恐竜博物館が数倍楽しくなる!みどころ徹底解説【世界三大恐竜博物館・勝山市】
福井県の観光スポットといえば、永平寺や東尋坊、一乗谷朝倉氏遺跡が有名ですが、そんな有名観光スポットに並んで毎年観光客数上位にランクインするスポットが勝山市にあります。
それが、恐竜博物館。
国内最大級で、世界三大恐竜博物館とも称されている福井県立恐竜博物館。本物の化石を見たり、恐竜の生体を詳しく知ったり、恐竜についての知識を深めたりできる、恐竜好き必見の、まさに聖地。
今回は、様々なエリアに分かれている恐竜博物館の楽しみ方を徹底解説します!
恐竜博物館の外観や建築を楽しむ
勝山駅に向かうえちぜん鉄道の中で、あるいは勝山市内に向かう中部縦貫道路で、ふと窓の外に目をやると、雄大な山々のなかに一際目立つ銀色のドームが現れます。
これが恐竜博物館。
モチーフは、もちろん恐竜の卵です。
古代生物の恐竜が展示される博物館にも関わらず、とっても近代的な建物に見えますが、それは外観だけではありません。
恐竜博物館のエントランスを入り、展示室に向かう途中にあるエスカレーター部分。
ここも、近未来感がすごい!
恐竜博物館に来た人の多くがインスタにアップする、人気の撮影スポットにもなっています。
他にも、円形の展示室や屋外のモニュメントなど、建物自体のデザインがとても洗練されているのですが、それもそのはず!
この恐竜博物館は、国立新美術館や全国各地の庁舎、国内外の様々な建築物を手がけ、世界的な建築家として名高い黒川紀章さんが設計した建物なんです。
他にも、恐竜博物館の敷地内には楽しい撮影スポットがたくさん!
例えば入り口近くにいる恐竜博士。
福井駅などにもいる、福井県民にはお馴染みの恐竜博士ですが、メガネをかけた恐竜博士に会えるのはここだけ!
レアなメガネ恐竜博士と記念に写真を撮ってみては?
恐竜博物館の展示室で恐竜や生命の歴史を楽しむ
恐竜博物館の外観などを楽しんだら、いよいよ展示物の見学です!
エスカレーターで地下1階まで降り、展示を見ながら2階まで上がるのが恐竜博物館の順路となっています。
ダイノストリート
最初に見学する地下1階はダイノストリートと称された通路です。
恐竜博物館のメインはもちろん恐竜の骨格標本ですが、この通路も見逃せません。
ここに展示されている化石標本は、板状になっているものが多く、まるで絵画のよう!
美術館に来たような不思議な感覚を覚えます。
私が特に感動したのは、『カブトガニのはい跡』という化石標本。
カブトガニのはい跡
左側にくっきりとカブトガニの跡が見えますが、よく見てみると、右側からずっと跡が続いているんです。
タイトルの通り、最後の力を振り絞って歩を進めていたカブトガニが力尽きるまでの時間が、全て化石として残っています。
脊椎動物が陸上を歩いた証拠となる『両生類の足跡』も。
両生類の足跡
赤ちゃんの足跡みたいで可愛い…。
足跡が化石になるなんて、一体この時にどんなことが起こっていたのでしょうか。
これまで全く興味がなかった化石に、一気に興味が湧いちゃいました。
ダイノストリートでは、これまでのイメージが覆る化石標本に出会うことができるので、恐竜に興味がある方もない方も、まずはここで大興奮していただきたいです!
カマラサウルスの産状
ダイノストリートの最後には、ほぼ完全なカマラサウルスの骨格化石(アメリカで発見されたままの状態の複製)があります。
背骨をそらせて頭部と尻尾をくっつける「海老ぞり」の状態、いわゆる「死のポーズ」をとっているんだとか。
(参考:福井県立恐竜博物館公式サイト)
恐竜の世界
1階の大部分は、恐竜博物館のメインとなる展示「恐竜の世界」が広がっています。
44体もの恐竜骨格が展示されていますが、なんと、そのうちの10体は実物の骨を使って組み上げられているんです。
カマラサウルスに至っては全体の9割以上が実物!
リアルな恐竜の迫力ある姿を楽しんでください。
福井県の恐竜コーナー
「福井県の恐竜コーナー」では、福井で発掘された恐竜の化石(実物)や復元された全身骨格を見ることもできます。
こちらはフクイティタン・ニッポネンシス。
これ以外にもフクイラプトル・キタダニエンシスの骨など、様々な化石が展示されています。
地球の科学
1階の地球の科学コーナーには、岩石や鉱物、隕石をはじめ、さまざまな化石が展示されています。
恐竜の化石を見ていると、恐竜が生きていた頃の地球はどんなだったんだろう、
そもそも、どうやって地球はできたんだろう…
と、地球の成り立ちにも興味が湧いてくるので、こちらも楽しめるはず!
