『若狭ふぐ』や『越前がに』など福井を代表する海の幸が登場!【地魚の聖地。若狭路 お魚クイズまとめ第1弾】
福井県と嶺南地域の6市町は、各市町が 協力しあい、将来にわたって地域おこしに活用できるブランドとして『地魚の聖地。若狭路』を2014年に定めました。
Dearふくいは、福井県(特に嶺南地方)のお魚の素晴らしさを、福井県のみならず全国の皆さんに知ってほしいとの想いから『わかさ王子サポーター』として『地魚の聖地。若狭路』を応援しています!
ここでは、2/1〜2/7にDearふくいのSNSで行った『地魚の聖地。若狭路』お魚クイズで取り上げた若狭路のお魚をまとめました。
第1弾は福井の冬の定番のお魚たちが目白押しです!
トラフグ
ふぐ類の中では最高級種とされるトラフグ。
冬を代表する味覚として食され、刺身は”てっさ”、鍋は”てっちり”と呼ばれています。
若狭湾沿岸で養殖されているフグは、『若狭ふぐ』としてブランド化されています。
若狭フグは日本海の荒波にもまれるため、身がキュッと引き締まって、食感はプリプリ。
さらに、福井県はフグ養殖の最北端の地。
そのため、水温が低い場所で育つので、これも身がプリッとして美味しい理由となっているそう。
また、全国でも例がなかったフグの養殖を始めたのは、福井県高浜町の五作荘の初代、今井五作さんという方なんです。
春先のフグは漁師にとってはまこと厄介者で網にかかると海上や浜で打ち捨てられていました。
その有様を見て昭和28年頃、高浜町和田の水産試験場に相談したところ、フグの「養殖」は全国でも例がない。
フグは夏場か30度を越す陸に近い海では死んでしまうと言われました。
何しろ春先のフグは毒もきつく、味も良くない。
当時冬なら高価だが、春先だと非常に価格は安い。
それじゃ自分がやってみようと思い立ち、「蓄養」という方法で生簀(いけす)の中で、飼い始めました。最初の2年間はまるで失敗。
昭和31年にやっと成功。
フグは海の底の中で、眼だけ出して冬眠ならぬ夏眠することを発見し、泥のある底を与えてやれば良いことに気づいたのでした。
昭和34年からは小浜市仏谷の沖合で、いよいよ本格的な蓄養を始め、小浜市津島に「三共養魚株式会」を設立。
昭和37年、昭和天皇は若狭行幸の折にはこの蓄養をご覧になり、さらにハマチの養殖もご覧になり、生まれて初めてのハマチ釣りをなさり、大喜びだったとことあるごとに人に語っていた。
出典:ふぐ料理五作荘公式サイト
お皿の模様が透けるほど薄く捌かれたふぐ刺し(てっさ)は本当に美味しいですが、ふぐちり、焼きふぐ、フグの唐揚げ、皮の酢の物、ひれ酒など、ほかにも様々な楽しみ方があります。
ただし、肝臓、卵巣には強力な毒を持っているので、ふぐ調理師免許を持った人が調理したものを食べることが必須です。
小浜市のホテルアーバンポートでいただいたてっちり鍋。
骨のついたふぐを先に入れると出汁がよく出てより美味しくなります。
たっぷりのお野菜とプリップリのフグをポン酢と薬味でいただきました。
ブリ
福井県を代表する回遊魚。
アオコ、ツバス、ハマチ、ワラサ、ブリ等、成長段階で呼び名が変わるため、出世魚と呼ばれています。
福井県では、春・秋にツバス、ハマチと呼ばれる小型のものが多く漁獲されます。
しかし、冬に漁獲され、丸々と太ったものが最も美味しくて高級。
冬の脂ののった刺身は絶品ですが、その他、焼き物、煮物、何にしても美味しいんです!
美浜町の漁村では、地元で取れる天然ブリのフルコース(ブリのしゃぶしゃぶ、焼き物、すし、刺身、ブリ大根、ブリ皮のなますなど)が楽しめるお店もあるとか。
ズワイガニ
福井の冬の味覚といえば、やっぱりこれですよね!
オスは越前ガニ、メスはセイコガニと呼びます。
越前ガニは、黄色いタグが目印!
オスは大きいものでは甲羅の幅が15cmにも達するとか。
甲羅に付いている黒褐色の小さな粒は、たくさん付いているほど脱皮後の期間が長いことを示し、身が詰まっている証となるそうです。
メスのセイコガニの甲羅の幅は8cm程度までと小ぶりですが、内子(卵巣)や外子(受精卵)は濃厚な味わいで、丼など、ご飯と合わせて食べると美味しいんです。値段も手頃で、地元の方はセイコガニファンも多いかも!
セイコガニの内子と外子
茹でても焼いても、しゃぶしゃぶでも美味しいし、カニ雑炊、カニ刺し、甲羅焼き、カニなますなど、食べ方はいろいろあります。
越前がにの詳細はこちら>>冬の味覚の王者『越前がに』とは?
なまこ
なまこは、お魚ではなく棘皮動物門のグループのナマコ綱に分類される生物で、寿命は約5〜10年ほど。
体が細長く、口が水平に向くなどの特徴があります。
なんと、世界には約1,500種ものなまこがいて、日本にはそのうち200種ほどが分布しているとか。
しかし、食用になるのは約30種類ほどしかないんです。
また、住んでいる場所によって体の色が違うのも特徴の一つ。
岩場のものは赤っぽく、砂地や泥場のものは暗い青色から黒に近い色のため、それぞれ赤なまこ、青なまこ、黒なまこと呼ばれます。
赤なまこの方が青なまこよりも美味しく、その分値段も高くなっているようです。
網の開き口に枠を取り付けた『けた網』という方法や、箱メガネでナマコを捜し、竹に針を付けた道具で引っ掛ける『磯見』で漁獲されます。
主に酢の物にされますが、内臓で作った『このわた』や卵巣を干した『このこ(くちこ)』は、お酒のつまみとしても人気です!
ホッコクアカエビ
福井県で最も漁獲量が多く、価値の高いエビです。
体色が鮮明な赤色であることが特徴で、なんと成長するにつれてオスからメスに性転換し、4~5年かかって体長10cmほどに成長するんです。
さて、聞きなれない名前のエビですが、実はこれ、皆さんがいつも食べている甘エビのことなんです。
生で食べると甘みがあってとっても美味しいことから甘エビと呼ぶとか。
しかし、殻ごと塩焼き、唐揚げ、汁物、茶わん蒸しなどで食べても美味しいんです。
筆者は、福井市内のお店で食べた甘エビのミソが美味しくて感激した記憶があります!
冬の味覚の代表がたくさん出てきましたね。
これらのお魚が、若狭ではたくさん獲れるんです。
しかし、まだまだ若狭では美味しいお魚がたくさん獲れます!どんどん紹介していくので、続きをお楽しみに!
地魚の聖地。若狭路の詳細は以下で紹介しています↓