港町敦賀の光照らすレストラン『la clarté KAGURA』氣比神宮の表参道から優しさ溢れる料理を!【敦賀市】
坂井市の人気レストラン『La clarté(ラ クラルテ)』が、敦賀・氣比神宮の前に2店舗目をオープン。
敦賀・若狭エリアならではの自然を活かした料理の数々をいただいてきたので、詳しくレポートします!
氣比神宮の大鳥居を望むレストラン
敦賀といえば氣比神宮。
日本三大鳥居に数えられる朱塗りの木造大鳥居は、まさしく敦賀市のシンボルといえるでしょう。
その真向いにあるレトロなビルの1階に、『la clarté KAGURA(ラ クラルテ カグラ)』はあります。
「la clarté」とはフランス語で「光」を意味し、「KAGURA」は神様に奉納する舞のことです。
氣比神宮の門前で「人やまちに光を照らす存在になりたい」という祈りが込められているそう。
店内はシックな色調。
打ちっぱなしの壁や天井などは、以前洋品店だったという内装をそのまま活かし、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
そして、店内から外を見ると…
鳥居を見ながら食事をするのは、なんだかご利益がありそうです。
敦賀・若狭の食材を活かした料理の数々
la clartéは、「身体に優しいもの、身体が喜ぶものをお客様に味わってもらいたい」という想いのもと、料理を提供しています。
坂井市の本店では、薪オーブンを使ったお料理が見どころですが、la clarté KAGURAでは薪オーブンを封印。
港街・敦賀ならではの強みを活かしたメニューになっています。
ディナーコース
ランチ、ディナーともにコース料理を楽しむことができます。
今回はディナーのコースをいただきました。
コース料理は、30種類以上の野菜を中心に、地元の魚やお肉を取り入れています。
奇をてらうのではなく、素材の姿をしっかり感じられる、トータルで五感を楽しませてくれる料理ばかりです。
最初にテーブルに置かれているショープレートは、敦賀在住の画家の方が一枚一枚絵を描いたもの。
実は、店内にもこの画家の作品が飾られています。
コース料理をいただくのはカウンター席。
オープンキッチンから手際のよいシェフの動きを見ながら、どんな料理が出来るのだろうとワクワクして待ちます。
シェフが自家製生ハムをカットするのを見ていると、この日の1品目「自家製生ハムと果実のカプレーゼ」が出てきました。
自家製生ハムは、1年かけて熟成させたもの。
生ハムの塩味をカプレーゼチーズが引き立てます。
重武農園さん(敦賀市)の完熟イチジクに、福井県産の白いゴーヤのスライスがアクセントになっています。
お料理が盛られたガラスの皿は、洋品店だった以前のお店のショーケースを溶かして成型したもの。
すごいアップサイクル!
2品目は「活イカとハーブのタルタル フルーツトマトとキヌアのマリネ」。
若狭湾のイカにハーブを添えていただきます。
イカの甘みにトマトとハーブの風味がマッチして複雑で不思議で、何よりこんなイカ食べたことないってくらい美味しい!
イカは美浜町の漁師さんから仕入れています。
敦賀に出店するにあたり、シェフは地元の漁師さん、農家さんとの関係づくりから始めたそう。
敦賀市のお隣、美浜町の漁師さんとのお付き合いもその一つです。
続いてのお料理は「10種類の野菜の飲むサラダ」。
スーパーに並べられない規格外の野菜をスープにしています。
「その日のお野菜を煮込んで、塩と少々の牛乳を入れただけ」とシェフは言います。
とてもまろやかで優しい味。
野菜は毎日違う種類が届くので、毎日味が変わります。
入っている野菜から季節を感じることもでき、味覚を研ぎ澄まして想像するのも楽しいスープです。
こちらはクリームソースのパスタなのですが、レモンの風味が効いていてサッパリした味です。
パスタの上にレモンが乗っているだけではなく、クリームソースにもレモンドレッシングがかけてあります。
レモンも重武農園さんのもの。
ということは、レモンドレッシングは手作りということですよね。
お話を聞くと、料理に使っているドレッシングやソースは一から作っているとのこと。
だから全てが優しい味に包まれているのですね。
敦賀の魚といえば敦賀真鯛。
脂の乗った真鯛に野菜の味が染みたスープがお腹を温めてくれます。
スープは、玉ねぎ、ソバの実、そして牛肉のベーコンの塩味がアクセントに。
これも何とも優しいお味。
調味料は塩だけというのだからオドロキです。
飾りすぎない、シンプルだけど手をかけている、作り手の愛情を感じる一品です。
このコース初めてのお肉料理です。
醤油と赤ワインとマスタードのソースと、お好みで自家製柚子胡椒を添えていただきます。
コース全体が野菜中心になっているので、最後はお肉の脂味を感じられる若狭牛を。
柔らかい肉質と程よい脂分が甘く感じられました。
