福井県を代表する日本酒『一本義』はどんなお酒?古酒や梅酒などのレアなお酒も紹介!【勝山市】
水が綺麗な福井県には、美味しい日本酒が数多くあります。
福井旅行の際、お酒好きの方にはぜひたくさんの日本酒を楽しんでほしいです。
そこで今回は、福井県勝山市といえばこれ!というお酒『一本義』について詳しく紹介します!
一本義をつくるお酒のプロ達がおすすめするお酒など、一本義を2倍も3倍も楽しめる情報を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
一本義とは?
一本義は、福井県勝山市にある、創業明治35年の老舗『一本義久保本店』でつくられている日本酒です。
かつて勝山市には、一本義久保本店の他にもいくつかの造り酒屋がありましたが、現在はここだけ!
つまり、勝山市といえば一本義なんです!
一本義は、福井の食材そのものの味わいが引き立つよう、キレ味の良さを大切に作られています。
その点が評価され、昭和の始め頃から、福井県内では製造・販売高ともにトップブランドとなりました。
価格:2,160円 |
一本義久保本店ではどんなお酒がつくられているの?
ここからは『一本義』をはじめ、一本義久保本店で作られているお酒を簡単に紹介します!
一本義
一本義久保本店といえば、やっぱり『一本義』です!
越前勝山藩は江戸初期に福井藩の支藩として成立しますが、直後に廃藩となり、幕府直轄領となります。
そして1691年(5代将軍徳川綱吉の時代)、再び福井勝山藩が立藩されてから廃藩置県までの180年間、小笠原家が勝山を治めていました。
一本義はそんな小笠原家の御用酒だったのです。
当時の一本義は現在の一本義とは違うのですが、一本義久保本店を興した後、酒銘を再考しなければならなくなった際に、一本義の名前を譲り受けたとのこと。
定番の上撰本醸造や金印といったお酒以外にも、特別限定品、大吟醸、純米大吟醸などがあり、その種類は30種類以上。
お気に入りの一本義を探してみてください。
【お中元 ギフト】【飲むほどに旨い酒】一本義 金印 1.8L【清酒】【05P06Aug16】<御中元 お中元 日本酒 辛口 ギフト プレゼント Gift 贈答品 お酒 日本酒 一升瓶> 価格:1,728円 |
伝心
一本義に次いで代表的なお酒『伝心(でんしん)』。
地元の契約栽培農家と共に「酒造りは米づくりから、米作りは土壌づくりから」を合言葉とし、「五百万石」・「山田錦」・「越の雫」という3種類の酒米を育て、通年4種、限定1種、季節4種の酒を醸しています。
人が面と向かい、話し合うだけでは心を通い合わせることができないとき酒が一滴の魔法となって心を伝え、和を結ぶことができる。出典:一本義久保本店
このような理念のもとに生まれた伝心には、凜、雪、稲、土など素敵な名前がつけられており、それぞれ原料米や精米歩合が異なります。
「どのような味わいのお酒にしたいか」を決め、その味となる原料米、精米歩合を決めて酒造りをしていくとのこと。
季節限定の生酒などもあるので、全種類の飲み比べがしたくなってしまいます!
価格:1,851円 |
一本義、伝心の他にも、発泡日本酒、長期熟成酒、焼酎、梅酒など、様々なお酒がつくられています。
特別に試飲をさせていただいたので、その中から印象的だったお酒を紹介します。
(※試飲サービスは一本義さんの会社前にあるアンテナショップ『勝山酒舗』にて行っていますが、試飲できるお酒の種類は時季によって異なります。)
今回いただいたのは、大吟醸熟成酒 一朋(いっぽう)、伝心4種類(凜、雪、稲、土)、夏限定一本義 甜潤系(あまうるおしけい)純米吟醸生酒、辛爽系(からさわけい)純米吟醸生酒、古酒1999、吟香梅(ぎんこうばい・梅酒)、吟香梅 般若刀、夢語り 古酒の11種類。
古酒などは、飲食店ではほとんど置いていないため、試飲することができて本当に感動しました!
大吟醸熟成酒 一朋
私の一押しはやっぱり大吟醸熟成酒 一朋。
木箱に白い瓶と、パッケージがとってもおしゃれで、プレゼントにおすすめです!
一朋は一本義らしいすっきり感もあるのですが、全体的にまろやかで飲みやすい感じがしました。
いくらでも飲めちゃいそうな危険なお酒!
一本義久保本店「一本義 大吟醸熟成酒 一朋 720ml」 山田錦を原料に仕込んだ大吟醸 価格:5,400円 |
夢語り 古酒
日本酒なの?と思うような茶色がかった色をしていますが、紛れもなく日本酒!
