経由約45分
福井市内からは、大森経由で越前海岸まで約25km
景色を楽しみたい方は、敦賀IC→国道8号線大比田→「しおかぜライン」(河野海岸道路)利用がおすすめ
JR鯖江駅またはJR武生駅からタクシーで35分程度
JR武生駅から福鉄バス越前海岸線かれい崎行乗車(約65分)アクティブランド前下車後すぐ
駐車場 あり
WEBサイト http://www.echizen-kk.jp/kani.html

記事の内容は取材時点でのものです。
メニューや営業時間等、変更がある場合がありますのでご了承ください。

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