また、お皿は月を表したもの。
氣比神宮にのぼる月は「日本百名月」に選ばれています。
氣比神宮の大鳥居の上にのぼる月を愛でながら、お皿の月も楽しみたいですね。
この日のデザートは、ブランマンジェとココナッツアイスでした。
プルプルなブランマンジェのミルク感を楽しみながら、濃厚なココナッツアイスを味わってみたり、シャインマスカットで口の中をさっぱりさせてみたり。
一つのお皿でいろいろな味変を楽しむことができます。
コース料理ではお肉の頃にはお腹いっぱいということも多いですが、ここまで食べてちょうどよい感じ。
お腹が心地よいです。
コース料理のメニューは、概ね1ヶ月単位で変わっていくので、行くたびに違うメニューを楽しむことが出来そうです。
気軽に楽しめるランチ
ランチでは、ディナーよりも1品少ない6品のコースのほか、ライトメニューも用意されています。
ライトメニューは、ハンバーグなどの料理に、直売所でその日購入してくる野菜を使用した「飲むサラダ」などがセットになっています。
人気の、若狭牛100%のハンバーグは本店と同じもの。
la clarté らしさを敦賀でも味わっていただけます。
数量限定で、売り切れてしまうこともたびたびあるため、ツウは予約の際にメニュー指定をしておくそうです。
ハンバーグには重武農園のジャガイモや玉ねぎ、福井市の沢の水で育ったクレソンも添えられています。
ハンバーグ以外に、自家製ソーセージを使用したホットドッグも人気です。
シェフは、自分の大切な人に安全安心な食べ物を食べてもらいたいという思いで、添加物を使用していない自家製ソーセージをつくり始め、それが la clartéのオ―プンにつながりました。
バジルの風味やスパイスが程よくきいた本店の看板メニューを、敦賀でも楽しむことができます。
将来はホットドッグのテイクアウトも考えているようなので、楽しみです。
そして、忘れてはいけないのが特製カレーです。
シンプルだけど辛すぎず、野菜がたっぷり入ったコクのあるお味。
食べるだけで身体が健やかになるような気がします。
実は、このカレーには小麦粉を使用していないのです。
グルテンフリーのお客様にも対応できるよう考えられたメニューです。
このほか、勝山市の八助さんから分けていただいた福井県産ソバ粉を使ったパンケーキのメニューもあるそうです。
ランチも、どのメニューも野菜たっぷりで、それぞれの野菜の味をしっかり味わうことができます。
美味しい食事をいただくと心の底から幸せになりますね。
カフェ利用も可能!
ランチタイムのあとは、カフェとしての利用も可能。
自家製のデザートと飲み物のセットでお気軽に楽しむこともできます。
おすすめはガトーショコラ。
本店の近所にある、油揚げで有名な谷口屋さんの豆乳と、オリーブオイルを使用しています。
ヘルシーでうれしいですね。
さらに、プレミアムプリンも人気です。
レトロな器が何ともカワイイ。
昔ながらの固めのプリンは優しい甘さで、なんだか懐かしい味です。
カフェタイムのデザートは常時4種類を用意しています。
みんなでシェアしたり、繰り返し行ったりして色々な味を楽しみたいですね。
「神楽商店街とともに…」オーナーシェフの想い
氣比神宮の対面にあるこのビルは、長年空きビルになっていましたが、「敦賀のシンボルである氣比神宮の門前を賑やかにしたい」と、敦賀の有志がビルを購入しリノベーションしました。
入口には足踏み式のミシン。
コーナー部分には古いアップライトピアノ。
いずれも以前この場所にあった洋品店で使用していたものです。
「捨てるのは簡単だけれど、以前のお店からバトンを受け取って次の時代へつないでいく気持ち」と松下さんは言います。
お店のあちこちにその想いが込められています。
敦賀のまちに溶け込み、敦賀の人に愛されるやさしい料理を楽しめる場所。
これからどんな料理が生まれていくのか、楽しみですね。
la clarté KAGURAの基本情報・アクセス・マップ
店名 | la clarté KAGURA |
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住所 | 福井県敦賀市神楽町1-2-2 |
電話番号 | 090-1213-6508 |
営業時間 | 11:00~17:00 ※ディナー完全予約制 |
定休日 | 不定休 |
交通アクセス | JR敦賀駅から徒歩約12分 北陸自動車道敦賀ICから車で約6分 |
駐車場 | なし |
wi-fi/コンセント | なし/なし |
SNS | Instagram @la_clarte_kagura X ー Facebook https;//www.facebook.com/profile.php?id=100089840853369 |
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