国宝が眠る安産の神様!敦賀湾の絶景を望む常宮神社に行ってきました【敦賀市】
かつては越前國一宮である氣比神宮とも深い関係にあった常宮神社(じょうぐうじんじゃ)。
安産の神様として有名で、境内には国宝もあるんです。
そんな常宮神社に行ってきたので、レポートしたいと思います!
常宮神社はお産の神様
常宮神社があるのは、手の浦海水浴場や色ヶ浜の少し手前(敦賀市内から見て)の大通り沿い。
道路沿いの鳥居の横には『安産の神様』との文字があります。
常宮神社は、地元の人には「お産のじょうぐうさん」とも呼ばれているとか。
常宮神社の主神である神功皇后がこの地で腹帯を付け、筑紫(現在の福岡県)で応神天皇を出産したという故事から、常宮神社は安産の神様として大切にされています。
常宮神社の見どころ①国宝『朝鮮鐘』
ここからは、実際に常宮神社を訪れてみて、素敵だなと感じた私なりのどころ所を紹介します。
まず、鳥居の左手には『国宝 朝鮮鐘』の文字が!
あの氣比神宮の大鳥居ですら国の重要文化財なのに、それよりもすごい『国宝』です!
鳥居をずっと進んで中門をくぐると、左手にあるのが宝物庫。
注目の朝鮮鐘はこちらの建物の中にあるそうです。
しかし、残念ながら現在は実物を見ることはできませんでした。
朝鮮鐘の高さは1.12m、口径は66.7cmと大型の梵鐘で、胴部には天女像があしらわれています。
作られたのは統一新羅時代で、梵鐘にも「太和7年」(唐の年号で西暦833年にあたる)とあります。
一説には、文禄の役(1592〜93年)で朝鮮から持ち帰られ、1597年に豊臣秀吉が大谷吉継に常宮神社に奉納させたと言われています。
常宮神社の見どころ②本殿・拝所
拝所、本殿は中門の奥にあります。
本殿は江戸時代中期の1713年に再建されたもので、中門、拝所とともに福井県の文化財となっています。
常宮神社の見どころ③ますほの小貝
参拝を終えて中門をくぐろうとした時に発見したもの。
「芭蕉が詠んだますほの小貝」とあります。
実は『おくのほそ道』において、松尾芭蕉は敦賀で10もの句を詠んでいます。
船でこの常宮神社近くの色ヶ浜へと渡った芭蕉は、「小萩ちれますほの小貝小盃」という句を詠みました。
ますほの小貝とは、ますほという名前の貝があるわけではなく、赤い色の貝という意味だそうです。
松尾芭蕉と敦賀についてはこちらで詳しく紹介しています>> 『おくのほそ道』で松尾芭蕉が詠んだ敦賀の景色をめぐる旅
ますほの小貝のお隣には、「参拝記念にどうぞ」とたくさんの貝が置かれていました。
形も色もとっても綺麗なので、常宮神社参拝の思い出にいただきました
さらに、冬至の時期だったからでしょうか。その隣には柚子まで置いてありました。
なんだかほっこりしてしまいました。
常宮神社の見どころ④風情ある境内の景色
境内には小さな滝があったり、橋があったり、風情がすごい!
ゆっくり歩いてリフレッシュさせていただきました。
常宮神社の見どころ⑤社殿からのぞむ敦賀湾
敦賀湾側には社殿があり、ここからは氣比神宮側を望むことができます。
位置関係としては、下の写真のもっと右側に氣比神宮があります。
海が本当に綺麗!
何時間でもいられそうな絶景でした。
また、常宮神社は氣比神宮ともつながりがあり、そのことを象徴する『総参祭』という神事が存在しています。
これは氣比神宮の神々が宮司や神職の方と、船で常宮神社に向かい参詣する祭りです。
氣比神宮の神々が宮司以下神職とともに常宮神社に参詣を行う祭で、氣比神宮と常宮神社の古くからのつながりを象徴する神事である。
祭では、神宮の神霊が船形の神輿に遷され、御座船「神宮丸」に乗って御幸浜から出港、船中で祭典を行なったのち常宮に至る。
出典:wikipedia
氣比神宮の仲哀天皇のご祭神が、妻である常宮神社のご祭神・神功皇后に船で会いに行く神事とも言え、全国的にも大変珍しいものだそうです。
ちょっとロマンチックですよね。
常宮神社の社殿は初日の出スポットにもなっています!
常宮神社の基本情報・アクセス・マップ
名称 | 常宮神社 |
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住所 | 福井県敦賀市常宮13-11 |
電話番号 | 0770-26-1040 |
アクセス | JR敦賀駅からタクシーで約18分 JR敦賀駅からコミュニティバス「常宮線」で約22分「常宮」停留所下車 北陸自動車道 敦賀ICから車で約22分 |
駐車場 | あり |
SNS | instagram @gonneeeegi Twitter ー Facebook @zyouguuzinzya |
WEBサイト | http://www.turuga.org/places/jyogu/jyogu.html |