古酒という名前の通り、緑色のロゴが目印の『一本義金印』の原酒を27年(2017年現在)も長期熟成をしたものです。
写真の通り、色は黄みがかり、香りはカラメルのよう。
飲んだ感じもウイスキーのようで、アイスクリームやチョコレートとも合うんです。
定番のお酒が30年近くの時間を経てどのような変化を遂げているのか、ぜひご自身の舌で味わってみてください。
価格:2,376円 |
こういった古酒は、福井市にある笏谷石採石場跡地で熟成されています。
笏谷石とは、全国では福井でしか採石されず、かつてはお城の石垣などにも用いられていた貴重な石のこと。
なんと、一般の方は入ることができない立ち入り禁止の採石場跡地で、熟成されている一本義の姿を見てきてしまいました!
詳細はこちら>>非公開の笏谷石採石場跡に潜入!そこで見たのは熟成期間20年以上の一本義古酒だった!?
吟香梅 般若刀
福井産の梅を使った『吟香梅 般若刀』も一度は飲んでいただきたい変わり種のお酒です。
一口飲むと「あま…からっ!」ってなります(笑)
なんと原材料には唐辛子を使っており、お肉料理や脂っこいものと合わせるのがおすすめ!
さらに、久保社長からは、とっておきの飲み方(食べ方?)を教えていただきました。
それが、「バニラアイスクリーム 吟香梅 般若刀がけ」(勝手に命名w)
バニラアイスクリームや牛乳と混ぜると、それぞれの甘さが引き立ちまろやかになる一方、後味はピリッと爽やかでなんとも言えない美味しさに。
飲むときは、常温〜冷やして飲むのがおすすめ。
ロックにしてしまうとどんどん辛くなってしまうのでご注意を!
組み合わせ次第で色々な楽しみ方がありそうな吟香梅 般若刀。
自分なりの飲み方を見つけてみてください。
【お取り寄せとなります(入荷まで1週間程度)】一本義久保本店 吟香梅 般若刀150ml 価格:648円 |
一本義のプロたちにおすすめのお酒を聞いちゃいました!
最後に、一本義をこよなく愛し、そのお酒造りを支えるプロ達に聞いた、おすすめの紹介です。
伝心 雪 By 久保社長
まずは久保社長のおすすめ『伝心 雪』。
ピュアな仕込み水の印象そのままに、「綺麗で穏やかな香り、透明感にあふれた清々しい味わい」が特長的
出典:一本義久保本店
伝心 雪は五百万石と山田錦を使ったお酒で、精米歩合は55%。
やや甘口でさっぱりした味わいに、「雪」という名前がぴったりです。
価格:1,620円 |
辛爽系 純米吟醸 生酒 By 杜氏・大井さん
続いては、一本義の杜氏(とうじ)、大井さんにおすすめを伺いました。
杜氏とは、酒蔵の醸造責任者のこと。
大井さんのおすすめは、夏限定『辛爽系純米吟醸生酒』。
一本義の純米吟醸酒にはその特徴通りの名前がついた甜潤系と辛爽系の2種類がありますが、この辛爽系は夏限定の生酒!
福井でしか作られていない希少品種酒米『越の雫』を使った精米歩合58%の生酒で、フレッシュな香り、爽やかなキレが夏にぴったりのお酒です。
価格:1,512円 |
今回紹介したお酒は、店舗や通販で購入することができますが、実は勝山市内の飲食店でしか飲むことができない幻のお酒もあるんです!
気になる方はこちら>>幻の日本酒・秘之一本義とは?地元でしか飲めない銘酒に会いに福井県勝山市へ
一本義に興味を持った方はただ飲むだけでなく、一本義がどのような土地でどのように作られているかを知ると、より美味しく飲むことができると思います。
一本義を育む勝山の風土やなかなか見ることのできない蔵の中はこちらの記事で紹介しています>>酒造りに適した風土が美味しさの秘訣?福井県勝山市の日本酒『一本義』で蔵見学してきました
一本義久保本店の基本情報・アクセス・マップ
名称 | 一本義久保本店 |
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住所 | 福井県勝山市沢町1-3-1 |
電話番号 | 0779-87-2500 |
営業時間 | 8:30〜17:30(勝山酒舗 9:30〜18:30) |
定休日 | 土日祝日(勝山酒舗 日・祝) |
アクセス | えちぜん鉄道勝山駅から徒歩17分 中部縦貫自動車道 勝山ICから車で8分 |
駐車場 | あり |
SNS | instagram https://www.instagram.com/explore/locations/3210707115609715/ Twitter ー Facebook https://www.facebook.com/pages/勝山酒舗/318447925240590 |
WEBサイト | http://www.ippongi.co.jp/ |