生命の歴史
恐竜は絶滅したわけではなく、鳥に進化したと言われています。
人類も猿が進化したことで生まれたわけですが、「生命の歴史」ゾーンでは、そのような生命の歴史や進化の過程を学ぶことができます。
化石クリーニング室
生命の歴史コーナーを出ると、右側に見えてくるのが化石クリーニング室。
ここでは、勝山市北谷町で発掘された本物の化石をクリーニングしているところを、ガラス越しで間近に見ることができます。
作業はとっても細かくて、見ているだけで疲れてきちゃいますが、一つの化石の研究に多くの手間がかかっていることが実感できました。
ダイノラボ
ティラノサウルスの大腿骨(実物)
生命の歴史コーナーを出ると、左側には参加体験型の展示室「ダイノラボ」が!
化石クイズを通して化石への理解を深めたり、本物の化石に触れたり、五感で化石を楽しむことができるスペースなので、お子様には特におすすめ!
恐竜博物館のランチ&お土産情報
ミュージアムショップ
3階にはミュージアムショップやレストランがあります。
ミュージアムショップでは、恐竜をモチーフにしたさまざまなアイテムが販売されているので、お土産はここでゲットしましょう!
私のイチオシお土産は、こちらの3Dペーパーパズル!
福井県の伝統工芸品・越前和紙を使った恐竜の立体パズルはとっても可愛くて、一目惚れしちゃいました。
細かいパーツがたくさんありますが、組み立ては意外と簡単!
お部屋にミニ恐竜王国を作ってみました。
化石発掘体験の受付時にもらった折り紙で作った恐竜とともに…
今すぐ欲しい!という方は、越前和紙を貼っていないタイプのペーパーパズルならAmazonで購入することが可能です!
カフェ&レストラン ディノ
カフェ&レストラン ディノでは福井名物グルメや恐竜博物館オリジナルメニューを楽しむことができます。
どうして勝山で恐竜なの?
魅力たっぷりの勝山の恐竜博物館ですが、なぜ福井・勝山で恐竜?と思いますよね。
実は福井は恐竜王国と言われていて、日本の恐竜研究の中心地として注目を集めているまちなんです。
その理由は、恐竜の化石が数多く発見されているから。
昭和57年に勝山市で中生代白亜紀前期のワニ化石が発見されたことから始まり、昭和63年には同じ場所で恐竜の歯などが発見され、その後も恐竜の骨、足跡が相次いで発見されています。
また、単純に発掘される化石の数が多いだけでなく、日本国内で発見され、新種とされた恐竜のほとんどが福井県で発見されているんです。
その証拠に、フクイラプトル、フクイティタン、フクイサウルス、フクイベナートルと、「フクイ」と名のつく恐竜(=福井県内で最初に見つかった恐竜)が4種類も!
そして驚くべきことに、これらの恐竜の化石は全て勝山市で発見されているんです。コシサウルス・カツヤマという、勝山の名前を冠した名前の恐竜もいるほど。
つまり、勝山市は正真正銘の恐竜の街なんです。恐竜にちょっとでも興味がある方は、一度は行きたい街ですよね!
街のいたるところに恐竜がいるので、写真もたくさん撮っちゃいましょう!
恐竜博物館があるかつやま恐竜の森の詳細はこちらの記事で紹介しています。
実物大の恐竜に会えるディノパークや、化石発掘体験ができる場所もあるので、1日中楽しめますよ!
福井県立恐竜博物館の基本情報・アクセス・マップ
名称 | 福井県立恐竜博物館 |
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住所 | 福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内 |
電話番号 | 0779-88-0001 |
営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) 開館時間は変更となることもあるので公式サイトをご覧ください。 |
定休日 | 第2・4水曜日(祝日の場合は翌日休館、夏休み期間は無休)、年末年始(12月29日〜1月2日) 臨時休館・特別開館の場合があるので公式サイトをご覧ください。 |
料金 | 小中学生 260円 高・大学生 420円 一般 730円 未就学の幼児、70歳以上 無料 (団体料金、年間パスポートあり) |
アクセス | えちぜん鉄道勝山駅からコミュニティバスで約15分またはタクシーで約10分 JR越前大野駅からタクシーで約20分 中部縦貫自動車道 勝山ICから車で約15分 詳しくはこちら→https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/guide/access.html |
駐車場 | 乗用車 1,500台、大型バス10台分(無料) |
SNS | instagram https://www.instagram.com/explore/locations/307321308/?hl=ja Twitter ー Facebook https://www.facebook.com/pages/福井県立恐竜博物館/182230528489610 |
WEBサイト | https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/ |