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新たな食文化の創造!?ほろよい豚「黒龍吟醸豚」とは〜メークファイト!!! 激アツの関東予選まとめ vol.1〜

この記事のテーマ
福井市が2016年から毎年開催している「未来につなぐふくい魅える化プロジェクト『make.f』。
初年度には、現在でも毎年行われているメイン企画『XSCHOOL』以外にも、いくつかのプロジェクトが実施されました。
今回は、その中の一つ、『福井発!東西対抗学生アイデアソン メークファイト!!!』の予選テーマである『黒龍吟醸豚』についてご紹介します。

福井発!東西対抗学生アイデアソン「メークファイト!!!」とは?

『メークファイト!!!』は、関東圏、関西圏の大学生、大学院生が三人一組になり、福井の地に眠るビジネスの種を掘り起こし、イノベーティブな事業アイデアを創造するアイデアソンです。

関東、関西で行われるそれぞれの予選を勝ち抜いた上位3チームは、福井でのフィールドワークを含む合宿、決勝戦に臨みます。
合宿では、福井大学生の案内のもと、福井の地域資源に実際に触れるフィールドワークを行い、さらにビジネスアイデアをブラッシュアップします。

合宿の最後には、福井から全国を股にかけて活躍するゲストとのレビューセッションでビジネスプランにさらに磨きをかけ、各地のビジネスプランコンテスト等でプラン実現の機会をつかんでもらいます。

メークファイト!!!の関東予選に潜入!

メークファイト!‼︎の画像

関東予選に集まったのは、東京大学、慶応義塾大学、東京工業大学、法政大学の7チーム、21人の学生さんたち。
この中で福井県出身者はたったの1人でした。

予選では、関東、関西予選それぞれに福井大学の学生が3人ずつプレゼンターとして登場し、『黒龍吟醸豚』『一乗谷朝倉氏遺跡』『越前金時』の3つがプレゼンされました。
それを受けて、参加者が新しいビジネスアイデアを生み出してプレゼンし、競い合うのというのが予選の内容。

福井大学生の「福井にどんなイメージがありますか?」との問いかけには、「うーん…… ない!!」という雰囲気の参加者たち。

福井県には永平寺東尋坊といった有名観光地もありますが、それらが福井県にあることを知らない県外の人はかなり多いようです。
参加した大学生も例外ではありませんでしたが、だからこそイベント終了後に、福井に対する印象がどうなるのだろうか…と期待が高まる関東予選の始まりでした。

新しい食文化!『黒龍吟醸豚』とは

1つ目のテーマは黒龍吟醸豚。
黒龍といえば、福井県内ではもちろん、全国的にもかなり知名度の高い日本酒です。

黒龍吟醸豚とは、黒龍酒造の純米吟醸酒の酒かすを混ぜた飼料で育った“ほろよい豚”です。
豚は、ほろ酔いになることで代謝が良くなる、ストレスが改善される、体内環境が整うなどし、それが脂の甘みや良質なお肉につながるそうです。

酒粕を食べて育った豚がものすごく珍しいというわけではありませんが、黒龍吟醸豚のすごいところはその名前にあります。

日本酒の酒粕を利用した食品の多くは、使われている日本酒の銘柄を表記しません。
自分たちの作った日本酒のブランドを守るため、日本酒自体のレベルが高ければ高いほどそういった傾向があります。

しかし黒龍は、世界から見ても知名度が高く、しっかりとブランドが確立された日本酒であるにもかかわらず、その名前を出した黒龍吟醸豚を作ったのです。
黒龍吟醸豚は、黒龍の名前を冠している唯一の食品で、養豚もあわら市にある杉本畜産さんでしか行われていません。

黒龍吟醸豚を開発した福井市の生商株式会社・野村社長は、黒龍吟醸豚を給食で提供するなどして地産地消を進めたり、全国に名前を広めたりするのはもちろんのこと、すでにその先を見据え、酒粕を食べて育った『ほろよい豚』自体を日本の食文化にしたいと考えているそう。

福井に、福井を代表する日本酒の酒粕を食べて育ったほろよい豚『黒龍吟醸豚』がいるように、他県にもその土地の日本酒の酒粕を食べて育ったほろよい豚が増えていき、日本各地に、酒に対して豚肉がある文化を作る。
そして、「旅行に行くなら、その土地の日本酒はもちろん、その土地のほろよい豚も食べよう!」と誰もが思うようにしたい。
野村社長はそんな思いを持っているそうです。

黒龍吟醸豚は、現在、生商の直売店「TSUTOYA」で生肉や加工品で販売されたり、県外のレストランに卸されたりしています。

加工品はソーセージやジャーキーなどが商品化されていますが、それ以外にも黒龍吟醸豚を使った寿司など、さまざまなな加工法、調理法を開発中とのこと。
これからが楽しみです!

豚 × 夜 × お酒!福井のまちで豚と一緒に飲もう!

メークファイト!!!

黒龍吟醸豚のプレゼンを受けて、参加7チームのうち、1チームがビジネスプランのアイデアを出してくれました。

テーマは「豚×夜×お酒」で、福井の街中に放した子豚に観光客が餌(酒粕)やりをし、夜は一緒にお酒を飲むというもの。
ドランクピッグチームは見事予選を通過し、決勝戦に進みました。

【2018.1追記】メークファイト!!!発『福がこい』が商品化されました!

最終的に決勝で優勝したのは『越前金時』のテーマを選択し、関東予選を勝ち抜いた「チームエロイモ」でした。
決勝では内容を変更し、越前金時を使った防災グッズの提案をしたチームエロイモ。

素晴らしいアイデアに満場一致で優勝が決まり、その後、福井市主催で行われた『福井発!ビジネスプランコンテスト2017』でもグランプリ、会場賞、福井信金賞を受賞しました。
また、福井大学院生も加わってプロジェクトがさらに進み、2017年夏に商品化されました。

福井メークファイト福がこいの画像越前海岸の天然塩、サバの缶詰、和ろうそくなど、福井にちなんだ素材が使われた防災グッズ「福がこい」

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新たな食文化の創造!?ほろよい豚「黒龍吟醸豚」とは〜メークファイト!!!  激アツの関東予選まとめ vol.1〜
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